14 / 22
衣装受け取りました
しおりを挟む
「あ、そうそう。こちらがお届け物の衣装です。…………今日、荷物多そうですが持ち帰れそうですか?」
「大丈夫だ。問題ない。衣装を鈴音に抱えてもらい、左手に荷物を持って右に鈴音を抱えれば余裕だ」
「最初の買い物の時もお主らベタベタして歩いておったなあ……」
「暗くなる前に帰宅するにはそれが一番良いんですよ」
「………………サヨウデスカ」
郁麻の目に光がない。頬はひきつり、口からは乾いた笑いしか出てこない。
またこの会話の中に何か彼にとって打撃になったものがあったようだ。
「早速開けてみてもいいですか?」
「……それは、当日のお楽しみってことにしておきましょう? あと気になっていたのですが、鈴音様はご自身で衣装着れますか?」
「無理です」
「 鐐 様は、着付け……出来なそうですね」
「当たり前だろう。出来るわけあるまい」
「もちろん俺も出来ないぞ」
「皆様出来ないことを、そんな自信満々に仰らないでくださいよ……」
衣装注文までは考えていたが当日の着付けどうするかは全く考えていなかった。
すっかり忘れていた。
「あ、山吹さん。郁麻さん達もご招待する訳には行きませんか?」
「ああ! なるほどな。それはいい。郁麻、両親共々来るといい。お前の母か父なら着付け出来るだろう?」
「……えーっと、ですね。まず僕の母親はかなり活動的で……今この国に居ないんです。生地とか色々な素材を仕入れに自分の目で確認したいってことであちこち旅してます。……そう言えば、かれこれ二年ほど会ってないですね。多分母の事でしょうから、無傷で渡り歩いてるかと。…………母は父より強いので絶対大丈夫です、連絡ないですがそれだけは確信があります。ああ、話が逸れてしまいましたね。では、父と僕だけでも構わなければ是非伺わせてください。着付けなら父が出来ますし」
どんな屈強なお母様なのかとても気になる所ではあるが、とりあえず着付け要員は問題なさそうだ。
「なら安心であろう。すまぬなあ……妾もその衣装自分では着れなくてのう。アランに着せてもろうたわ。……貴継と最初は揉めたがな、いつの間にか意気投合しておったわ」
「……それ、私も衣装注文で測る時に同じように最初は揉めました。その後二人で話したあとは何故か意気投合してましたね」
「愛妻って事で通ずるものがあるんだと思います。僕には到底、結婚を控えている女性の着付け等できるわけないので、母の居ない時はその才能が本当に助かります」
あのお店で働いてる女性の方って、郁麻のお母様だけらしい。
それでよく成り立っているものだ。
「……で? 肝心の日程は決まったのか? 明日か?明後日か?」
「流石に明日明後日ですぐとはいかないだろう。人数が少ないとはいえ山奥まで出向いてもらうのだから、こちらにも料理など作る必要がある。……何を作るか、材料調達とかで一週間は早くてもほしい」
「まあ、そうなりますよね」
日数を聞いた 鐐 は不服そうだが、仕方ない事だ。
せっかく来ていただくのだから皆さんをもてなしたい。
「日程はまた買い出しに降りてきた時に 鐐 経由でみんなに伝えてもらうのでもいいか? ……多分街に来るとしても、色々と落ち着くまでは俺だけだろうから、なるべく最小限で済ませたい。……しばらく迷惑かけると思うがすまんな」
「妾は構わぬ。どちらにせよ、郁麻達に伝えるのは貴継だとは思うが」
「 鐐 様方向音痴ですもんね。……ああ、忘れるところでした。今街で起きてる厄介事の詳細を、わかる範囲ですがお教えしますね」
どうやら、琴音はこの街を治めている領主の息子と知り合いである栄太--商人ですごく金持ちな男らしい--の元へ嫁いだらしい。
嫁いだ経緯の詳細までは流石に本人達に聞かないと解らないが、普段はここから馬に乗っても五日程かかる栄太の家で暮らしているのだとか。
仲がいい知り合いへ会うついでに、商品仕入れを兼ねているようで、妻の琴音を連れてこの街を度々訪れている。
夫の栄太は琴音の自由にさせており、街中で彼女が『これは嫌』『あれは嫌』と喚いても咎める事なく傍観している。
興味が無いのか、なんでも許せるくらい溺愛しているのか。彼の心の内は解らないが、せめてその暴挙を止めて欲しいところである。
そしてあちらこちらの店の商品に難癖をつけたり、自分が一番だとでも思っているかのような立ち振る舞いで、度々問題を起こしている。
『ここの服は地味で趣味悪い』『ここのご飯は不味い』等上げだしたらキリがない程らしい。
そして、その発言をしてあちこちで恨みを買っている琴音とは双子の鈴音。
今街を出歩けば本人達と遭遇も勿論のこと、難癖を付けられた店主の方々と遭遇する事になる。……つまり面倒事や危険度が何倍にもなっている。
それこそ、郁麻のように見分けがつかずにそっくりな鈴音に喧嘩をふっかける輩がいてもおかしくないのだ。
それほどまでに彼女はあちこちのお店で恨みを買っているようだ。
「……と、言うわけなので鈴音様は街を歩かない方が宜しいかと。山吹様が一緒だとしても、何が起きるかは解りません。安全を考慮して、誰にも遭遇しないうちに帰宅されるのが得策だと、僕は思います」
「そういえば、貴継も言っておったな。『街中ピリピリした空気で重い』と。……そういう事だったのか。遅いと魔獣が出るからのう……今ならちょうど昼餉時だ。街を出歩く人が少なかろう。郁麻の言う通り鈴音が巻き込まれる前に帰った方がいいやもしれぬ」
「……そうだな。昼時だからみんな大通りにある飯屋に行っているだろう。鈴音、帰るぞ」
「え、あ」
山吹は郁麻から受け取った衣装をずっと抱えたままだった鈴音の返事を聞くことなく、右腕で抱えあげた。
「……あの、紐とかありますか?」
「あるが……何に使うのだ」
「山吹さんも両手が塞がりますし、私も衣装抱えてしまうと山吹さんに掴まる事ができないので、…………あ、もちろん落とされる心配はしてないです! ただ、少しでも軽減させられないかな、と思いまして。それならいっその事、紐でお互いを結んでしまおうかな……と」
落ちるかどうかを心配しながら山を登るのは山吹にとって少なからず負担になるだろう。
ならばそれを軽減させられないかと考えた結果。
--自分と山吹を紐などで結べば軽減させられるのでは?と考え至った。
「なるほどのう。面白い。どれ、今結んでやろう」
いつの間にか紐を握っていた 鐐 が山吹と鈴音を結ぶ。……結ぶというか、もはや縛るの間違いなのでは?と思える程にぎゅ、と力を入れている。紐で圧迫されて苦しい訳でははない。--が、
「お、おい 鐐 ! 固く結びすぎるなよ……!? 帰宅後に自分たちで外せるようにだな」
「すまぬ……力を入れすぎた。妾にも取れぬ」
「言ったそばからまたか!! お前この間も髪飾りの時力加減誤っただろう!? ……くそ、郁麻にやってもらえばよかった!!」
「でも、苦しくはないので大丈夫じゃないですか?」
「鈴音様、問題はそこではなくてですね? こんなに固いと帰宅した後お二人はどうやって取るんですか……」
「切るしかなかろう」
胸を張って言う言葉ではない。
鐐 は、今後早急にも【力加減】を覚える事が大事だろう。
「大丈夫だ。問題ない。衣装を鈴音に抱えてもらい、左手に荷物を持って右に鈴音を抱えれば余裕だ」
「最初の買い物の時もお主らベタベタして歩いておったなあ……」
「暗くなる前に帰宅するにはそれが一番良いんですよ」
「………………サヨウデスカ」
郁麻の目に光がない。頬はひきつり、口からは乾いた笑いしか出てこない。
またこの会話の中に何か彼にとって打撃になったものがあったようだ。
「早速開けてみてもいいですか?」
「……それは、当日のお楽しみってことにしておきましょう? あと気になっていたのですが、鈴音様はご自身で衣装着れますか?」
「無理です」
「 鐐 様は、着付け……出来なそうですね」
「当たり前だろう。出来るわけあるまい」
「もちろん俺も出来ないぞ」
「皆様出来ないことを、そんな自信満々に仰らないでくださいよ……」
衣装注文までは考えていたが当日の着付けどうするかは全く考えていなかった。
すっかり忘れていた。
「あ、山吹さん。郁麻さん達もご招待する訳には行きませんか?」
「ああ! なるほどな。それはいい。郁麻、両親共々来るといい。お前の母か父なら着付け出来るだろう?」
「……えーっと、ですね。まず僕の母親はかなり活動的で……今この国に居ないんです。生地とか色々な素材を仕入れに自分の目で確認したいってことであちこち旅してます。……そう言えば、かれこれ二年ほど会ってないですね。多分母の事でしょうから、無傷で渡り歩いてるかと。…………母は父より強いので絶対大丈夫です、連絡ないですがそれだけは確信があります。ああ、話が逸れてしまいましたね。では、父と僕だけでも構わなければ是非伺わせてください。着付けなら父が出来ますし」
どんな屈強なお母様なのかとても気になる所ではあるが、とりあえず着付け要員は問題なさそうだ。
「なら安心であろう。すまぬなあ……妾もその衣装自分では着れなくてのう。アランに着せてもろうたわ。……貴継と最初は揉めたがな、いつの間にか意気投合しておったわ」
「……それ、私も衣装注文で測る時に同じように最初は揉めました。その後二人で話したあとは何故か意気投合してましたね」
「愛妻って事で通ずるものがあるんだと思います。僕には到底、結婚を控えている女性の着付け等できるわけないので、母の居ない時はその才能が本当に助かります」
あのお店で働いてる女性の方って、郁麻のお母様だけらしい。
それでよく成り立っているものだ。
「……で? 肝心の日程は決まったのか? 明日か?明後日か?」
「流石に明日明後日ですぐとはいかないだろう。人数が少ないとはいえ山奥まで出向いてもらうのだから、こちらにも料理など作る必要がある。……何を作るか、材料調達とかで一週間は早くてもほしい」
「まあ、そうなりますよね」
日数を聞いた 鐐 は不服そうだが、仕方ない事だ。
せっかく来ていただくのだから皆さんをもてなしたい。
「日程はまた買い出しに降りてきた時に 鐐 経由でみんなに伝えてもらうのでもいいか? ……多分街に来るとしても、色々と落ち着くまでは俺だけだろうから、なるべく最小限で済ませたい。……しばらく迷惑かけると思うがすまんな」
「妾は構わぬ。どちらにせよ、郁麻達に伝えるのは貴継だとは思うが」
「 鐐 様方向音痴ですもんね。……ああ、忘れるところでした。今街で起きてる厄介事の詳細を、わかる範囲ですがお教えしますね」
どうやら、琴音はこの街を治めている領主の息子と知り合いである栄太--商人ですごく金持ちな男らしい--の元へ嫁いだらしい。
嫁いだ経緯の詳細までは流石に本人達に聞かないと解らないが、普段はここから馬に乗っても五日程かかる栄太の家で暮らしているのだとか。
仲がいい知り合いへ会うついでに、商品仕入れを兼ねているようで、妻の琴音を連れてこの街を度々訪れている。
夫の栄太は琴音の自由にさせており、街中で彼女が『これは嫌』『あれは嫌』と喚いても咎める事なく傍観している。
興味が無いのか、なんでも許せるくらい溺愛しているのか。彼の心の内は解らないが、せめてその暴挙を止めて欲しいところである。
そしてあちらこちらの店の商品に難癖をつけたり、自分が一番だとでも思っているかのような立ち振る舞いで、度々問題を起こしている。
『ここの服は地味で趣味悪い』『ここのご飯は不味い』等上げだしたらキリがない程らしい。
そして、その発言をしてあちこちで恨みを買っている琴音とは双子の鈴音。
今街を出歩けば本人達と遭遇も勿論のこと、難癖を付けられた店主の方々と遭遇する事になる。……つまり面倒事や危険度が何倍にもなっている。
それこそ、郁麻のように見分けがつかずにそっくりな鈴音に喧嘩をふっかける輩がいてもおかしくないのだ。
それほどまでに彼女はあちこちのお店で恨みを買っているようだ。
「……と、言うわけなので鈴音様は街を歩かない方が宜しいかと。山吹様が一緒だとしても、何が起きるかは解りません。安全を考慮して、誰にも遭遇しないうちに帰宅されるのが得策だと、僕は思います」
「そういえば、貴継も言っておったな。『街中ピリピリした空気で重い』と。……そういう事だったのか。遅いと魔獣が出るからのう……今ならちょうど昼餉時だ。街を出歩く人が少なかろう。郁麻の言う通り鈴音が巻き込まれる前に帰った方がいいやもしれぬ」
「……そうだな。昼時だからみんな大通りにある飯屋に行っているだろう。鈴音、帰るぞ」
「え、あ」
山吹は郁麻から受け取った衣装をずっと抱えたままだった鈴音の返事を聞くことなく、右腕で抱えあげた。
「……あの、紐とかありますか?」
「あるが……何に使うのだ」
「山吹さんも両手が塞がりますし、私も衣装抱えてしまうと山吹さんに掴まる事ができないので、…………あ、もちろん落とされる心配はしてないです! ただ、少しでも軽減させられないかな、と思いまして。それならいっその事、紐でお互いを結んでしまおうかな……と」
落ちるかどうかを心配しながら山を登るのは山吹にとって少なからず負担になるだろう。
ならばそれを軽減させられないかと考えた結果。
--自分と山吹を紐などで結べば軽減させられるのでは?と考え至った。
「なるほどのう。面白い。どれ、今結んでやろう」
いつの間にか紐を握っていた 鐐 が山吹と鈴音を結ぶ。……結ぶというか、もはや縛るの間違いなのでは?と思える程にぎゅ、と力を入れている。紐で圧迫されて苦しい訳でははない。--が、
「お、おい 鐐 ! 固く結びすぎるなよ……!? 帰宅後に自分たちで外せるようにだな」
「すまぬ……力を入れすぎた。妾にも取れぬ」
「言ったそばからまたか!! お前この間も髪飾りの時力加減誤っただろう!? ……くそ、郁麻にやってもらえばよかった!!」
「でも、苦しくはないので大丈夫じゃないですか?」
「鈴音様、問題はそこではなくてですね? こんなに固いと帰宅した後お二人はどうやって取るんですか……」
「切るしかなかろう」
胸を張って言う言葉ではない。
鐐 は、今後早急にも【力加減】を覚える事が大事だろう。
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
退屈扱いされた私が、公爵様の教えで社交界を塗り替えるまで
有賀冬馬
恋愛
「お前は僕の隣に立つには足りない」――そう言い放たれた夜から、私の世界は壊れた。
辺境で侍女として働き始めた私は、公爵の教えで身だしなみも心も整えていく。
公爵は決して甘やかさない。だが、その公正さが私を変える力になった。
元婚約者の偽りは次々に暴かれ、私はもう泣かない。最後に私が選んだのは、自分を守ってくれた静かな人。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
地味な私を捨てた元婚約者にざまぁ返し!私の才能に惚れたハイスペ社長にスカウトされ溺愛されてます
久遠翠
恋愛
「君は、可愛げがない。いつも数字しか見ていないじゃないか」
大手商社に勤める地味なOL・相沢美月は、エリートの婚約者・高遠彰から突然婚約破棄を告げられる。
彼の心変わりと社内での孤立に傷つき、退職を選んだ美月。
しかし、彼らは知らなかった。彼女には、IT業界で“K”という名で知られる伝説的なデータアナリストという、もう一つの顔があったことを。
失意の中、足を運んだ交流会で美月が出会ったのは、急成長中のIT企業「ホライゾン・テクノロジーズ」の若き社長・一条蓮。
彼女が何気なく口にした市場分析の鋭さに衝撃を受けた蓮は、すぐさま彼女を破格の条件でスカウトする。
「君のその目で、俺と未来を見てほしい」──。
蓮の情熱に心を動かされ、新たな一歩を踏み出した美月は、その才能を遺憾なく発揮していく。
地味なOLから、誰もが注目するキャリアウーマンへ。
そして、仕事のパートナーである蓮の、真っ直ぐで誠実な愛情に、凍てついていた心は次第に溶かされていく。
これは、才能というガラスの靴を見出された、一人の女性のシンデレラストーリー。
数字の奥に隠された真実を見抜く彼女が、本当の愛と幸せを掴むまでの、最高にドラマチックな逆転ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる