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第二章 クエストに向かう少女、やり過ぎる
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《人間の装置なんて、そりゃぶっ壊れるに決まってるじゃないですか。アイナが装置をハックして冒険者カードを偽造しますので、マスターはゆっくりと手をかざしてください》
装置は先ほどと違って異常を来すことなく稼働し、微量の光をツルカの平手に放ちながら無事に測定を終えた。直に装置から半透明のパネルが小さく浮かび上がり、測定結果の委細を提示する。それを確認した受付嬢は、胸に手を当てながら愁眉を開いた。
「ふぅ……どうやら本当に故障だったみたいですね。能力の数値的に、ランクはC。妥当な結果ですっ! あは~っ」
「弱いほうが安心するってか⁉」
最底辺の測定結果に狂喜する受付嬢に、ツルカは青筋を立てながらカウンターを叩きつけた。
《とりあえず測定結果を偽造できました。Cランク冒険者としてカードが作られると思うので、後は普通にクエストを受けるだけです》
(お、おう。助かった)
すると、装置の下部から一枚のカードが排出された。先ほどツルカが記入した個人情報を元に名前などが打ち込まれている。
「ではカードをお受け取りください。そちらがあなたの冒険者カードとなります!」
「へ、へえ。こんな一枚のカードが────うわっ⁉」
ツルカがカードを手に取って色々と確認していると、いきなりカードからパネルが浮かび上がった。いわゆる、タッチレスパネルである。
「な、なんだこれ……」
「カードについてご説明しておきますね。当然ですが、冒険者カードの役割は個人の証明だけではありません。冒険者ギルドでクエストを受けるためや、受けたクエストの詳細を確認できる、いわば魔法端末です。ご覧のようにカードの裏側にある印に指を数秒かざしてもらうと、そのようなパネルがカードから浮かび上がります」
「なるほど……。確かに色々と項目があるな。『受託済みクエスト』、『達成済みクエスト』、『ギルド』、『戦友』……ふむ」
「クエストを受ける際、張り紙に符号があると思います。例で言えば……こちらですね」
受付嬢は独特で特徴的な符号が記された、一枚の張り紙をツルカに見せつける。
「受託する場合は受付までクエストの張り紙をお持ちして頂きます。そこで私共の担当カードと、引き受ける方の冒険者カードを符号にかざしてもらい、そこで初めて受託完了です。そうするとカードにクエストの詳細が送られます」
「えっと……ひとまずクエストを受ける時は張り紙を持ってくればいいんですね?」
「はい。戦友との協力など、複数人でクエストを受ける場合はしっかり全員の冒険者カードも必要になりますので、そこはご注意ください」
あまりにも高性能な冒険者カードにツルカは愕然とした。
「んで、もういいかガキ」
「……うん?」
背後から男の声が聞こえた。先ほどからツルカを待っている男である。文句を言っていたものの、ツルカの手続き終わるまでしっかり待っていてくれていたようだ。
「ああ、すいません! お待たせしましたね……」
早速、ツルカはクエストコーナーにでも行ってどんな依頼があるか一目しようと思ったが、ふと男が持っている一枚の紙に目を留めた。
「あ? なんだガキ。言った通り、こっちは急いでるんだ。終わったんなら、さっさとどきやがれ。おい、聞いてんのか!」
どうやら男が手に持っている紙は、クエストコーナーにあった張り紙のようだ。
(危険度B。『イワトカゲ』の討伐依頼。報酬は─────)
奮起にかられながらツルカは男が持っている紙を指さすと、受付嬢を睨みつけた。
「これ! 私もやるっ、やらせろっ!」
「「……は?」」
ツルカの発言に、二人は言葉を失った。
装置は先ほどと違って異常を来すことなく稼働し、微量の光をツルカの平手に放ちながら無事に測定を終えた。直に装置から半透明のパネルが小さく浮かび上がり、測定結果の委細を提示する。それを確認した受付嬢は、胸に手を当てながら愁眉を開いた。
「ふぅ……どうやら本当に故障だったみたいですね。能力の数値的に、ランクはC。妥当な結果ですっ! あは~っ」
「弱いほうが安心するってか⁉」
最底辺の測定結果に狂喜する受付嬢に、ツルカは青筋を立てながらカウンターを叩きつけた。
《とりあえず測定結果を偽造できました。Cランク冒険者としてカードが作られると思うので、後は普通にクエストを受けるだけです》
(お、おう。助かった)
すると、装置の下部から一枚のカードが排出された。先ほどツルカが記入した個人情報を元に名前などが打ち込まれている。
「ではカードをお受け取りください。そちらがあなたの冒険者カードとなります!」
「へ、へえ。こんな一枚のカードが────うわっ⁉」
ツルカがカードを手に取って色々と確認していると、いきなりカードからパネルが浮かび上がった。いわゆる、タッチレスパネルである。
「な、なんだこれ……」
「カードについてご説明しておきますね。当然ですが、冒険者カードの役割は個人の証明だけではありません。冒険者ギルドでクエストを受けるためや、受けたクエストの詳細を確認できる、いわば魔法端末です。ご覧のようにカードの裏側にある印に指を数秒かざしてもらうと、そのようなパネルがカードから浮かび上がります」
「なるほど……。確かに色々と項目があるな。『受託済みクエスト』、『達成済みクエスト』、『ギルド』、『戦友』……ふむ」
「クエストを受ける際、張り紙に符号があると思います。例で言えば……こちらですね」
受付嬢は独特で特徴的な符号が記された、一枚の張り紙をツルカに見せつける。
「受託する場合は受付までクエストの張り紙をお持ちして頂きます。そこで私共の担当カードと、引き受ける方の冒険者カードを符号にかざしてもらい、そこで初めて受託完了です。そうするとカードにクエストの詳細が送られます」
「えっと……ひとまずクエストを受ける時は張り紙を持ってくればいいんですね?」
「はい。戦友との協力など、複数人でクエストを受ける場合はしっかり全員の冒険者カードも必要になりますので、そこはご注意ください」
あまりにも高性能な冒険者カードにツルカは愕然とした。
「んで、もういいかガキ」
「……うん?」
背後から男の声が聞こえた。先ほどからツルカを待っている男である。文句を言っていたものの、ツルカの手続き終わるまでしっかり待っていてくれていたようだ。
「ああ、すいません! お待たせしましたね……」
早速、ツルカはクエストコーナーにでも行ってどんな依頼があるか一目しようと思ったが、ふと男が持っている一枚の紙に目を留めた。
「あ? なんだガキ。言った通り、こっちは急いでるんだ。終わったんなら、さっさとどきやがれ。おい、聞いてんのか!」
どうやら男が手に持っている紙は、クエストコーナーにあった張り紙のようだ。
(危険度B。『イワトカゲ』の討伐依頼。報酬は─────)
奮起にかられながらツルカは男が持っている紙を指さすと、受付嬢を睨みつけた。
「これ! 私もやるっ、やらせろっ!」
「「……は?」」
ツルカの発言に、二人は言葉を失った。
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