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傭兵団に入れて貰おう。
ミズドリュク辺境伯領へとやってきたルシフェル一行は、辺境伯に恩を売るべく行動を開始した。
領都ガバートから北西部の国境へと移動する。
国境線では、いまも辺境伯軍とセルマン帝国第五軍が激しい戦闘行為を繰り返している。
趨勢としては辺境伯軍が若干劣勢だが、とはいえ辺境伯に引く気はまったく見られない。
ルシフェルはこの争いに加わることにした。
辺境伯軍に協力してセルマン帝国軍を蹴散らし、功績を上げるつもりである。
もし国境の戦闘に勝利すれば、辺境伯軍はそのままセルマン帝国本土に侵攻することになるだろう。
すると戦力不足で返り討ちに会うことは火を見るより明らかだ。
とは言え、それはそれ。
ルシフェル的には目立った功績をあげて辺境伯に恩を売れさえすれば何でも良い。
それで目的達成なのである。
◇
「さて、それじゃあどうやって、この争いに参戦するかだけど――」
ルシフェルは考える。
参戦のための方法は二択だ。
辺境伯軍に入るか。
はたまた傭兵として雇われるか。
そのどちらかである。
これ以外の方法で、例えばルシフェル一行が単独でセルマン軍に急襲を掛けて蹴散らしたとしても、それは第三勢力の台頭と判断されるのであって、辺境伯に恩を売ることにはならない。
むしろ下手をすれば、辺境伯軍に新手の敵と見做される可能性すらある。
ならどうするべきか。
ルシフェルは思案を続ける。
軍に正式に加わるには何かと面倒な手続きが多い。
ならここは、傭兵として雇われるのが手っ取り早いだろう。
幸い国境線付近には傭兵団のキャンプがいくつもあった。
◇
現在時刻は、日の入りから二時間という所。
辺りはもう暗い。
傭兵たちは焚き火を起こし、酒を飲みながら日中の戦果についての話に花を咲かせている。
ルシフェルたちは、それら傭兵団のひとつを訪れることにした。
仲間に加えてもらうつもりだ。
向かった先は数百人からなる傭兵を抱えた大規模な傭兵団キャンプだ。
わいわいと騒ぐむくつけき男どもの集団に向かって、ジズが声を張り上げる。
「おい、人間ども! こっち見るの!」
傭兵たちがぴたりと静まる。
「仲間になりに来てやったの! 分かったらお前らのボスを出せなの! 隠すと為にならないの!」
ルシフェルは焦った。
「ちょ、ちょっとジズ!」
何でこう、いつも喧嘩腰なのか。
ルシフェルは頭を抱える。
「ふぇ? ジズ、なにか間違えちゃった?」
ジズは可愛らしく小首を傾げた。
悪気はないのだ。
こうなるとルシフェルも咎めにくい。
そうしていると、傭兵の一人が動いた。
横たえていた巨体を起こしてから言う。
「……ああん? なんだぁ、テメェら?」
のそりと立ち上がる。
ゆらゆらと揺れる焚き火の炎が、陰影をつけて男を照らす。
小山の様な体躯を誇る厳しい巨漢だ。
ジズが言う。
「お前こそなんだ、なの!」
「……俺ぁこの傭兵団の団長で、バザックってもんだ。そんでお前らは何もんだ? 見たところ女子供の集まりみたいだが……身なりは上等だな。軍のお偉方の使いか何かか?」
ルシフェルが応える。
「いや、そうじゃないです」
「はぁ? じゃあ、何なんだよ」
「それはですね。えっと、あの、俺たち傭兵として雇ってもらいたくて――」
ルシフェルが話し終える前に、ドッと笑い声が巻き起こった。
粗野な傭兵たちは口々に囃し立てる。
「ぎゃははは! なに言ってやがる坊主!」
「ぶはっ、ここはてめぇみたいなガキが来るとこじゃねえぞ!」
「帰ってママのおっぱいでもしゃぶってな!」
別の傭兵たちが言う。
「おい待て待て! 勝手に帰らせんなって!」
「そうだぜ、見ろよ。良い女ぁ連れてるじゃねえか。なぁ坊主、痛い目をみたくなけりゃその女どもは置いていけ!」
ルシフェルが何も応えないでいると、傭兵たちの笑い声はますます大きくなった。
「んだぁ、このガキ。ぶるっちまって口も効けなくなったのかよ?」
「ぎゃはははは! ションベン漏らしてねえだろうなー!」
傭兵たちがルシフェルを笑う。
そのとき――
「お黙りなさい、人間たち! 調子に乗っていると一人残らず捻り潰しますわよ。ルシフェル様を前に頭が高いですわ――『平伏せよ』」
言いながらグウェンドリエルはバカ笑いする傭兵たちを睨みつけた。
すると直後、傭兵たちは頭上から圧力を掛けられたかのように地に這いつくばる。
傭兵団長バザックが苦しげに言う。
「ぐ、ぐぎぎ……! て、てめぇ! 一体なにをしやがった!」
「なにって、ちょっと言葉に力を乗せて命じただけですわ」
「こ、このアマぁ! 訳のわかんねぇこと言いやがって!」
「ふぅ、言霊も知らないなんて、無知ですのね」
「ク、クソがぁ!」
バザックは倒れながらも吠える。
ルシフェルの背後に控えていたシェバトが、一歩前に歩み出た。
平伏させられた傭兵たちを見回してため息を吐く。
「……愚かな人間。なぜ喜ばないのです。ルシフェル様を己が傭兵団に迎え入れられるなど、矮小な人間の身には過ぎたる栄誉ですのに、それすらも理解できませんか」
シェバトはルシフェルに向き直った。
一礼してから言う。
「ルシフェル様。こちらの傭兵団には少し教育が必要かと存じます。よろしいでしょうか」
「ええぇ……教育ぅ?」
ルシフェルは嫌そうな顔をした。
「俺、あんまり手荒な真似はしないで欲しいんだけど? 普通に傭兵たちの仲間に加わりたいだけなのになぁ……」
「もちろん承知致しております。あくまで教育にございますれば」
「うーん。それならまぁ」
「ありがとうございます」
ルシフェルの了承は得た。
シェバトは七座天使メイド隊を振り返る。
「そうですね。リション、貴女に任せます。この者どもに己の立場を教育しなさい」
「畏まりました」
呼ばれて一歩前に歩み出た相手は、七座天使メイド隊、末の妹である日曜の座天使リションだった。
リションはルシフェルに向けて恭しく頭を下げる。
そして傭兵たちに向き直った。
「教育担当のリションにございます。お見知り置きを」
簡単に自己紹介する。
リションの左右の細い前腕には、いつの間にか神代の希少金属であるオリハルコン製の手甲が装着されていた。
領都ガバートから北西部の国境へと移動する。
国境線では、いまも辺境伯軍とセルマン帝国第五軍が激しい戦闘行為を繰り返している。
趨勢としては辺境伯軍が若干劣勢だが、とはいえ辺境伯に引く気はまったく見られない。
ルシフェルはこの争いに加わることにした。
辺境伯軍に協力してセルマン帝国軍を蹴散らし、功績を上げるつもりである。
もし国境の戦闘に勝利すれば、辺境伯軍はそのままセルマン帝国本土に侵攻することになるだろう。
すると戦力不足で返り討ちに会うことは火を見るより明らかだ。
とは言え、それはそれ。
ルシフェル的には目立った功績をあげて辺境伯に恩を売れさえすれば何でも良い。
それで目的達成なのである。
◇
「さて、それじゃあどうやって、この争いに参戦するかだけど――」
ルシフェルは考える。
参戦のための方法は二択だ。
辺境伯軍に入るか。
はたまた傭兵として雇われるか。
そのどちらかである。
これ以外の方法で、例えばルシフェル一行が単独でセルマン軍に急襲を掛けて蹴散らしたとしても、それは第三勢力の台頭と判断されるのであって、辺境伯に恩を売ることにはならない。
むしろ下手をすれば、辺境伯軍に新手の敵と見做される可能性すらある。
ならどうするべきか。
ルシフェルは思案を続ける。
軍に正式に加わるには何かと面倒な手続きが多い。
ならここは、傭兵として雇われるのが手っ取り早いだろう。
幸い国境線付近には傭兵団のキャンプがいくつもあった。
◇
現在時刻は、日の入りから二時間という所。
辺りはもう暗い。
傭兵たちは焚き火を起こし、酒を飲みながら日中の戦果についての話に花を咲かせている。
ルシフェルたちは、それら傭兵団のひとつを訪れることにした。
仲間に加えてもらうつもりだ。
向かった先は数百人からなる傭兵を抱えた大規模な傭兵団キャンプだ。
わいわいと騒ぐむくつけき男どもの集団に向かって、ジズが声を張り上げる。
「おい、人間ども! こっち見るの!」
傭兵たちがぴたりと静まる。
「仲間になりに来てやったの! 分かったらお前らのボスを出せなの! 隠すと為にならないの!」
ルシフェルは焦った。
「ちょ、ちょっとジズ!」
何でこう、いつも喧嘩腰なのか。
ルシフェルは頭を抱える。
「ふぇ? ジズ、なにか間違えちゃった?」
ジズは可愛らしく小首を傾げた。
悪気はないのだ。
こうなるとルシフェルも咎めにくい。
そうしていると、傭兵の一人が動いた。
横たえていた巨体を起こしてから言う。
「……ああん? なんだぁ、テメェら?」
のそりと立ち上がる。
ゆらゆらと揺れる焚き火の炎が、陰影をつけて男を照らす。
小山の様な体躯を誇る厳しい巨漢だ。
ジズが言う。
「お前こそなんだ、なの!」
「……俺ぁこの傭兵団の団長で、バザックってもんだ。そんでお前らは何もんだ? 見たところ女子供の集まりみたいだが……身なりは上等だな。軍のお偉方の使いか何かか?」
ルシフェルが応える。
「いや、そうじゃないです」
「はぁ? じゃあ、何なんだよ」
「それはですね。えっと、あの、俺たち傭兵として雇ってもらいたくて――」
ルシフェルが話し終える前に、ドッと笑い声が巻き起こった。
粗野な傭兵たちは口々に囃し立てる。
「ぎゃははは! なに言ってやがる坊主!」
「ぶはっ、ここはてめぇみたいなガキが来るとこじゃねえぞ!」
「帰ってママのおっぱいでもしゃぶってな!」
別の傭兵たちが言う。
「おい待て待て! 勝手に帰らせんなって!」
「そうだぜ、見ろよ。良い女ぁ連れてるじゃねえか。なぁ坊主、痛い目をみたくなけりゃその女どもは置いていけ!」
ルシフェルが何も応えないでいると、傭兵たちの笑い声はますます大きくなった。
「んだぁ、このガキ。ぶるっちまって口も効けなくなったのかよ?」
「ぎゃはははは! ションベン漏らしてねえだろうなー!」
傭兵たちがルシフェルを笑う。
そのとき――
「お黙りなさい、人間たち! 調子に乗っていると一人残らず捻り潰しますわよ。ルシフェル様を前に頭が高いですわ――『平伏せよ』」
言いながらグウェンドリエルはバカ笑いする傭兵たちを睨みつけた。
すると直後、傭兵たちは頭上から圧力を掛けられたかのように地に這いつくばる。
傭兵団長バザックが苦しげに言う。
「ぐ、ぐぎぎ……! て、てめぇ! 一体なにをしやがった!」
「なにって、ちょっと言葉に力を乗せて命じただけですわ」
「こ、このアマぁ! 訳のわかんねぇこと言いやがって!」
「ふぅ、言霊も知らないなんて、無知ですのね」
「ク、クソがぁ!」
バザックは倒れながらも吠える。
ルシフェルの背後に控えていたシェバトが、一歩前に歩み出た。
平伏させられた傭兵たちを見回してため息を吐く。
「……愚かな人間。なぜ喜ばないのです。ルシフェル様を己が傭兵団に迎え入れられるなど、矮小な人間の身には過ぎたる栄誉ですのに、それすらも理解できませんか」
シェバトはルシフェルに向き直った。
一礼してから言う。
「ルシフェル様。こちらの傭兵団には少し教育が必要かと存じます。よろしいでしょうか」
「ええぇ……教育ぅ?」
ルシフェルは嫌そうな顔をした。
「俺、あんまり手荒な真似はしないで欲しいんだけど? 普通に傭兵たちの仲間に加わりたいだけなのになぁ……」
「もちろん承知致しております。あくまで教育にございますれば」
「うーん。それならまぁ」
「ありがとうございます」
ルシフェルの了承は得た。
シェバトは七座天使メイド隊を振り返る。
「そうですね。リション、貴女に任せます。この者どもに己の立場を教育しなさい」
「畏まりました」
呼ばれて一歩前に歩み出た相手は、七座天使メイド隊、末の妹である日曜の座天使リションだった。
リションはルシフェルに向けて恭しく頭を下げる。
そして傭兵たちに向き直った。
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