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第6章 自覚編
第56話 リディアの自覚
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Side:リディア
私は自室に戻ってくると、歯を磨いてからベッドルームに向かった。ふかふかに整えられた布団にダイブし、顔を埋めたまま数回呼吸をする。
「ぶぇあ。」
私の頭の中には、アディに言われたセリフがリフレインする。
『リディア、アンタが『好きな人ができたから出ていきたい』って言っても、アタシは止めないわよ。幸せになりなさいね。』
アディにこう言われて、私は酷く悲しく泣きたい気持ちに苛まれた。アディは私のことを、居候としか見ていないのだと改めて自覚させられた。
(…ああ、私。アディのこと好きなんだ。)
そう心の中で呟いた途端、すっと心が重く疼く感覚があった。今まで何気なくアディと触れあっていた記憶ややりとりを思い出し、急に恥ずかしくなってきた。
そんな私の気持ちに反して、ずきりと痛む胸の痛みを感じ、目尻に涙が溜まる。
「~~~~~!」
布団の端を掴み、ぐるぐるぐると転がり布団に包まる。布団に締め付けられて身動きが取れなくなるけど、今はこの締め付けが心地良い。
ポジティブなことを考えよう。
仮にね、もしもね、例えばね、アディと私が結婚するとしてね。私は何が必要なんだろう。
年齢?それはそう。今の私は6~8歳以上のリディア・アッシュクロフトにはなれない。あと10歳加算されないと、結婚できる最低条件を満たさない。
(そもそも、放置している聖女の仕事どうしよう。)
現在に至るまでの数千年の間、私は責任という鎖に自ら繋がれているお飾り状態の聖女だった。私がいなくても問題はないのかもしれないけど、放置したままにしておくのはどうなんだろう。万が一、私の正体が露見してしまった時、アディの心象は一気に悪くなる。それどころか、聖女誘拐というありもしない罪で処刑されてしまうかもしれない。
出会ったときにアディに向かって言った軽口が、現実になってしまうのは避けたい。
「…でもまず、行動に移さないと何も変わらないよね。」
私は布団に巻かれたまま、絞り出すように声を出した。
_______。
「アディ、私、好きな人ができた!」
「え~!!やだおめでたいわね~!誰?教えなさいよ~!」
「…や!」
「何よ!」
_______。
「アディって格好いいね。」
「知ってるわよ。」
「そうじゃなくて、滲み出る品性というか。」
「モンスタっちは約束の1つだけよ。」
「………。」
_______。
「私、ウエディングドレス着てみたい。」
「アタシも~!」
「………。」
_______。
「アディ、結婚してください。」
「寝言は寝てから言いなさい。」
「もう!」
私はさり気なく言ったつもりだったけど、普通に撃沈した。何日かに渡って色々な方向からアプローチをしてみたのち、プロポーズをしてみたつもりだった。間違いなく、アディは私の気持ちに気が付いていると思う。
分かったうえで、適当にあしらわれているのが嫌でも分かる。
「何で?私に魅力がないからダメなの?」
「魅力云々以前の問題なのよ。成人してから出直してきなさい。16歳になってもアタシのことが好きだったら、お食事くらいなら行ってあげてもいいわよ。」
「ううう…アディそれまでに結婚しない…?」
「可能性はゼロじゃないわよね。」
「ううううう…。」
アディが私じゃない他の人と結婚するのはとても悲しい。多分私は泣いて泣いて泣き腫らすと思う。でも、アディがそれを望むのなら、幸せな気持ちで祝福はしてあげたい。
でも、可能性があるなら、彼の隣にいるのは私でありたい。欲張りな気持ちが、私の中でぐるぐる渦巻く。
私はとぼとぼと部屋を出て、自室に向かった。
_______。
Side:アドルディ
「………はあ。とうとう言ってきたわね。」
ここ最近ずっと、リディアの様子がおかしいのには気付いていたわよ。いや、もっと前からね。あの子、自覚していないだけでアタシに対して好意を素直に向けてきていたのよ。
アタシを誰だと思っているの?アドルディ・レッドフォード伯爵よ。
人から向けられる感情は、喜怒哀楽全て察知できるくらいには慣れているのよ。その上で、あの子からの好意はスルーしていたのよ。
小さい頃って近所の親しいお兄さん、お姉さんに恋とは違う親しみの感情を持つってことあるじゃない?あるでしょ?それの類だと思うのよ。
あの子の気持ちを茶化したり、馬鹿にする気は毛頭ないの。
現実的に考えて、あの子は現在聖女の座を放置して逃げてきている身。聖女の座問題を抱えたまま、ずっと過ごすわけにはいかないと思うから、遅かれ早かれ決断の時は来ると思うわよ。
で、年齢だけど。10年もあれば、アタシも誰かと結婚して子供も生まれている可能性はあるわね。あの子にとっての10年は短いかもしれないけど、アタシにとっての10年は相応の長さの年月よ。
そもそも、アタシ、あの子が成人したとして、恋愛対象として見られるの?
ずっと庇護下に置いていた少女を、将来の伴侶にできるの?
(…もしもの話を延々と考えても仕方ないわね。もしもの時に考えましょう。)
アタシは思考を頭の隅に置き、再び書類仕事に着手した。
リディアの存在を、告白を、頭の中から消し去るように。
私は自室に戻ってくると、歯を磨いてからベッドルームに向かった。ふかふかに整えられた布団にダイブし、顔を埋めたまま数回呼吸をする。
「ぶぇあ。」
私の頭の中には、アディに言われたセリフがリフレインする。
『リディア、アンタが『好きな人ができたから出ていきたい』って言っても、アタシは止めないわよ。幸せになりなさいね。』
アディにこう言われて、私は酷く悲しく泣きたい気持ちに苛まれた。アディは私のことを、居候としか見ていないのだと改めて自覚させられた。
(…ああ、私。アディのこと好きなんだ。)
そう心の中で呟いた途端、すっと心が重く疼く感覚があった。今まで何気なくアディと触れあっていた記憶ややりとりを思い出し、急に恥ずかしくなってきた。
そんな私の気持ちに反して、ずきりと痛む胸の痛みを感じ、目尻に涙が溜まる。
「~~~~~!」
布団の端を掴み、ぐるぐるぐると転がり布団に包まる。布団に締め付けられて身動きが取れなくなるけど、今はこの締め付けが心地良い。
ポジティブなことを考えよう。
仮にね、もしもね、例えばね、アディと私が結婚するとしてね。私は何が必要なんだろう。
年齢?それはそう。今の私は6~8歳以上のリディア・アッシュクロフトにはなれない。あと10歳加算されないと、結婚できる最低条件を満たさない。
(そもそも、放置している聖女の仕事どうしよう。)
現在に至るまでの数千年の間、私は責任という鎖に自ら繋がれているお飾り状態の聖女だった。私がいなくても問題はないのかもしれないけど、放置したままにしておくのはどうなんだろう。万が一、私の正体が露見してしまった時、アディの心象は一気に悪くなる。それどころか、聖女誘拐というありもしない罪で処刑されてしまうかもしれない。
出会ったときにアディに向かって言った軽口が、現実になってしまうのは避けたい。
「…でもまず、行動に移さないと何も変わらないよね。」
私は布団に巻かれたまま、絞り出すように声を出した。
_______。
「アディ、私、好きな人ができた!」
「え~!!やだおめでたいわね~!誰?教えなさいよ~!」
「…や!」
「何よ!」
_______。
「アディって格好いいね。」
「知ってるわよ。」
「そうじゃなくて、滲み出る品性というか。」
「モンスタっちは約束の1つだけよ。」
「………。」
_______。
「私、ウエディングドレス着てみたい。」
「アタシも~!」
「………。」
_______。
「アディ、結婚してください。」
「寝言は寝てから言いなさい。」
「もう!」
私はさり気なく言ったつもりだったけど、普通に撃沈した。何日かに渡って色々な方向からアプローチをしてみたのち、プロポーズをしてみたつもりだった。間違いなく、アディは私の気持ちに気が付いていると思う。
分かったうえで、適当にあしらわれているのが嫌でも分かる。
「何で?私に魅力がないからダメなの?」
「魅力云々以前の問題なのよ。成人してから出直してきなさい。16歳になってもアタシのことが好きだったら、お食事くらいなら行ってあげてもいいわよ。」
「ううう…アディそれまでに結婚しない…?」
「可能性はゼロじゃないわよね。」
「ううううう…。」
アディが私じゃない他の人と結婚するのはとても悲しい。多分私は泣いて泣いて泣き腫らすと思う。でも、アディがそれを望むのなら、幸せな気持ちで祝福はしてあげたい。
でも、可能性があるなら、彼の隣にいるのは私でありたい。欲張りな気持ちが、私の中でぐるぐる渦巻く。
私はとぼとぼと部屋を出て、自室に向かった。
_______。
Side:アドルディ
「………はあ。とうとう言ってきたわね。」
ここ最近ずっと、リディアの様子がおかしいのには気付いていたわよ。いや、もっと前からね。あの子、自覚していないだけでアタシに対して好意を素直に向けてきていたのよ。
アタシを誰だと思っているの?アドルディ・レッドフォード伯爵よ。
人から向けられる感情は、喜怒哀楽全て察知できるくらいには慣れているのよ。その上で、あの子からの好意はスルーしていたのよ。
小さい頃って近所の親しいお兄さん、お姉さんに恋とは違う親しみの感情を持つってことあるじゃない?あるでしょ?それの類だと思うのよ。
あの子の気持ちを茶化したり、馬鹿にする気は毛頭ないの。
現実的に考えて、あの子は現在聖女の座を放置して逃げてきている身。聖女の座問題を抱えたまま、ずっと過ごすわけにはいかないと思うから、遅かれ早かれ決断の時は来ると思うわよ。
で、年齢だけど。10年もあれば、アタシも誰かと結婚して子供も生まれている可能性はあるわね。あの子にとっての10年は短いかもしれないけど、アタシにとっての10年は相応の長さの年月よ。
そもそも、アタシ、あの子が成人したとして、恋愛対象として見られるの?
ずっと庇護下に置いていた少女を、将来の伴侶にできるの?
(…もしもの話を延々と考えても仕方ないわね。もしもの時に考えましょう。)
アタシは思考を頭の隅に置き、再び書類仕事に着手した。
リディアの存在を、告白を、頭の中から消し去るように。
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