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第1章 魔法学園入学編
魔法学園入学編①入学式に行くぞ!
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あれから自宅の準備やらなんだでバタバタしてあっという間に、魔法学園の入学式の日になってしまった。真新しい制服に袖を通しながら数十年ぶりの入学のワクワク感に浸っていた。
「タイガ様、学園へは本当に歩いていくのでしょうか? しかも入学式には誰もついて行かなくて良いというのは本当でしょうか?」
「うん! 一応平民の身分で通うし馬車とか使うのは変でしょ? 入学式なんて誰もついて来なくても問題ないよ。リリアーヌも忙しいでしょ?」
「いえ、全く忙しくありません。タイガ様の晴れ姿を見るのが楽しみで生きてきましたのに……シクシク……」
「何? その棒読みの泣き方は? 絶対嘘泣きじゃん…… まぁ来るなら来てもいいけど、入学式って招待状ないと警備の関係で入れないでしょ? 王族もいることだし……」
「そこは抜かりありませんよ! 私を誰だと思っているんですか?」
「リリアーヌだろ?」
「フッフッフッ! しっかりVIP席をゲットしてますよ!」
「えっ? 何その席?」
「王族や高位貴族の方しか入れない席ですよ。しっかり根回ししてゲットしました」
「はぁー 本当に来るんだ…… まぁ別に挨拶するわけでもないし後ろの席で座ってるだけの姿見て楽しいのかな?」
「ちゃんとタイガ様が向こうの世界からお持ちになったビデオで、しっかりと晴れ姿をお撮りしますから」
「いや撮らなくていいでしょ?」
「しっかり撮ってダビングして日本のまりの様や来夢様に送らないといけませんので……」
「送っちゃうの?」
「もちろんでございます。向こうの世界の方とはお話は出来ませんが、ビデオレターを見ていると何をご所望かは大体わかるようになりました」
通訳無くてもわかるの? マジ?
転移の魔法陣も改善して、ランドセル程度のものであれば俺がいなくても転送できるようになったので、勝手に日本のまりの達とやりとりをしているようだ
最近は日本で揃えた電気製品をしっかり使いこなしており、少しずつだが日本語の勉強もしているようだ。子供向けのDVDの要望等あったし、日本との会話でのやりとりも将来できそうな感じだな……
「それなら仕方ないか? じゃ行ってくるよ」
「行ってらっしゃいませ」
魔王学園のエンブレムがついたブレザーに真っ白なローブを羽織り道を歩いて行くと、道端より羨望の眼差しを向けられる。
この世界トリアムでは魔法が使える人は結構いるが、生活魔法と言われるものでライターの火程度が出せたりコップ一杯の水が出せる程度の人が殆どで、小説に出てくるような魔法を使える人は僅かな人数しかいない。魔法学園に通える人は例えFクラスでも傍から見たら超エリートに見えるのだ。
召喚されてから魔王の討伐まで過ごしていた間は、城以外を散策する機会もあまり無くひたすら城で生活改善に明け暮れていたので、魔法の現状分析とかしている暇はなかった。国の精鋭と言われる魔導部隊を見たがそこまで強い魔法を使えるレベルでは無かったので、同行を求められたが、討伐に行っている間に魔族が攻めてきたら誰が国を守るのかという殺し文句で討伐へは同行させなかった。足手まといがいると邪魔なので魔王討伐は俺と勇者ペイロンと聖女カテリーナの3人だけで行くことになり難なく討伐も出来た。
その後の人間に戻れずに子猫にされていた間にトリアムの人達を観察してみると、殆どの人が魔法を使える素質はあるけど、ある事が原因で生活魔法が少し使える程度で終わっているのが理解ったのだが、それをすぐに改善できるわけではないので、ゆっくりと改善していこうと思っていた。
この世界も魔王がいなくなり少しは平和になったが、未だに魔族が滅んだわけでもなく、魔獣もいるしダンジョンもある世界なので、できることなら生活水準と防衛力を上げる手伝いを将来はしたいと思っている。今はゆっくりスローライフを送るのが一番の希望だ。
そんな事を考えていると魔法学園の門まで来てしまった。
「ナタリー先生おはようございます」
「あら、おはようございますタイーガ君、新入生はあちらの講堂で入学式がありますので講堂へ入ってください。クラスの札が前に掲示されていますのでその後ろの席に座ってください。座る順番は決まっていませんので好きな席に座ってくださいね」
「はい、ありがとうございます」
講堂へ付くと左前からS A B C D E Fと札が並んでいたSクラスは椅子が10脚程度でAからFのクラスは椅子が15脚から20脚ほどが並んでいたので全部で100名程度の新入生が入学するようだ。もうすでに半分くらい埋まっており先生は好きな席と言ってはいたが、みんな前から順番に座っていた。Fクラスの前から6番目から空いていたので6番目に座った。みんな緊張の為か前を向いて固まっているようだ。隣の席に少しポチャっとした男の子が座った。このまま待つのも退屈なので、隣に話しかけてみた。
「今日からこの学園で一緒に学ぶトラーオです。よろしくね」
「フン! お前は平民だろ? 俺に話かける身分ではないぞ! 黙ってろ!」
エッ? マジか…… 身分問題は結構根深い問題がありそうだな……
「それは失礼しました」
ここで騒いでも良いことはないのでおとなしくしておこう。話す相手もいないので式が始まるまでお地蔵さんになっていた。
「タイガ様、学園へは本当に歩いていくのでしょうか? しかも入学式には誰もついて行かなくて良いというのは本当でしょうか?」
「うん! 一応平民の身分で通うし馬車とか使うのは変でしょ? 入学式なんて誰もついて来なくても問題ないよ。リリアーヌも忙しいでしょ?」
「いえ、全く忙しくありません。タイガ様の晴れ姿を見るのが楽しみで生きてきましたのに……シクシク……」
「何? その棒読みの泣き方は? 絶対嘘泣きじゃん…… まぁ来るなら来てもいいけど、入学式って招待状ないと警備の関係で入れないでしょ? 王族もいることだし……」
「そこは抜かりありませんよ! 私を誰だと思っているんですか?」
「リリアーヌだろ?」
「フッフッフッ! しっかりVIP席をゲットしてますよ!」
「えっ? 何その席?」
「王族や高位貴族の方しか入れない席ですよ。しっかり根回ししてゲットしました」
「はぁー 本当に来るんだ…… まぁ別に挨拶するわけでもないし後ろの席で座ってるだけの姿見て楽しいのかな?」
「ちゃんとタイガ様が向こうの世界からお持ちになったビデオで、しっかりと晴れ姿をお撮りしますから」
「いや撮らなくていいでしょ?」
「しっかり撮ってダビングして日本のまりの様や来夢様に送らないといけませんので……」
「送っちゃうの?」
「もちろんでございます。向こうの世界の方とはお話は出来ませんが、ビデオレターを見ていると何をご所望かは大体わかるようになりました」
通訳無くてもわかるの? マジ?
転移の魔法陣も改善して、ランドセル程度のものであれば俺がいなくても転送できるようになったので、勝手に日本のまりの達とやりとりをしているようだ
最近は日本で揃えた電気製品をしっかり使いこなしており、少しずつだが日本語の勉強もしているようだ。子供向けのDVDの要望等あったし、日本との会話でのやりとりも将来できそうな感じだな……
「それなら仕方ないか? じゃ行ってくるよ」
「行ってらっしゃいませ」
魔王学園のエンブレムがついたブレザーに真っ白なローブを羽織り道を歩いて行くと、道端より羨望の眼差しを向けられる。
この世界トリアムでは魔法が使える人は結構いるが、生活魔法と言われるものでライターの火程度が出せたりコップ一杯の水が出せる程度の人が殆どで、小説に出てくるような魔法を使える人は僅かな人数しかいない。魔法学園に通える人は例えFクラスでも傍から見たら超エリートに見えるのだ。
召喚されてから魔王の討伐まで過ごしていた間は、城以外を散策する機会もあまり無くひたすら城で生活改善に明け暮れていたので、魔法の現状分析とかしている暇はなかった。国の精鋭と言われる魔導部隊を見たがそこまで強い魔法を使えるレベルでは無かったので、同行を求められたが、討伐に行っている間に魔族が攻めてきたら誰が国を守るのかという殺し文句で討伐へは同行させなかった。足手まといがいると邪魔なので魔王討伐は俺と勇者ペイロンと聖女カテリーナの3人だけで行くことになり難なく討伐も出来た。
その後の人間に戻れずに子猫にされていた間にトリアムの人達を観察してみると、殆どの人が魔法を使える素質はあるけど、ある事が原因で生活魔法が少し使える程度で終わっているのが理解ったのだが、それをすぐに改善できるわけではないので、ゆっくりと改善していこうと思っていた。
この世界も魔王がいなくなり少しは平和になったが、未だに魔族が滅んだわけでもなく、魔獣もいるしダンジョンもある世界なので、できることなら生活水準と防衛力を上げる手伝いを将来はしたいと思っている。今はゆっくりスローライフを送るのが一番の希望だ。
そんな事を考えていると魔法学園の門まで来てしまった。
「ナタリー先生おはようございます」
「あら、おはようございますタイーガ君、新入生はあちらの講堂で入学式がありますので講堂へ入ってください。クラスの札が前に掲示されていますのでその後ろの席に座ってください。座る順番は決まっていませんので好きな席に座ってくださいね」
「はい、ありがとうございます」
講堂へ付くと左前からS A B C D E Fと札が並んでいたSクラスは椅子が10脚程度でAからFのクラスは椅子が15脚から20脚ほどが並んでいたので全部で100名程度の新入生が入学するようだ。もうすでに半分くらい埋まっており先生は好きな席と言ってはいたが、みんな前から順番に座っていた。Fクラスの前から6番目から空いていたので6番目に座った。みんな緊張の為か前を向いて固まっているようだ。隣の席に少しポチャっとした男の子が座った。このまま待つのも退屈なので、隣に話しかけてみた。
「今日からこの学園で一緒に学ぶトラーオです。よろしくね」
「フン! お前は平民だろ? 俺に話かける身分ではないぞ! 黙ってろ!」
エッ? マジか…… 身分問題は結構根深い問題がありそうだな……
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