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第2章
クロとフクは穴があったら入りたい
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クロの手から力が抜けたと同時に、ヒール&リカバリーの魔法をかけた。クロの体がみるみる再生されていく。
それを見守るみんなは体は伸び切り、目は瞳孔が開き顔は本当に顎が落ちそうなくらい口をポカンと開けた顔をしている。
「なんだあああああ」
あまりの光景にフクは二本足で立っている。
「怪我が治ってる……」
キナコは目の前で起こった現象が信じられないような顔でみながら呟いた。
「どうして? お父さんさっき死んだよね? なんで怪我が治っているの? トラちゃんなにかしたの?」
モモもまだ信じられないような顔をしている
「みんなに言っていない事があるんだ、俺は本当は猫じゃなくて人間なんだよ! 女神様に騙されてから猫の姿になって、猫とも話ができるようになっているが、それは人間に戻るまでの間だけなんだ…… だから大きさも今から3年間はたぶん成長もしないと思う。みんな黙っていてすまなかった」
キナコは首を振りながら
「トラがいなかったら、うちの旦那は死んでいた。もう二度と話をすることもできなかったと思う。そう考えるとトラが誰だっていいよ! 旦那の命の恩人だ」
「クロは怪我は治ったけど、しばらくはゆっくり休ませておいてね! たぶん流れた血までは再生されないから、数日はきついかもしれない」
「ねぇ! トラちゃんはパパを治してくれたの? なんでもっと早く治してくれなかったの?」
モモが詰め寄ってきたので、理由を教える。
「まずはこの力を使ってよかったのか、悩んでいた。本来はありえない力を使うことでこの世界に悪影響を及ぼすのではないかと考えてしまった。 でもやっぱり、目の前で知り合いが亡くなるのを、それを止める力を持っているのに放棄する事は人も猫も関係なしにやってはいけないことだと思ったんだ。だからクロはなにがあっても助けようと思ったんだ」
「そっか、トラちゃんありがとう! トラちゃんが人間かどうかは関係ない。トラちゃんはパパの命の恩人だ! 本当にありがとう」
「出来ることをしただけだよ! まぁ治すのがゆっくりだったのは、クロのキナコさんに対する想いを思いっきり吐き出させたかっただけなんだけどね!」
「うわぁーー マジか……」
周りのみんながドン引きしている。
「いやだって、最後聞きたいじゃん? あの怖い顔のクロがキナコさんになんて言うか聞きたいじゃん? 最後にフクが言えない事をちゃんと言うかも確認したいでしょ?」
「ンギャーー!!」
フクが叫んだ!
「フクちゃんと言えたじゃん!」
俺が笑って言うと、フクが猫パンチを放ってきた。
「クロが助かるってわかっていたら、あんな事は言ってないのにーー!」
「だから言わせたんだよ!」
「シャー シュー!」
フクが威嚇してくる。
「いいじゃん自分の気持ちをはっきり言えたのは良いとおもうぞ」
ソラが援護射撃してくれる。
「だよね? モモは言われてどうだったんだ?」
「ええー 悪い気はしないけど、フクにいがそんなに思っていたなんて、これっぽちも思っていなかったらびっくりした。でもまだしばらくはお兄ちゃんかな?」
その返事にフクもまんざらではない気持ちになったようだが、まだ怒っているようだ。
「ううぅっ……」
クロがゆっくり目を開けた。
「ここは? 俺は死んでないのか? 傷もないしここは天国ってところか?」
「いや天国じゃないぞ、ちゃんと生き延びているから最後のセリフをみんなに聞かれているから天国より地獄に近いかもな?」
「ンギャーー!!」
今度はクロが叫んだ!
「それだけ元気なら心配ないな! キナコさんは幸せだね、クロからあんなに想ってもらえてるし」
「言うなあああああ」
クロが叫ぶと共に、周りは容赦ねぇなって目で見てきた。
「じゃ今日は夫婦水入らずで、愛を確かめあってくれ。俺はクロに危害を加えたバカ人間をちょっと懲らしめてくるわ!」
「もうここに来るなあああ」
フクとクロが絶叫する。
「クロちゃんまたね!」
「クロまた遊びにおいでよ!
モモとキナコは優しい声を掛けてくれた。魔法の話もしたので、コソコソ隠れながらテレポをする必要も無くなった。ただ人には見られたくはないので、念の為、物陰に入り自宅の自室へテレポートする。
とりあえず追跡は出来るのでご飯を先に食べよう!
『来夢! ただいまにゃあ』
「トラちゃん おかえり!」
それを見守るみんなは体は伸び切り、目は瞳孔が開き顔は本当に顎が落ちそうなくらい口をポカンと開けた顔をしている。
「なんだあああああ」
あまりの光景にフクは二本足で立っている。
「怪我が治ってる……」
キナコは目の前で起こった現象が信じられないような顔でみながら呟いた。
「どうして? お父さんさっき死んだよね? なんで怪我が治っているの? トラちゃんなにかしたの?」
モモもまだ信じられないような顔をしている
「みんなに言っていない事があるんだ、俺は本当は猫じゃなくて人間なんだよ! 女神様に騙されてから猫の姿になって、猫とも話ができるようになっているが、それは人間に戻るまでの間だけなんだ…… だから大きさも今から3年間はたぶん成長もしないと思う。みんな黙っていてすまなかった」
キナコは首を振りながら
「トラがいなかったら、うちの旦那は死んでいた。もう二度と話をすることもできなかったと思う。そう考えるとトラが誰だっていいよ! 旦那の命の恩人だ」
「クロは怪我は治ったけど、しばらくはゆっくり休ませておいてね! たぶん流れた血までは再生されないから、数日はきついかもしれない」
「ねぇ! トラちゃんはパパを治してくれたの? なんでもっと早く治してくれなかったの?」
モモが詰め寄ってきたので、理由を教える。
「まずはこの力を使ってよかったのか、悩んでいた。本来はありえない力を使うことでこの世界に悪影響を及ぼすのではないかと考えてしまった。 でもやっぱり、目の前で知り合いが亡くなるのを、それを止める力を持っているのに放棄する事は人も猫も関係なしにやってはいけないことだと思ったんだ。だからクロはなにがあっても助けようと思ったんだ」
「そっか、トラちゃんありがとう! トラちゃんが人間かどうかは関係ない。トラちゃんはパパの命の恩人だ! 本当にありがとう」
「出来ることをしただけだよ! まぁ治すのがゆっくりだったのは、クロのキナコさんに対する想いを思いっきり吐き出させたかっただけなんだけどね!」
「うわぁーー マジか……」
周りのみんながドン引きしている。
「いやだって、最後聞きたいじゃん? あの怖い顔のクロがキナコさんになんて言うか聞きたいじゃん? 最後にフクが言えない事をちゃんと言うかも確認したいでしょ?」
「ンギャーー!!」
フクが叫んだ!
「フクちゃんと言えたじゃん!」
俺が笑って言うと、フクが猫パンチを放ってきた。
「クロが助かるってわかっていたら、あんな事は言ってないのにーー!」
「だから言わせたんだよ!」
「シャー シュー!」
フクが威嚇してくる。
「いいじゃん自分の気持ちをはっきり言えたのは良いとおもうぞ」
ソラが援護射撃してくれる。
「だよね? モモは言われてどうだったんだ?」
「ええー 悪い気はしないけど、フクにいがそんなに思っていたなんて、これっぽちも思っていなかったらびっくりした。でもまだしばらくはお兄ちゃんかな?」
その返事にフクもまんざらではない気持ちになったようだが、まだ怒っているようだ。
「ううぅっ……」
クロがゆっくり目を開けた。
「ここは? 俺は死んでないのか? 傷もないしここは天国ってところか?」
「いや天国じゃないぞ、ちゃんと生き延びているから最後のセリフをみんなに聞かれているから天国より地獄に近いかもな?」
「ンギャーー!!」
今度はクロが叫んだ!
「それだけ元気なら心配ないな! キナコさんは幸せだね、クロからあんなに想ってもらえてるし」
「言うなあああああ」
クロが叫ぶと共に、周りは容赦ねぇなって目で見てきた。
「じゃ今日は夫婦水入らずで、愛を確かめあってくれ。俺はクロに危害を加えたバカ人間をちょっと懲らしめてくるわ!」
「もうここに来るなあああ」
フクとクロが絶叫する。
「クロちゃんまたね!」
「クロまた遊びにおいでよ!
モモとキナコは優しい声を掛けてくれた。魔法の話もしたので、コソコソ隠れながらテレポをする必要も無くなった。ただ人には見られたくはないので、念の為、物陰に入り自宅の自室へテレポートする。
とりあえず追跡は出来るのでご飯を先に食べよう!
『来夢! ただいまにゃあ』
「トラちゃん おかえり!」
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