女神にさらわれ異世界で魔王を倒した大賢者!魔法も使える勝ち組人生予定で現代に戻ってみたら駄女神のミスで何故か猫の体にされちゃったにゃ

ぽてたん

文字の大きさ
72 / 114
幕間 異世界通信始まるにゃ

幕間3-② 届いたボトルだにゃ

しおりを挟む
 もう夜も更けて2つの月がはっきり見え、人々はもう眠りについた時間……
 王城の中をけたたましい鐘の音が木霊した。

 ガラン! ガラン!

 カラン! カラン!

 2回ずつ鳴らされる鐘の音に王宮中の人々がびっくりして飛び起きたが、皆の顔は笑顔になっていた。特に満面の笑みで飛び起きたクリスティーネ王女は、次女が着替えさせようとする間もなく、王宮の廊下を走ってて玄関へ向かっていた。

「クリスティーネ様、お着替えをお願いしますーー」

 着替えを持って走る次女と、クリスティーネの護衛の騎士が、後ろから追っていて、その後ろから王族もみんな走って玄関へ向かっていた。クリスティーネが玄関を開けようとするが、さすがに女王からその格好では、はしたないから着替えないと出てはいけませんと言われ物陰でコソコソと着替えていた。クリスティーネがどれだけ待ち望んでいたかを知っている皆は、着替えが終わり嬉しそうに玄関をあけるクリスティーネを暖かく見守っていた。

 王城の横のタイガのお墓とされている祠にみんなやって来ると、そこのいた少年2人が片膝をついてクリスティーネに話しかける。

「先程、タイガ様の祠の転移陣が光った後に、中から何か出てきましたので指示書通りに鐘を鳴らしお知らせいたしました」

「ありがとうです」

 クリスティーネは中にあったボトルを大事そうに抱えて返事をすると女王も2人に対してねぎらいの声をかけた。

「こんな時間に良く知らせていただきました。ご苦労さま」

「「これが僕たちの仕事ですから」」

 2人同時に声を出し顔を見合わせ少し照れたような顔をした。

 この2人は魔物に親を殺された孤児で、この祠を監視する係としてクリスティーネから雇われていた。この祠全般の管理を任されており、祠の周りの草を抜いたり花を植えたりをする仕事も担っており、交代制で24時間ここを関してしていた。

 タイガが貰った莫大な報奨のうち、お金はすべてクリスティーネ王女とロマーノ王子に渡して、孤児の為の教育や孤児に対する仕事を何か作ってそれに使うように渡した分の一部を、この祠の監視に使っていた。もちろん王城の中なので孤児の中でも元兵士の子供等ある程度身元のはっきりした子供を、教育してから見張り番として雇用していた。

 報奨金の運用は王女達だけでなく、ハーラルフ宰相や聖女カテリーナも知恵を出し孤児たちが飢えることなく、教育も受けられるような制度を作っていた。

 クリスティーネは初めてみるペットボトルを不思議そうに見ながらも、表に書いてある[クリスティーネ様へ]の文字を見るとついつい笑顔がこぼれていた。開けようとするが、しっかり蓋をされたボトルは全く開く気配はなく、だんだん悲しそうな顔に変わっていった。

「クリスちょっと貸してみな、蓋を緩めてあげるよ」

 ロマーノ王子が声をかけると渋々ながらロマーノ王子へボトルを手渡した。ロマーノは少し力を入れて蓋が少しだけ緩んだのを確認すると、クリスティーネに渡して、

「開けるのはやはりクリスが開けるのがタイガ様も嬉しいだろう」

「お兄様ありがとうございます」

 クリスティーネはロマーノから受け取ったボトルの蓋をゆっくりと開いていった。

 中身を出すとそこには手紙と魔石と写真が入っていた。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者

哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。 何も成し遂げることなく35年…… ついに前世の年齢を超えた。 ※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。 ※この小説は他サイトにも投稿しています。

SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~

草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。 レアらしくて、成長が異常に早いよ。 せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。 出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。

【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~

きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。 前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。

ジャングリラ~悪魔に屠られ魔王転生。死の森を楽園に変える物語~

とんがり頭のカモノハシ
ファンタジー
「別の世界から勇者を召喚する卑怯な手口」に業を煮やした堕天使・ルシファーにより、異世界へ魔王として転生させられた大学生・左丹龍之介。 先代・魔王が勇者により討伐されて100年――。 龍之介が見たものは、人魔戦争に敗れた魔族が、辺境の森で厳しい生活を余儀なくされている姿だった。 魔族の生活向上を目指し、龍之介は元魔王軍の四天王、悪魔公のリリス、フェンリルのロキア、妖狐の緋魅狐、古代龍のアモンを次々に配下に収めていく。 バラバラだった魔族を再び一つにした龍之介は、転生前の知識と異世界の人間の暮らしを参考に、森の中へ楽園を作るべく奔走するのだが……

没落領地の転生令嬢ですが、領地を立て直していたら序列一位の騎士に婿入りされました

藤原遊
ファンタジー
魔力不足、財政難、人手不足。 逃げ場のない没落領地を託された転生令嬢は、 “立て直す”以外の選択肢を持たなかった。 領地経営、改革、そして予想外の縁。 没落から始まる再建の先で、彼女が選ぶ未来とは──。 ※完結まで予約投稿しました。安心してお読みください。

異世界に転生したら?(改)

まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。 そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。 物語はまさに、その時に起きる! 横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。 そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。 ◇ 5年前の作品の改稿板になります。 少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。 生暖かい目で見て下されば幸いです。

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

処理中です...