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25歳のチビでポッチャリな私は転移した異世界で子供扱いされて困ってます!
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「ミク、どうした?」
頭の中がゴチャゴチャして全然纏まらなくて、うんうん唸っていたら、ジョナサンがイケメンボイスで訊ねて、あろうことかいきなり腕に抱き上げてきた。
あの腹話術の人形みたいなポジション――。
「やだ! 何? 重いでしょ!? 下ろして!」
「ミクは重くなんてないぞ? 子供と同じ位軽い」
吃驚して叫ぶけど降ろしては貰えない。
だからその比べる基準がさぁ――。
150センチの成人女性がいない世界での比較対象が、子供しかいないのは分かったけど、事ある毎に子供っていう単語を出すのはやめて欲しい――。
地味に傷付く。
小さいのコンプレックスだったのに、コンプレックスを刺激されまくってる。
ジョナサンは私を抱えたまま歩きだして部屋を出た。
最初の部屋も豪華だったけど、廊下も広くて驚きが隠せない。
でもそう言えば辺境伯って言っていたし、めっちゃお金持ちなんだろうな。
いくら降ろしてって言っても降ろしてくれない――。
確かに靴がないから歩きにくくはあるけど、ケガしている訳でもないのだから降ろして欲しい。
何より恥ずかしい……。
本当に子供の運び方じゃん。
階段を降りて1階の広い部屋に着くと、やっとソファーの上に降ろしてくれた。
それから人を呼ぶと、すぐに執事と思われる大きな人がやってきた。
この人は235センチ位かな?
もう大きすぎてよく分からないけど、ジョナサンよりは小さい。
ジョナサンが「異世界から来たミク」だと紹介してくれて、子供みたいに小さいけど立派な成人女性だと言った。
もう、何回小さいとか子供とか言うんだよ!
この数時間で50回以上は聞いた気がする――。
執事改めピートさんは、ジョナサンの紹介でソファーに座っている私を見ると声にこそ出さなかったけれど、明らかに驚いていた。
やっぱり子供にしか見えないのかもしれない――。
ピートさんはメイドさんを呼ぶと、私の靴や服を用意するようにと指示を出してくれた。
このメイドさんだって210センチあるらしい……。
メイドさんも、私が25歳だと告げると驚いて目を見開いてから、「いそいで用意します」と言って部屋を出ていった。
よく見れば私の着ている服には猪の血飛沫がかかってるし、尻餅を着いたから土で汚れていた。
ソファーを汚してしまっていることに気が付き慌てて立ち上がると、ジョナサンにソファーを汚してしまったことを謝った。
ソファーに座らせたのは自分だし気にしないようにと笑って許してくれた。
いつの間にかジョナサンは、最初の俺様っぽい感じとは変わって、小動物を見るような慈愛? っぽい雰囲気を纏っている。
私はそんな可愛らしい物じゃないのに……。
どこか腑に落ちずに俯いていると、ピートさんがお茶とお菓子を用意してくれた。
――そういえば賄いを食べて以来何も食べていない。
といっても目覚めて割りとすぐに猪を追っていたジョナサンに保護されたので、まだ時間的にはお昼位だと思うけど、一度空腹を意識してしまうともう食欲に抗えない。
温かいお茶どホッと息を吐くと、勧められるままにお菓子を貪る。
またそのお菓子がすごく美味しくて、お腹が空いていたのもあるけど、ついつい夢中でバクバク食べてしまった。
視線を感じて顔を上げれば、ジョナサンとピートさんが微笑ましい物を見る様な眼差しで私の事を見詰めていた――。
「み、見ないでください! 恥ずかしいので……」
思わず声をあげてもニコニコしたままだ。
これは――赤ちゃんがいくら喚いていても可愛いといった感じかもしれない……。
子犬がキャンキャン吠えてるみたいな……。
二人のそんな視線から逃れるように、平静を装ってお行儀よくお茶を啜る。
カップを置くと、ピートさんがお茶のお代わりを入れてくれたのでお礼を言った。
頭の中がゴチャゴチャして全然纏まらなくて、うんうん唸っていたら、ジョナサンがイケメンボイスで訊ねて、あろうことかいきなり腕に抱き上げてきた。
あの腹話術の人形みたいなポジション――。
「やだ! 何? 重いでしょ!? 下ろして!」
「ミクは重くなんてないぞ? 子供と同じ位軽い」
吃驚して叫ぶけど降ろしては貰えない。
だからその比べる基準がさぁ――。
150センチの成人女性がいない世界での比較対象が、子供しかいないのは分かったけど、事ある毎に子供っていう単語を出すのはやめて欲しい――。
地味に傷付く。
小さいのコンプレックスだったのに、コンプレックスを刺激されまくってる。
ジョナサンは私を抱えたまま歩きだして部屋を出た。
最初の部屋も豪華だったけど、廊下も広くて驚きが隠せない。
でもそう言えば辺境伯って言っていたし、めっちゃお金持ちなんだろうな。
いくら降ろしてって言っても降ろしてくれない――。
確かに靴がないから歩きにくくはあるけど、ケガしている訳でもないのだから降ろして欲しい。
何より恥ずかしい……。
本当に子供の運び方じゃん。
階段を降りて1階の広い部屋に着くと、やっとソファーの上に降ろしてくれた。
それから人を呼ぶと、すぐに執事と思われる大きな人がやってきた。
この人は235センチ位かな?
もう大きすぎてよく分からないけど、ジョナサンよりは小さい。
ジョナサンが「異世界から来たミク」だと紹介してくれて、子供みたいに小さいけど立派な成人女性だと言った。
もう、何回小さいとか子供とか言うんだよ!
この数時間で50回以上は聞いた気がする――。
執事改めピートさんは、ジョナサンの紹介でソファーに座っている私を見ると声にこそ出さなかったけれど、明らかに驚いていた。
やっぱり子供にしか見えないのかもしれない――。
ピートさんはメイドさんを呼ぶと、私の靴や服を用意するようにと指示を出してくれた。
このメイドさんだって210センチあるらしい……。
メイドさんも、私が25歳だと告げると驚いて目を見開いてから、「いそいで用意します」と言って部屋を出ていった。
よく見れば私の着ている服には猪の血飛沫がかかってるし、尻餅を着いたから土で汚れていた。
ソファーを汚してしまっていることに気が付き慌てて立ち上がると、ジョナサンにソファーを汚してしまったことを謝った。
ソファーに座らせたのは自分だし気にしないようにと笑って許してくれた。
いつの間にかジョナサンは、最初の俺様っぽい感じとは変わって、小動物を見るような慈愛? っぽい雰囲気を纏っている。
私はそんな可愛らしい物じゃないのに……。
どこか腑に落ちずに俯いていると、ピートさんがお茶とお菓子を用意してくれた。
――そういえば賄いを食べて以来何も食べていない。
といっても目覚めて割りとすぐに猪を追っていたジョナサンに保護されたので、まだ時間的にはお昼位だと思うけど、一度空腹を意識してしまうともう食欲に抗えない。
温かいお茶どホッと息を吐くと、勧められるままにお菓子を貪る。
またそのお菓子がすごく美味しくて、お腹が空いていたのもあるけど、ついつい夢中でバクバク食べてしまった。
視線を感じて顔を上げれば、ジョナサンとピートさんが微笑ましい物を見る様な眼差しで私の事を見詰めていた――。
「み、見ないでください! 恥ずかしいので……」
思わず声をあげてもニコニコしたままだ。
これは――赤ちゃんがいくら喚いていても可愛いといった感じかもしれない……。
子犬がキャンキャン吠えてるみたいな……。
二人のそんな視線から逃れるように、平静を装ってお行儀よくお茶を啜る。
カップを置くと、ピートさんがお茶のお代わりを入れてくれたのでお礼を言った。
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