【R18】25歳のチビでポッチャリな私は転移した異世界で子供扱いされて困ってます!

ネオン

文字の大きさ
6 / 38
25歳のチビでポッチャリな私は転移した異世界で子供扱いされて困ってます!

しおりを挟む
「ミク、どうした?」

 頭の中がゴチャゴチャして全然纏まらなくて、うんうん唸っていたら、ジョナサンがイケメンボイスで訊ねて、あろうことかいきなり腕に抱き上げてきた。

 あの腹話術の人形みたいなポジション――。

「やだ! 何? 重いでしょ!? 下ろして!」

「ミクは重くなんてないぞ? 子供と同じ位軽い」

 吃驚して叫ぶけど降ろしては貰えない。
だからその比べる基準がさぁ――。
150センチの成人女性がいない世界での比較対象が、子供しかいないのは分かったけど、事ある毎に子供っていう単語を出すのはやめて欲しい――。
地味に傷付く。
小さいのコンプレックスだったのに、コンプレックスを刺激されまくってる。

 ジョナサンは私を抱えたまま歩きだして部屋を出た。
最初の部屋も豪華だったけど、廊下も広くて驚きが隠せない。
でもそう言えば辺境伯って言っていたし、めっちゃお金持ちなんだろうな。

 いくら降ろしてって言っても降ろしてくれない――。
確かに靴がないから歩きにくくはあるけど、ケガしている訳でもないのだから降ろして欲しい。
何より恥ずかしい……。
本当に子供の運び方じゃん。

 階段を降りて1階の広い部屋に着くと、やっとソファーの上に降ろしてくれた。
それから人を呼ぶと、すぐに執事と思われる大きな人がやってきた。
この人は235センチ位かな?
もう大きすぎてよく分からないけど、ジョナサンよりは小さい。

 ジョナサンが「異世界から来たミク」だと紹介してくれて、子供みたいに小さいけど立派な成人女性だと言った。
もう、何回小さいとか子供とか言うんだよ!
この数時間で50回以上は聞いた気がする――。

 執事改めピートさんは、ジョナサンの紹介でソファーに座っている私を見ると声にこそ出さなかったけれど、明らかに驚いていた。
やっぱり子供にしか見えないのかもしれない――。

 ピートさんはメイドさんを呼ぶと、私の靴や服を用意するようにと指示を出してくれた。
このメイドさんだって210センチあるらしい……。
メイドさんも、私が25歳だと告げると驚いて目を見開いてから、「いそいで用意します」と言って部屋を出ていった。

 よく見れば私の着ている服には猪の血飛沫がかかってるし、尻餅を着いたから土で汚れていた。
ソファーを汚してしまっていることに気が付き慌てて立ち上がると、ジョナサンにソファーを汚してしまったことを謝った。
ソファーに座らせたのは自分だし気にしないようにと笑って許してくれた。

 いつの間にかジョナサンは、最初の俺様っぽい感じとは変わって、小動物を見るような慈愛? っぽい雰囲気を纏っている。
私はそんな可愛らしい物じゃないのに……。

 どこか腑に落ちずに俯いていると、ピートさんがお茶とお菓子を用意してくれた。
――そういえば賄いを食べて以来何も食べていない。
といっても目覚めて割りとすぐに猪を追っていたジョナサンに保護されたので、まだ時間的にはお昼位だと思うけど、一度空腹を意識してしまうともう食欲に抗えない。
温かいお茶どホッと息を吐くと、勧められるままにお菓子を貪る。
またそのお菓子がすごく美味しくて、お腹が空いていたのもあるけど、ついつい夢中でバクバク食べてしまった。
視線を感じて顔を上げれば、ジョナサンとピートさんが微笑ましい物を見る様な眼差しで私の事を見詰めていた――。

「み、見ないでください! 恥ずかしいので……」

 思わず声をあげてもニコニコしたままだ。
これは――赤ちゃんがいくら喚いていても可愛いといった感じかもしれない……。
子犬がキャンキャン吠えてるみたいな……。

 二人のそんな視線から逃れるように、平静を装ってお行儀よくお茶を啜る。
カップを置くと、ピートさんがお茶のお代わりを入れてくれたのでお礼を言った。

しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。 お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」 その母は・・迎えにくることは無かった。 代わりに迎えに来た『父』と『兄』。 私の引き取り先は『本当の家』だった。 お父さん「鈴の家だよ?」 鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」 新しい家で始まる生活。 でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。 鈴「うぁ・・・・。」 兄「鈴!?」 倒れることが多くなっていく日々・・・。 そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。 『もう・・妹にみれない・・・。』 『お兄ちゃん・・・。』 「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」 「ーーーーっ!」 ※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。 ※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 ※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。 ※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?

すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。 一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。 「俺とデートしない?」 「僕と一緒にいようよ。」 「俺だけがお前を守れる。」 (なんでそんなことを私にばっかり言うの!?) そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。 「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」 「・・・・へ!?」 『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!? ※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。 ※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。 ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

処理中です...