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第六幕 転生歌姫の王都デビュー
第六幕 11 『郷愁』
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この城に来てから折に触れて感じる…これは『懐かしさ』だろうか。
父様と母様、クラーナとの面会が終わって、私とミーティアは今日泊まる…と言うかこれから私のものとなる部屋に案内されているのだが、あちこちを見ながら歩いていると、そんな感覚がだんだんと大きくなってきている。
懐かしさ…そして切なさ。
それはもしかしたら郷愁とも言うべきものかもしれない。
初めてここに来たはずなのに、何でそう感じるのだろう…
胸が締め付けられて、泣いてしまいそうだ。
「ママ…大丈夫?」
心配そうにミーティアが聞いてくる。
この子は私の感情の機微に敏いから。
「カティア様、体調が優れないようでしたら医師を手配いたしますが…」
私を案内してくれるマリーシャにも心配をかけてしまった。
彼女は私がここに泊まることになったので、邸から呼び出されたのだ。
何だか申し訳ないな…
「…ううん、大丈夫だよ。二人とも心配かけてごめんね。…何だか自分でも不思議なんだけど、このお城の中を見ていると、何故か久しぶりに帰ってきた故郷のような…そんな感じがするの」
「そうですか…それは不思議ですね。もしかしたら、カティア様の前世もイスパルの王族だったのかもしれませんね」
「前世…?」
「はい。私達の命…魂は、死してもそれで終わりではなく輪廻を辿って再びこの世に生まれ落ちてくる。エメリール様の教えにそのようなものがあるのです。そして、ごく稀に前世の記憶を持つ場合がある、という話もありますので…もしかしたらカティア様もそうなのかもしれない、と愚考した次第です」
リル姉さんはもともと『魂の守護者』だからね。
今では豊穣神として信仰されているけど、本来の権能に関わるそう言う教えも伝わってるんだろう。
それにしても『前世』か…
私の前世は【俺】だと言えるし、その記憶もあるけど…それは本来的なものじゃないし今回の件とは関係ないだろう。
【私】の前世は…もしかしたらマリーシャの言う通りかもしれないね。
でも、まあ…私は私だ。
例え前世も王族だったとしても、今の私には関係のないこと。
そう思ってたのだが…
「こちらがカティア様のお部屋になります。夕食まではまだお時間がございますので、ゆっくりお寛ぎ頂けるかと思います。後ほどクラーナ様もいらっしゃるそうです」
そう説明するマリーシャの声はあまり耳に入って来なかった。
先程まで感じていた郷愁は、今となってはハッキリと感じられ…
思わず涙が溢れてきた。
ああ…この部屋を私は知っている。
記憶には無い…あるはずがない。
だけど、きっと私はここで暮らしていたんだ。
複雑な感情が渦巻き絡み合う。
喜びも悲しみも…きっといろんな想い感じながらこの部屋で過ごしてたのだろう。
記憶には無い…でも魂が覚えている。
ギュッと私の手をミーティアが握る。
マリーシャも心配そうに私を見ている。
でも、二人とも何も言わない。
私が感情を整理するのを待ってくれているようだ。
暫くそうして…
うん、大丈夫。
心に去来した様々な感情が過ぎ去ってゆき、最後に残ったのは…ここに帰ってきたんだという安堵感。
「ごめんね、二人とも。もう大丈夫だよ。…ここが私の部屋なんだね」
そう言って二人を見ると、私の感情に敏感なミーティアは、もう大丈夫であることを察してニコニコと笑い、マリーシャはまだ少し心配そうに…それでも微かに笑みを浮かべて安堵した様子。
心配かけて申し訳なかったけど、こうして心配してくれる人がいる事は、幸せなことなんだと思う。
さて、落ち着いたところで改めて部屋を見てみると…
廊下から入ったところは比較的小さな部屋になっていて、玄関のようなところ。
そこから、使用人が待機する控えの間と、居間に続く扉がある。
居間からは寝室や衣装部屋、バルコニー、浴室などに行ける。
部屋の構成はモーリス公爵家で私が泊まった部屋に似ているが、こちらの方がやや広いと思う。
いつもだったらこんなに広い部屋は落ち着かないって思うところだけど…先程懐かしさを感じたように、長年住み慣れた自分の部屋という感覚だった。
「ではカティア様、お茶をお淹れしましょうか?」
「…うん、そうだね。お願いね」
こうして彼女にお茶を淹れてもらうのもここ数日で少しは慣れたかな。
最初は自分で淹れようとしたら怒られた。
そして、淹れてもらったお茶を飲んですっかり落ち着く。
ミーティアはジュースをもらって、今はマリーシャが持ってきてくれた絵本を読んでいる。
そんなふうに暫くまったりと寛いでいると、マリーシャが来客を告げた。
「カティア様、お寛ぎのところ失礼いたします。クラーナ様がお越しくださいました」
「あ、入ってもらって」
「かしこまりました」
「おねえさま、あそびにまいりました!」
「うん、いらっしゃいクラーナ」
クラーナを連れてきたお付きのメイドさんは、マリーシャと一緒に控えの間で待機しているようだ。
今部屋にいるのは私とミーティア、クラーナだけだ。
「ママ~、この子だあれ?」
さっきは眠っていたのでクラーナとは初めて話すミーティアが聞いてきた。
「この子はクラーナって言って、私の妹なの」
「ママの妹~?」
つまりクラーナはミーティアの…叔母ってことか…
二人とも幼女なのに。
「はじめまして、ミーティアちゃん。わたしはクラーナです」
「ミーティアです!ママの娘です!」
「「よろしく!」」
と、二人ともお互いに挨拶をする。
うんうん、二人ともしっかりしてるね。
年も近いし仲良くなってくれるといいな。
そして、私はクラーナに色々な話を聞かせてあげる。
歌姫のことや冒険者の話、ミーティアの活躍の話を、目をキラキラさせて聞いている。
「おねえさま、すごいです!わたしも歌姫になりたい!冒険者も!」
「う、う~ん…歌姫はともかく、冒険者かぁ…」
「ダメ…?」
う…そんなウルウルした目で見上げられると…
「え~と、ダメじゃないけど、ちゃんと父様母様に許してもらわないとね。あとは、クラーナがいっぱい頑張ればなれるかもしれないよ」
「はい!」
ごめんなさい、父様母様…あとはヨロシク。
まあ、この子が本気でやりたいってなるなら、いろいろ教えるのは吝かではないし、応援するよ。
「ママ!ミーティアも!」
「ミーティアも?歌姫になりたいの?それとも冒険者?」
「りょうほう!あと、げきにも出たい!」
「そっか~、じゃあダードおじいちゃんに頼んでみよっか?」
「うん!」
…冒険者は今すぐにでもなれそうだけど。
登録できるのって何歳からだっけ?
その後は二人に絵本を読んであげたり、歌を教えたりして過ごした。
そして…
「すぅ~…」
「うにゅ…」
二人とも遊び疲れて寝てしまった。
それにしてもミーティアはよく寝る子だね。
しかし…
何という眼福!
可愛すぎるよ!
写真が撮れないのが残念すぎる…
…今度レティにお願いしてみよ。
父様と母様、クラーナとの面会が終わって、私とミーティアは今日泊まる…と言うかこれから私のものとなる部屋に案内されているのだが、あちこちを見ながら歩いていると、そんな感覚がだんだんと大きくなってきている。
懐かしさ…そして切なさ。
それはもしかしたら郷愁とも言うべきものかもしれない。
初めてここに来たはずなのに、何でそう感じるのだろう…
胸が締め付けられて、泣いてしまいそうだ。
「ママ…大丈夫?」
心配そうにミーティアが聞いてくる。
この子は私の感情の機微に敏いから。
「カティア様、体調が優れないようでしたら医師を手配いたしますが…」
私を案内してくれるマリーシャにも心配をかけてしまった。
彼女は私がここに泊まることになったので、邸から呼び出されたのだ。
何だか申し訳ないな…
「…ううん、大丈夫だよ。二人とも心配かけてごめんね。…何だか自分でも不思議なんだけど、このお城の中を見ていると、何故か久しぶりに帰ってきた故郷のような…そんな感じがするの」
「そうですか…それは不思議ですね。もしかしたら、カティア様の前世もイスパルの王族だったのかもしれませんね」
「前世…?」
「はい。私達の命…魂は、死してもそれで終わりではなく輪廻を辿って再びこの世に生まれ落ちてくる。エメリール様の教えにそのようなものがあるのです。そして、ごく稀に前世の記憶を持つ場合がある、という話もありますので…もしかしたらカティア様もそうなのかもしれない、と愚考した次第です」
リル姉さんはもともと『魂の守護者』だからね。
今では豊穣神として信仰されているけど、本来の権能に関わるそう言う教えも伝わってるんだろう。
それにしても『前世』か…
私の前世は【俺】だと言えるし、その記憶もあるけど…それは本来的なものじゃないし今回の件とは関係ないだろう。
【私】の前世は…もしかしたらマリーシャの言う通りかもしれないね。
でも、まあ…私は私だ。
例え前世も王族だったとしても、今の私には関係のないこと。
そう思ってたのだが…
「こちらがカティア様のお部屋になります。夕食まではまだお時間がございますので、ゆっくりお寛ぎ頂けるかと思います。後ほどクラーナ様もいらっしゃるそうです」
そう説明するマリーシャの声はあまり耳に入って来なかった。
先程まで感じていた郷愁は、今となってはハッキリと感じられ…
思わず涙が溢れてきた。
ああ…この部屋を私は知っている。
記憶には無い…あるはずがない。
だけど、きっと私はここで暮らしていたんだ。
複雑な感情が渦巻き絡み合う。
喜びも悲しみも…きっといろんな想い感じながらこの部屋で過ごしてたのだろう。
記憶には無い…でも魂が覚えている。
ギュッと私の手をミーティアが握る。
マリーシャも心配そうに私を見ている。
でも、二人とも何も言わない。
私が感情を整理するのを待ってくれているようだ。
暫くそうして…
うん、大丈夫。
心に去来した様々な感情が過ぎ去ってゆき、最後に残ったのは…ここに帰ってきたんだという安堵感。
「ごめんね、二人とも。もう大丈夫だよ。…ここが私の部屋なんだね」
そう言って二人を見ると、私の感情に敏感なミーティアは、もう大丈夫であることを察してニコニコと笑い、マリーシャはまだ少し心配そうに…それでも微かに笑みを浮かべて安堵した様子。
心配かけて申し訳なかったけど、こうして心配してくれる人がいる事は、幸せなことなんだと思う。
さて、落ち着いたところで改めて部屋を見てみると…
廊下から入ったところは比較的小さな部屋になっていて、玄関のようなところ。
そこから、使用人が待機する控えの間と、居間に続く扉がある。
居間からは寝室や衣装部屋、バルコニー、浴室などに行ける。
部屋の構成はモーリス公爵家で私が泊まった部屋に似ているが、こちらの方がやや広いと思う。
いつもだったらこんなに広い部屋は落ち着かないって思うところだけど…先程懐かしさを感じたように、長年住み慣れた自分の部屋という感覚だった。
「ではカティア様、お茶をお淹れしましょうか?」
「…うん、そうだね。お願いね」
こうして彼女にお茶を淹れてもらうのもここ数日で少しは慣れたかな。
最初は自分で淹れようとしたら怒られた。
そして、淹れてもらったお茶を飲んですっかり落ち着く。
ミーティアはジュースをもらって、今はマリーシャが持ってきてくれた絵本を読んでいる。
そんなふうに暫くまったりと寛いでいると、マリーシャが来客を告げた。
「カティア様、お寛ぎのところ失礼いたします。クラーナ様がお越しくださいました」
「あ、入ってもらって」
「かしこまりました」
「おねえさま、あそびにまいりました!」
「うん、いらっしゃいクラーナ」
クラーナを連れてきたお付きのメイドさんは、マリーシャと一緒に控えの間で待機しているようだ。
今部屋にいるのは私とミーティア、クラーナだけだ。
「ママ~、この子だあれ?」
さっきは眠っていたのでクラーナとは初めて話すミーティアが聞いてきた。
「この子はクラーナって言って、私の妹なの」
「ママの妹~?」
つまりクラーナはミーティアの…叔母ってことか…
二人とも幼女なのに。
「はじめまして、ミーティアちゃん。わたしはクラーナです」
「ミーティアです!ママの娘です!」
「「よろしく!」」
と、二人ともお互いに挨拶をする。
うんうん、二人ともしっかりしてるね。
年も近いし仲良くなってくれるといいな。
そして、私はクラーナに色々な話を聞かせてあげる。
歌姫のことや冒険者の話、ミーティアの活躍の話を、目をキラキラさせて聞いている。
「おねえさま、すごいです!わたしも歌姫になりたい!冒険者も!」
「う、う~ん…歌姫はともかく、冒険者かぁ…」
「ダメ…?」
う…そんなウルウルした目で見上げられると…
「え~と、ダメじゃないけど、ちゃんと父様母様に許してもらわないとね。あとは、クラーナがいっぱい頑張ればなれるかもしれないよ」
「はい!」
ごめんなさい、父様母様…あとはヨロシク。
まあ、この子が本気でやりたいってなるなら、いろいろ教えるのは吝かではないし、応援するよ。
「ママ!ミーティアも!」
「ミーティアも?歌姫になりたいの?それとも冒険者?」
「りょうほう!あと、げきにも出たい!」
「そっか~、じゃあダードおじいちゃんに頼んでみよっか?」
「うん!」
…冒険者は今すぐにでもなれそうだけど。
登録できるのって何歳からだっけ?
その後は二人に絵本を読んであげたり、歌を教えたりして過ごした。
そして…
「すぅ~…」
「うにゅ…」
二人とも遊び疲れて寝てしまった。
それにしてもミーティアはよく寝る子だね。
しかし…
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