250 / 683
第九幕 転生歌姫の学園生活
第九幕 23 『野外実習』
しおりを挟む
入学してから、はや数週間の時が過ぎた。
もうすっかり学園での生活にも慣れて、クラスメイトたちもかなり仲良くなったと思う。
私達はそれぞれが正式にクラブにも入ったりして、充実した毎日を過ごしている。
因みに私は合唱クラブに入ったよ。
そんなある日のホームルームにて。
「さて、いよいよ来週から…お前たちにとっては初めてのイベントである野外実習が始まるわけだが…」
スレイン先生が今言った野外実習と言うのは、集団行動を学ぶ目的で文字通り野外活動…まあ、キャンプだね。
だが、前世のレジャーキャンプのようなものではなく、もっと実践的な…サバイバルと言ったほうが良かったかも。
食料も現地調達だったりして、貴族の子息令嬢にはなかなかハードなのではないだろうか?
私は…実は【私】よりも【俺】の方がサバイバル経験があったりする。
流派の修行とかで。
「……つまり、これからお前たちに班分けをしてもらいたいと言う事だ。と言う訳で、ここからはクラス長と副クラス長に仕切りを頼むわ」
ありゃ、出番か…
ユーグと二人で教室の前に出て場を仕切ることに。
「え~と、じゃあどうやって決めようか?」
「ああ、因みに一班3~5人位な。1クラス10班作って、2組と合同になるぞ」
先生から補足が入る。
1・2組の第1班同士で組んで、合同第1班になると言う事らしい。
「ああ、それから…必ず男女混合になるようにな」
ありゃ…それだと、仲良し同士で集まったら男女で別れちゃいそうだね。
かく言う私も、いつものメンバーで集まろうかと思ってたけど、それだと女子だけで人数いっぱいになっちゃう。
「う~ん…仲良し同士だと偏っちゃうよねぇ…」
「ですね。ここはくじ引きとか…ですかね」
まあ、それが無難かな…
「じゃあ…1~10の番号を書いたくじを作って皆に引いてもらおうか。男女別に作ればちょうど半々ずつになるでしょ」
ということで、手分けしてくじを作成。
「は~い、じゃあ女子はこっちのくじを引いてね~」
ユーグが男子のくじ、私が女子のくじを持って皆に引いてもらう。
「よし、皆引いたな?では、そっちから順番に1班、2班……そこが10班。各人くじの番号の班のところに移動してくれ」
ユーグの指示によって、皆がくじの番号のところに移動する。
ユーグと私はそれぞれ最後に残ったくじの番号だ。
私は…3班か。
その場所に向かうと、そこにいたのは…
「あ、ステラも3班?」
「ええ、カティアが一緒なのは嬉しいわ」
「ふふ、私もだよ。よろしくね。で、男子は…ユーグも3だったの?」
「はい。奇遇ですね」
「うん、よろしくね。それで、もう一人は…」
げ。
こいつは…セクハラ勇者、ことフリードじゃないか!
よりによってコイツか…
…まあ、いい機会だから実習ではしっかりシメておくか。
でも、コイツ…お調子者だけど入試の成績では十指に入ってるらしいんだよね。
バカだけど。
しかも、イスパルの有力貴族であるユスティア伯爵家の嫡男なんだって。
バカだけど。
お父上には会議とかでいつもお世話になってるのだが……
「いよっしゃあーーーっ!!!オレ、クジ運最強っ!!」
何であんなに落ち着いたナイスガイの息子がこんなにチャラくなるの…?
頭も家柄も…ついでに、まぁ顔も悪くないのに……残念だね。
「くっ…!よりによってアイツがカティアさんと同じ班だと…!?」
「しかも、ステラさんまで一緒なんて…羨ましい…」
「ふははは!これも日頃の行いの賜物よ!」
「何気に級長も美味しいところを持って行きやがった…!」
勇者が雄叫びを上げ、男子が血涙を流しながら嘆いてる中…同じ班の女子が白い目で見ている。
あんたら、程々にしとかないと後が怖いよ?
レティ、ルシェーラ、シフィルはバラけちゃったね。
あ、彼女達と一緒の班になった男どもは地味にガッツポーズしてたよ。
「よし、決まったみたいだな。それじゃあ、それぞれの班ごとに実習の計画を立てておくようにな」
計画というのは、今回の野外実習と言うのはオリエンテーリングの要素もあって、出発地から宿営地となる場所まで、地図などを頼りに進むことになるので、その計画を立てる必要がある…と言う事だ。
で、出発地は班ごとに別々で、ちょっと競争みたいな要素もあったりして…なかなか面白そうである。
取り敢えずホームルームが終わってから、班のメンバーで集まって話をすることに。
その際、2組の第3班にも声をかけて一緒に計画を練る必要があるだろう。
早速2組に行って確認しようとすると…
「オレっちが聞いてきますよ!お任せください!」
と、フリードが率先して確認しに行ってくれた。
いい心がけだけど…残念ながら、それでキミのポイントが上がることはないよ。
もうすっかり学園での生活にも慣れて、クラスメイトたちもかなり仲良くなったと思う。
私達はそれぞれが正式にクラブにも入ったりして、充実した毎日を過ごしている。
因みに私は合唱クラブに入ったよ。
そんなある日のホームルームにて。
「さて、いよいよ来週から…お前たちにとっては初めてのイベントである野外実習が始まるわけだが…」
スレイン先生が今言った野外実習と言うのは、集団行動を学ぶ目的で文字通り野外活動…まあ、キャンプだね。
だが、前世のレジャーキャンプのようなものではなく、もっと実践的な…サバイバルと言ったほうが良かったかも。
食料も現地調達だったりして、貴族の子息令嬢にはなかなかハードなのではないだろうか?
私は…実は【私】よりも【俺】の方がサバイバル経験があったりする。
流派の修行とかで。
「……つまり、これからお前たちに班分けをしてもらいたいと言う事だ。と言う訳で、ここからはクラス長と副クラス長に仕切りを頼むわ」
ありゃ、出番か…
ユーグと二人で教室の前に出て場を仕切ることに。
「え~と、じゃあどうやって決めようか?」
「ああ、因みに一班3~5人位な。1クラス10班作って、2組と合同になるぞ」
先生から補足が入る。
1・2組の第1班同士で組んで、合同第1班になると言う事らしい。
「ああ、それから…必ず男女混合になるようにな」
ありゃ…それだと、仲良し同士で集まったら男女で別れちゃいそうだね。
かく言う私も、いつものメンバーで集まろうかと思ってたけど、それだと女子だけで人数いっぱいになっちゃう。
「う~ん…仲良し同士だと偏っちゃうよねぇ…」
「ですね。ここはくじ引きとか…ですかね」
まあ、それが無難かな…
「じゃあ…1~10の番号を書いたくじを作って皆に引いてもらおうか。男女別に作ればちょうど半々ずつになるでしょ」
ということで、手分けしてくじを作成。
「は~い、じゃあ女子はこっちのくじを引いてね~」
ユーグが男子のくじ、私が女子のくじを持って皆に引いてもらう。
「よし、皆引いたな?では、そっちから順番に1班、2班……そこが10班。各人くじの番号の班のところに移動してくれ」
ユーグの指示によって、皆がくじの番号のところに移動する。
ユーグと私はそれぞれ最後に残ったくじの番号だ。
私は…3班か。
その場所に向かうと、そこにいたのは…
「あ、ステラも3班?」
「ええ、カティアが一緒なのは嬉しいわ」
「ふふ、私もだよ。よろしくね。で、男子は…ユーグも3だったの?」
「はい。奇遇ですね」
「うん、よろしくね。それで、もう一人は…」
げ。
こいつは…セクハラ勇者、ことフリードじゃないか!
よりによってコイツか…
…まあ、いい機会だから実習ではしっかりシメておくか。
でも、コイツ…お調子者だけど入試の成績では十指に入ってるらしいんだよね。
バカだけど。
しかも、イスパルの有力貴族であるユスティア伯爵家の嫡男なんだって。
バカだけど。
お父上には会議とかでいつもお世話になってるのだが……
「いよっしゃあーーーっ!!!オレ、クジ運最強っ!!」
何であんなに落ち着いたナイスガイの息子がこんなにチャラくなるの…?
頭も家柄も…ついでに、まぁ顔も悪くないのに……残念だね。
「くっ…!よりによってアイツがカティアさんと同じ班だと…!?」
「しかも、ステラさんまで一緒なんて…羨ましい…」
「ふははは!これも日頃の行いの賜物よ!」
「何気に級長も美味しいところを持って行きやがった…!」
勇者が雄叫びを上げ、男子が血涙を流しながら嘆いてる中…同じ班の女子が白い目で見ている。
あんたら、程々にしとかないと後が怖いよ?
レティ、ルシェーラ、シフィルはバラけちゃったね。
あ、彼女達と一緒の班になった男どもは地味にガッツポーズしてたよ。
「よし、決まったみたいだな。それじゃあ、それぞれの班ごとに実習の計画を立てておくようにな」
計画というのは、今回の野外実習と言うのはオリエンテーリングの要素もあって、出発地から宿営地となる場所まで、地図などを頼りに進むことになるので、その計画を立てる必要がある…と言う事だ。
で、出発地は班ごとに別々で、ちょっと競争みたいな要素もあったりして…なかなか面白そうである。
取り敢えずホームルームが終わってから、班のメンバーで集まって話をすることに。
その際、2組の第3班にも声をかけて一緒に計画を練る必要があるだろう。
早速2組に行って確認しようとすると…
「オレっちが聞いてきますよ!お任せください!」
と、フリードが率先して確認しに行ってくれた。
いい心がけだけど…残念ながら、それでキミのポイントが上がることはないよ。
21
あなたにおすすめの小説
異世界で一番の紳士たれ!
だんぞう
ファンタジー
十五歳の誕生日をぼっちで過ごしていた利照はその夜、熱を出して布団にくるまり、目覚めると見知らぬ世界でリテルとして生きていた。
リテルの記憶を参照はできるものの、主観も思考も利照の側にあることに混乱しているさなか、幼馴染のケティが彼のベッドのすぐ隣へと座る。
リテルの記憶の中から彼女との約束を思いだし、戸惑いながらもケティと触れ合った直後、自身の身に降り掛かった災難のため、村人を助けるため、単身、魔女に会いに行くことにした彼は、魔女の館で興奮するほどの学びを体験する。
異世界で優しくされながらも感じる疎外感。命を脅かされる危険な出会い。どこかで元の世界とのつながりを感じながら、時には理不尽な禍に耐えながらも、自分の運命を切り拓いてゆく物語。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
地上最強ヤンキーの転生先は底辺魔力の下級貴族だった件
フランジュ
ファンタジー
地区最強のヤンキー・北条慎吾は死後、不思議な力で転生する。
だが転生先は底辺魔力の下級貴族だった!?
体も弱く、魔力も低いアルフィス・ハートルとして生まれ変わった北条慎吾は気合と根性で魔力差をひっくり返し、この世界で最強と言われる"火の王"に挑むため成長を遂げていく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる