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第十幕 転生歌姫と忍び寄る戦火
第十幕 27 『魔軍再び?』
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会議が始まり活発な意見交換が行われる。
グラナ侵攻の予測については、概ねイスファハン王子と話していた内容と同じだ。
やはり目的が不明であり、そのため国境付近を警戒する以上の手立てが講じられない。
でも…以前にも思ったのだが、何かを忘れているような感覚がずっとしている。
思い出せそうで思い出せない…そんなもどかしさがある。
だが…
「もしかして、手薄になってる王都で何か狙っているのでは?」
「確かに、現在は通常よりも王都の兵力は少ないが…だが、流石に王都を陥落させるだけの戦力が全くこちらに悟られず潜入しているとは思えん」
その会話で一気に記憶が繋がった!
「まさか…『軍団』が?」
思わずそう呟くと、視線が私に集まった。
「カティア姫、何かあるのか?」
「え、ええ……王都の兵力が少なくなっていて、そこを狙われる…と言う話を聞いて思い出したのですが」
思い出したのはゲームのイベント。
確か、グラナ侵攻の前に軍団が襲撃すると言うもの……舞台はレーヴェラントだ。
なぜ今まで思い出せなかったのか…!
「かつてイスパルのブレーゼン領で起きた『軍団』。その裏には『黒神教』…ひいてはグラナの暗躍があったと考えられます。つまり…」
「王都が手薄なところを突いてそれを引き起こす、と?」
「確証はありませんが……近くの『魔境』の状況については直ぐに確認したほうが良いかもしれません」
ゲーム云々の話をしても説明出来ないので、一先ずはそう答えておく。
賢者の書にはそこまで細かく一つ一つのイベントまで書かれてなかったけど、これは『俺』の記憶の範疇だった。
果たしてどれだけ時間が残されてるのか…
早く思い出していれば…と、悔やまれるが、今は出来るだけの事をするしかない。
「直ぐに調査指示を出すことにしよう」
「お願いします」
即座にハンネス様は調査の指示を出すことを決定してくれた。
これは今後の試金石となるかもしれない。
つまり、賢者の予言…ゲームのイベントが、果たしてそのまま現実のものとなるのかどうかと言う。
その後の協議にて、国境付近に展開している戦力を一部王都に戻すことや、王都周辺のギルドに要請して防衛戦力の強化を図ることが決定された。
また、イスパル、カカロニアの両国からさらなる戦力を派遣することが決まったが、これは間に合うかどうか…
そうして、ある程度の対応方針が終わったところで会議は終了となった。
「カティア、お疲れ様」
「テオこそ。…何とか方針は協議できたけど、果たしてどうなるか」
会議が終わって、私とテオは城内の談話室で話をしていた。
「カティアの意見はかなり有用だったと思うぞ。父上達も感心されていた」
「まだどうなるか分からないけどね…」
「……なあ、カティアは、その……もしかして、何か知ってるんじゃないか?」
躊躇いがちにテオが聞いてくる。
……何か、とは漠然だが、彼が言わんとしてる事は分かる。
これまでにも怪しいところを見せたことがあるしなぁ…
どうしようかな…
テオには真実を話しても良いと思う一方で、それを話すことで嫌われてしまうかも…と恐れる自分がいる。
私が答えあぐねていると、彼は、ふ…と表情を和らげて言う。
「いや、変なことを聞いてすまない。忘れてくれ」
「う、ううん、その……テオには話したいと思うのだけど、ちょっとまだ心の準備というか…」
もう、それは秘密を隠していると言っているのと同じだった。
だけど、テオはそれ以上は追求しなかった。
「ああ、分かったよ」
そう、優しく言ってくれるのが、かえって心が痛むのだった。
グラナ侵攻の予測については、概ねイスファハン王子と話していた内容と同じだ。
やはり目的が不明であり、そのため国境付近を警戒する以上の手立てが講じられない。
でも…以前にも思ったのだが、何かを忘れているような感覚がずっとしている。
思い出せそうで思い出せない…そんなもどかしさがある。
だが…
「もしかして、手薄になってる王都で何か狙っているのでは?」
「確かに、現在は通常よりも王都の兵力は少ないが…だが、流石に王都を陥落させるだけの戦力が全くこちらに悟られず潜入しているとは思えん」
その会話で一気に記憶が繋がった!
「まさか…『軍団』が?」
思わずそう呟くと、視線が私に集まった。
「カティア姫、何かあるのか?」
「え、ええ……王都の兵力が少なくなっていて、そこを狙われる…と言う話を聞いて思い出したのですが」
思い出したのはゲームのイベント。
確か、グラナ侵攻の前に軍団が襲撃すると言うもの……舞台はレーヴェラントだ。
なぜ今まで思い出せなかったのか…!
「かつてイスパルのブレーゼン領で起きた『軍団』。その裏には『黒神教』…ひいてはグラナの暗躍があったと考えられます。つまり…」
「王都が手薄なところを突いてそれを引き起こす、と?」
「確証はありませんが……近くの『魔境』の状況については直ぐに確認したほうが良いかもしれません」
ゲーム云々の話をしても説明出来ないので、一先ずはそう答えておく。
賢者の書にはそこまで細かく一つ一つのイベントまで書かれてなかったけど、これは『俺』の記憶の範疇だった。
果たしてどれだけ時間が残されてるのか…
早く思い出していれば…と、悔やまれるが、今は出来るだけの事をするしかない。
「直ぐに調査指示を出すことにしよう」
「お願いします」
即座にハンネス様は調査の指示を出すことを決定してくれた。
これは今後の試金石となるかもしれない。
つまり、賢者の予言…ゲームのイベントが、果たしてそのまま現実のものとなるのかどうかと言う。
その後の協議にて、国境付近に展開している戦力を一部王都に戻すことや、王都周辺のギルドに要請して防衛戦力の強化を図ることが決定された。
また、イスパル、カカロニアの両国からさらなる戦力を派遣することが決まったが、これは間に合うかどうか…
そうして、ある程度の対応方針が終わったところで会議は終了となった。
「カティア、お疲れ様」
「テオこそ。…何とか方針は協議できたけど、果たしてどうなるか」
会議が終わって、私とテオは城内の談話室で話をしていた。
「カティアの意見はかなり有用だったと思うぞ。父上達も感心されていた」
「まだどうなるか分からないけどね…」
「……なあ、カティアは、その……もしかして、何か知ってるんじゃないか?」
躊躇いがちにテオが聞いてくる。
……何か、とは漠然だが、彼が言わんとしてる事は分かる。
これまでにも怪しいところを見せたことがあるしなぁ…
どうしようかな…
テオには真実を話しても良いと思う一方で、それを話すことで嫌われてしまうかも…と恐れる自分がいる。
私が答えあぐねていると、彼は、ふ…と表情を和らげて言う。
「いや、変なことを聞いてすまない。忘れてくれ」
「う、ううん、その……テオには話したいと思うのだけど、ちょっとまだ心の準備というか…」
もう、それは秘密を隠していると言っているのと同じだった。
だけど、テオはそれ以上は追求しなかった。
「ああ、分かったよ」
そう、優しく言ってくれるのが、かえって心が痛むのだった。
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