【本編完結済】転生歌姫の舞台裏〜ゲームに酷似した異世界にTS憑依転生した俺/私は人気絶頂の歌姫冒険者となって歌声で世界を救う!

O.T.I

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第十一幕 転生歌姫と迷宮の輪舞曲〈ロンド〉

第十一幕 21 『放課後の迷宮探索者』

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 公演再開初日は大成功のうちに終わった。
 アリシアさんの鮮烈デビューはきっと直ぐに王都中の話題となるだろう。
 彼女は特別ゲストなのでずっと出演するわけではないが、今週いっぱいは出演してもらえる予定だ。




 そして数日後…本日は闇曜日で学園の授業は午前だけ。
 そして公演も…本来、公演期間中は光曜日だけ休演日となるのだけど、今日は劇場設備のメンテナンスがあるらしく休演が決まっている。

 と言う事で午後が丸々空いているので、今日はダンジョンに行く予定。
 私はまだ潜った事がないので、先ずは肩慣らしという事だ。


 今回、ルシェーラは一緒に来てくれるけど…ステラ、シフィル、メリエルちゃんはクラブ活動で都合がつかず。
 だけど明日は皆で一緒に行こうと約束してる。
 なので、今日のパーティーメンバーは別の人たちにお願いしている。
 そのうちの一人は護衛のケイトリン。
 オズマは今回、念の為地上に待機しておいてもらうことに。
 残りのメンバーとは、ギルドで待ち合わせしているので、一旦エーデルワイスの邸で着替えてから向かう事になっていた。



















 ギルドにやって来た。
 まだ約束の時間には少し早く、他のメンバーは来ていないようだ。

 私が中に入ると注目が集まるが、特に絡まれたりはしない。
 私も随分有名になっただろうからね…

 と思ったのだけど、待っている間暇なので掲示板でも確認しておこうと思ったら、声をかけてくる者がいた。

「カティアさん、少々よろしいでしょうか?」

 どうやらギルドの受付の人のようだ。
 …どこかで聞き覚えのある声のような?
 声に振り返ってみると…

「…あっ!?す、スーリャさん!?」

「はい、お久し振りです」

 何と…私に声をかけてきたのは、ブレゼンタムのギルド職員であるはずのスーリャさんだった。

「ど、どうしてスーリャさんが王都ギルドに…?」

「人材交流のための異動というのがありまして。今回志願させてもらったのです。ブレゼンタムから来たのは年末で、年明けから勤務させてもらってます」

「へぇ~、そんなのがあるんですか。じゃあ暫くはこちらに?」

「はい、いつまでかは特に決まってませんが…また、よろしくお願いしますね」

「こちらこそ!」

 レイラさんに続いて、嬉しい再会だね。





「ところで…実はカティアさんにお話したいことがありまして。今、少々お時間よろしいですか?」

「今、ですか?待ち合わせしてるのですが…あともう少しだけなら大丈夫ですよ」

「ありがとうございます。そこまでお時間は取らせません。どうぞこちらへ…」

 そうしてスーリャさんは私達を人気のないカウンターの方へと案内する。



「何れ王城には正式な連絡が行くかと思いますが……この度、カティアさんはSランクに昇格することが決まりました」

「…え?」

「おお!やったじゃないですか、カティア様!」

 と、ケイトリンは言ってくれるが……またもや忘れてたよ、その話。

 そう言えば、あと何か一つ功績…ブレゼア平原での戦いの時と同程度の実績を積めば昇格出来ると聞いてはいた。

「レーヴェラントの魔軍襲来における功績が認められてのことだそうです。レーヴェンハイムのギルド長は当初、カティアさんの昇格には慎重なご意見の方だったのですが…実際にカティアさんの力を目の当たりにして、一転賛意を示されたとのことでして。それが決め手になったとの事です」

「ああ…なるほど。確かに、私のスキルは人伝に聞いたのでは実感しにくいかもしれませんね」

 あの戦いで冒険者チームの指揮をとっていたのはレーヴェンハイムのギルド長だったんだね。

 それにしても…Sランク、か。
 最近、冒険者の活動も中々出来てないんだけど…まぁ、貰えるものは有り難く貰っておきます。


「それでですね…Sランクは長らく昇格者がいなかったので、ギルドとしましても大々的に喧伝したいとの事でして…新たな二つ名を「お断りします!」……そうですか。そうですよね…今の二つ名『星光の歌姫ディーヴァ・アストライア』も随分浸透してますものね」

 もうこれ以上は要らないよ!
 一つだけでお腹いっぱい!

「この話を聞いたらしいルシェーラ様から、幾つか候補を頂いていたのですが…」

 危なかった!?


「あら、残念ですわ…」

「あ、ルシェーラ…いつの間に?」

 この娘、いつも唐突に現れる気が…

「ついさっき来たのですわ。それにしても…せっかく色々と考えましたのに…」

「ほ、ほら!今の二つ名以上のものは中々ないと思って!」

「…確かにそうですわね。あれは渾身の作でしたから!」

 ほっ…
 どうにかなりそうだよ…

 これ以上余計な二つ名を付けられてたまるもんですか!

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