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第十一幕 転生歌姫と迷宮の輪舞曲〈ロンド〉
第十一幕 25 『イレギュラー』
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第5階層の探索を開始してから暫く、何度か魔物を撃退しながら進んでいくと、巨大な石扉の前にやって来た。
「ここが第5層のボス部屋?」
「ええ、そうですわ」
私の問にルシェーラが答える。
ルシェーラ達は第10層まで到達したとの事なので、これまでも探索ルートについてはアドバイスしてもらっている。
「ルシェーラの時は何が出てきたの?」
深層部では固定ボスになるのだが、この階層くらいだとC~Bランクの魔物がランダムで出現するらしい。
「私達の時にはリザードマン・ナイトでしたわ」
人型の魔物の中では中堅どころのリザードマン。
その上位種であるリザードマン・ナイトはBランク相当なので、出現する可能性のある魔物の中では強力な方だろう。
まぁ、ルシェーラ達のパーティーの実力なら、全く問題なかっただろうけど。
「このパーティーもBランク程度なら相手にはならないだろうし……準備が良ければ、早速行きましょうか?」
一応確認を取ってから…特に否定意見もないので、私は石扉に手をかけた。
すると、見た目は重々しい巨大な扉は、想像していたよりは力も必要とせずに、音もなくゆっくりと部屋の内側に向かって開かれていく。
さぁ、今回は何が出てくるのか?
完全に扉が開き切り、私達は部屋の中に入っていく。
そこは、第3層の魔物部屋が現れたという空間に匹敵するくらいの広大な部屋だった。
そして、その部屋の中央に居たのは……!
「あれは、まさか……ヒュドラー!?」
10メートルは軽く超える太く長大な胴体を持つ大蛇……だが、その頭部は五つに枝分かれして、それぞれの頭がこちらを睥睨している。
「いや、ヒュドラーにしては小型だ。首の数も少ない。デミ・ヒュドラーだな」
確かに、カイトの言う通りだ。
ヒュドラーはSランク。
その強さと巨大さは、ドラゴンにも匹敵すると言われているが…あれはそこまでの大きさは無い。
首の数もヒュドラーであれば九つであるし、アレから感じるプレッシャーも単体Sランクと言う程には強力なものでは無かった。
だが…
「それでもAランク相当ッスよ!!」
そうだ。
強力な魔物であることには違いない。
決して油断できる相手ではないのだ。
少なくともこんな階層で現れるはずの無い魔物だ。
「やっぱり、カティア様が…」
どういう意味なの!?ケイトリン!?
しかし…例の本を持っている事で、隠し部屋の番人みたいなモノが目覚めたのかもしれない。
「とにかく!もう相手は臨戦態勢だよ!こっちも迎え撃つよ!」
「「「応!!」」」
思いもよらないイレギュラーに、しかし皆は直ぐに切り替えて戦闘態勢を整える。
例えAランクが相手でも、このメンバーなら遅れを取ることは無いからね!
だけど、小型とは言え十分に巨大なその体躯から繰り出される攻撃は強力だし、特殊能力もヒュドラーと同じだ。
「リーゼさん!何かブレス対策出来ますか!?」
「はい!少し時間を下さい!」
ヤツの能力の一つは、各々の頭から放たれる毒霧のブレス。
即死するほどではないが、まともに吸い込めば数分で死に至るくらいには強力なものだ。
そのためブレス対策は必須と言ってよいだろう。
前衛のカイトとルシェーラが注意を引き付けるが、足を止めずにブレスの的を絞らせないように立ち回る。
ロウエンさんは弓でそれぞれの頭を狙って牽制。
ミーティアは炎槍や雷槍などの中級魔法で手数と威力のバランスを考えながら後方支援に当たる。
私もリヴェラを本来の聖杖の形態に戻して、ミーティアと共に魔法攻撃を行う。
そして、ケイトリンは私達後衛陣の護衛をしながら…どうやら幻惑の魔法で目くらましをかけているようだ。
それでかなり前衛の負担を減らせているみたい。
それぞれが役割を果たしながら、リーゼさんの詠唱が完成する時間を稼ぐ。
しかし、それよりも前にヒュドラーの首のうち二つが鎌首をもたげて、ブレスの態勢に入った!!
「ブレス来るよ!!回避!!」
私の警告の叫びの直後、二つの頭は大きな口を開けて、毒々しい紫色の霧状のブレスを放った!!
フォーーーーッッ!!!!
見るからにヤバげな色の毒霧が前衛の二人に襲いかかる……と思われたその時、リーゼさんの魔法が完成する!
「[浄風結界]!!」
魔法の発動と共に、部屋全体を涼やかな風が駆け巡る!
これは…以前私がラミアクイーンとの戦いで使った[清風]よりも、遥かに強力な浄化解毒作用のある風を持続的に吹かせる結界魔法だ。
流石はリーゼさんだ。
結界魔法のスペシャリストと言っても過言ではないだろう。
これで毒霧のブレスは無効化できる。
戦いはここからが本番だよ!
「ここが第5層のボス部屋?」
「ええ、そうですわ」
私の問にルシェーラが答える。
ルシェーラ達は第10層まで到達したとの事なので、これまでも探索ルートについてはアドバイスしてもらっている。
「ルシェーラの時は何が出てきたの?」
深層部では固定ボスになるのだが、この階層くらいだとC~Bランクの魔物がランダムで出現するらしい。
「私達の時にはリザードマン・ナイトでしたわ」
人型の魔物の中では中堅どころのリザードマン。
その上位種であるリザードマン・ナイトはBランク相当なので、出現する可能性のある魔物の中では強力な方だろう。
まぁ、ルシェーラ達のパーティーの実力なら、全く問題なかっただろうけど。
「このパーティーもBランク程度なら相手にはならないだろうし……準備が良ければ、早速行きましょうか?」
一応確認を取ってから…特に否定意見もないので、私は石扉に手をかけた。
すると、見た目は重々しい巨大な扉は、想像していたよりは力も必要とせずに、音もなくゆっくりと部屋の内側に向かって開かれていく。
さぁ、今回は何が出てくるのか?
完全に扉が開き切り、私達は部屋の中に入っていく。
そこは、第3層の魔物部屋が現れたという空間に匹敵するくらいの広大な部屋だった。
そして、その部屋の中央に居たのは……!
「あれは、まさか……ヒュドラー!?」
10メートルは軽く超える太く長大な胴体を持つ大蛇……だが、その頭部は五つに枝分かれして、それぞれの頭がこちらを睥睨している。
「いや、ヒュドラーにしては小型だ。首の数も少ない。デミ・ヒュドラーだな」
確かに、カイトの言う通りだ。
ヒュドラーはSランク。
その強さと巨大さは、ドラゴンにも匹敵すると言われているが…あれはそこまでの大きさは無い。
首の数もヒュドラーであれば九つであるし、アレから感じるプレッシャーも単体Sランクと言う程には強力なものでは無かった。
だが…
「それでもAランク相当ッスよ!!」
そうだ。
強力な魔物であることには違いない。
決して油断できる相手ではないのだ。
少なくともこんな階層で現れるはずの無い魔物だ。
「やっぱり、カティア様が…」
どういう意味なの!?ケイトリン!?
しかし…例の本を持っている事で、隠し部屋の番人みたいなモノが目覚めたのかもしれない。
「とにかく!もう相手は臨戦態勢だよ!こっちも迎え撃つよ!」
「「「応!!」」」
思いもよらないイレギュラーに、しかし皆は直ぐに切り替えて戦闘態勢を整える。
例えAランクが相手でも、このメンバーなら遅れを取ることは無いからね!
だけど、小型とは言え十分に巨大なその体躯から繰り出される攻撃は強力だし、特殊能力もヒュドラーと同じだ。
「リーゼさん!何かブレス対策出来ますか!?」
「はい!少し時間を下さい!」
ヤツの能力の一つは、各々の頭から放たれる毒霧のブレス。
即死するほどではないが、まともに吸い込めば数分で死に至るくらいには強力なものだ。
そのためブレス対策は必須と言ってよいだろう。
前衛のカイトとルシェーラが注意を引き付けるが、足を止めずにブレスの的を絞らせないように立ち回る。
ロウエンさんは弓でそれぞれの頭を狙って牽制。
ミーティアは炎槍や雷槍などの中級魔法で手数と威力のバランスを考えながら後方支援に当たる。
私もリヴェラを本来の聖杖の形態に戻して、ミーティアと共に魔法攻撃を行う。
そして、ケイトリンは私達後衛陣の護衛をしながら…どうやら幻惑の魔法で目くらましをかけているようだ。
それでかなり前衛の負担を減らせているみたい。
それぞれが役割を果たしながら、リーゼさんの詠唱が完成する時間を稼ぐ。
しかし、それよりも前にヒュドラーの首のうち二つが鎌首をもたげて、ブレスの態勢に入った!!
「ブレス来るよ!!回避!!」
私の警告の叫びの直後、二つの頭は大きな口を開けて、毒々しい紫色の霧状のブレスを放った!!
フォーーーーッッ!!!!
見るからにヤバげな色の毒霧が前衛の二人に襲いかかる……と思われたその時、リーゼさんの魔法が完成する!
「[浄風結界]!!」
魔法の発動と共に、部屋全体を涼やかな風が駆け巡る!
これは…以前私がラミアクイーンとの戦いで使った[清風]よりも、遥かに強力な浄化解毒作用のある風を持続的に吹かせる結界魔法だ。
流石はリーゼさんだ。
結界魔法のスペシャリストと言っても過言ではないだろう。
これで毒霧のブレスは無効化できる。
戦いはここからが本番だよ!
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