【本編完結済】転生歌姫の舞台裏〜ゲームに酷似した異世界にTS憑依転生した俺/私は人気絶頂の歌姫冒険者となって歌声で世界を救う!

O.T.I

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第十一幕 転生歌姫と迷宮の輪舞曲〈ロンド〉

第十一幕 62 『暴れん坊ミロン』

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 黄金竜ミロンの光線の攻撃が嵐のごとく吹き荒れる!


『フハハハっ!!それそれそれ~っ!!』

 めっちゃ楽しそう。
 最初は威厳がある感じだったのに、力に溺れまくりだよ……


 おのれっ!!
 調子に乗るのも今のうちだよ!!


「リーゼさん!この攻撃なんとかならないですか!?」

「ちょっと私も回避で手一杯で……詠唱時間が稼げて、更に、この攻撃が純粋な光の性質を持っているのなら手立てはあるのですが」


 純粋な光の性質……では無いね。
 物理法則に従った光なのであれば、そもそも回避なんか出来ないだろう。
 まぁ、たとえ光速ではなくてもギリギリなんだけど。

 だが、完全に物理法則を逸脱している訳でもないだろう。
 つまり……


 私は試しに、迫りくる光に対して薙刀リヴェラの刃を差し出して見る。

 すると……

 チュインッ!!

 鏡面の様な刃に当たった光は反射して、その角度を変える!


「うわっ!?ちょっ!カティアちゃん!!」

「あ、ロウエンさん、ゴメンゴメン」
 
 反射した光はロウエンさんを掠めて飛び去って行った。


 どうやら鏡に反射する性質はあるようだ。
 ……よしっ!!


「リーゼさん!!私が護りますから、詠唱を!!」

「分かりました!!」

 私が光を反射したのを確認して、リーゼさんは魔法の詠唱に入る。

 そして私は、リヴェラを鏡の盾に変えて、リーゼさんに襲いかかる光を反射させて彼女を護る!


「くっ……反射出来ると言っても、きっつい!!」

 出来れば広範囲をカバーできる程の大盾なら良かったんだけど、そこまでのものは無理だった。
 リヴェラと言えども限界はある。



「オイラも護るッス!!」

 私一人では護衛が厳しいのを察してロウエンさんが加勢してくれる。
 ……よくそんな短剣で捌けるね。


 しかし二人で護る事で護衛は安定、リーゼさんが詠唱を完成させる!!


「[風壁・重]!!」


 風壁?
 それでこの攻撃が防げるの……?
 そう思ったのだが……


「光が逸れていきますわ!!」


 ……そうかっ!!


「光の屈折か!!」

「そうです。密度が異る空気の層を作り出すことで光は屈折するのです!!」


 さっすが!!
 リーゼ先生は頼りになる!!


『ふははは!!やりますね!!だけど、これでようやくスタートラインに立ったに過ぎませんよ!!我が力はぁぁぁーーーダンジョンいちぃぃぃーーー!!!』


 うわぁ……ヤバ……目がイっちゃってるよ……

 だけど、どうにかして地上に叩き落さないと!




「墜ちなさい!!てぇいっっ!!!」

 ヤバい感じでハイになってる黄金竜ミロンに向かって、ルシェーラが『氣』を纏わせたハルバードをまるでブーメランのように投げつける!!

 ザシュッ!!

『おわっ!?』


 回転しながら弧を描いて襲いかかり、左の翼の皮膜を破った!!



「おちろ~!![虚空槍]!!」

 更ににミーティアも魔法を放つ!!
 ……何その魔法?
 レティが使ってた[虚空滅却]の下位バージョンかな?


『だぁっ!?』

 そして、虚無の槍が反対側の翼を音もなく貫いた!!



『くっ!?翼が……!』

 焦りの声を上げるミロン。
 そして浮力を維持できなくなったのか、緩やかに地面に降りてきた。


『ふ、ふふふ……やりますね!!ですが、空を飛べずとも強いですよ!!私は!!……焦ってなんていませんよ!?』

 ……めちゃ焦ってる。



 だが、実際ドラゴンは地上で戦っても絶大な強さを誇る筈だ。
 中身がアレでも油断できるものではないだろう。



 だけど……


「さぁみんな!!今までの鬱憤を晴らすよ!!」

「地上に堕ちたのならば……聖剣を叩き込んでやる!!」

「取りあえず囲んでボコりますか!!」

「遠慮は無用ッスね!!」


『ぼ、暴力反対!!』

「「「却下!!」」」





 散々好き放題やったツケは払ってもらうよ!!

 覚悟しなさい!!

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