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第十二幕 転生歌姫と謎のプリンセス
第十二幕 27 『カティアVSガエル 決着』
しおりを挟む「うぉーーーっっっ!!!」
ギィンッ!!
「せやっ!!!」
キィンッ!!
「でりゃあっ!!!」
ぶぉんっ!!
………
……
…
私とガエル君の戦いは、一進一退の攻防が繰り広げられお互いに一歩も譲らない。
だけど……
「ぜやぁーーっ!!」
ぶぉんっ!!!
ガエル君の袈裟斬りの一撃を躱す。
……やはり。
パワー、スピード、反応速度は桁違いに上がっているが、駆け引きなどの戦闘経験に関わるものは変わってない……と思う。
だったら、やりようはまだある。
私は薙刀を大きく振りかぶって……大上段から一気に振り下ろした!!
ガギィンッ!!!
ガエル君は大剣を頭上にかざしてその一撃を受け止める!
私は構わずに更に力を込めて、ギリギリと鍔迫り合いとなり……そして突然、私は薙刀からぱっと手を離す。
「!?」
拮抗していたところから突如として薙刀の負荷がなくなったため、ガエル君の大剣は頭上を泳ぐことになる。
私はその隙に無手のまま一歩を踏み込んで懐の内側に入り込み……
ドンッ!!
「はぁーーーーっ!!!」
震脚の音を響かせて双掌打を、がら空きとなった胴体に叩き込んだ!!!
パリィンッ!!
手応えあり!!
私の渾身の一撃により、ガエル君を護っていた結界は甲高い音を立てて破れるのだった!
ーーーー ステラ ーーーー
あの後、仲間と合流するべく慎重に身を潜めながら行動し、程なくフリード君と会うことができた。
一先ず前衛の彼と合流することができて、ほっとする。
「いや~、ステラさんと合流できてよかったっす。あなたは俺が護ります(キリッ)」
「あ、ありがとう……」
跪いて手を取りながら、芝居がかった風に彼は言う。
もう、何を言ってるのかしら?
どうせ他の娘にも同じことを言うのでしょう?
……最近、私はおかしい。
普段から彼のことが気になってしまうのだ。
その理由は分かってる……つもり。
最初に意識したのは、多分ダンジョンの魔物部屋のトラップで戦った時だと思う。
普段の軽薄な態度とは真逆の……怪我をした同級生を護るために戦う真剣な姿を見た時からだ。
合流した後も、後衛の私やメリエルちゃんも護りながら戦っていた姿が目に焼き付いていた。
それから……普段の彼の態度は偽り……とまでは言わないけど、あの時の姿こそが彼の本質だったのではないかと思うと……気が付くと目で追うようになっていた。
今も、軽口を言いながらも、私を護るような位置取りで周囲を警戒しながら行動している姿は真剣そのものだ。
「……!ユーグが戦ってる!フォローするぞ!!」
「は、はいっ!!」
鋭く真剣な彼の言葉に、私は現実に引き戻された。
いけない、今はそんなこと考えてる場合じゃなかったわね。
ユーグ君をフォローして敵を倒せば……これで3人合流となり、かなり有利に戦えるようになるだろう。
私は気を引き締め直して、弓を構えた。
「いや、助かりましたよ。バッタリ真正面から接敵してしまって……フォローが無かったら危ないところでしたね」
「ふふん、そうだろう?俺っちに感謝するこった!」
「でも、これで3人合流できたわね。あとはカティアだけど……ちょっと遠いのよね」
「まぁ、姫さんなら一人でも大丈夫っしょ。今頃無双してるんじゃないっすか?」
それもそうよね。
なんなら単独行動のほうが効率が良かったりするかもしれない。
「まぁ、そうは言っても動向は押さえておかないとですね」
ユーグ君はそう言って地図を取り出して確認する。
「あぁ、結構移動したみたいですが、まだ遠いですね…………!!?」
地図を確認していたユーグ君の目が、突然驚愕によって見開かれた。
どうしたのかしら?
「どうした?ユーグ?」
「光が消えた……ま、まさか、カティアさんが……撃破された?」
「「ええっ!?」」
私とフリード君の驚く声が重なる。
まさか……この学園でカティアを倒せる者なんて……シフィルくらいしか思いつかないのだけど。
察知能力も高いから早々不意を突けるものでもないし……
一体何が起きたの?
ーーーーーーーー
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