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盗賊団を壊滅した俺たちはギルドへ報告に行った。

「本当にありがとうございました!」

ギルドの受付嬢は何度も頭を下げながら礼を言う。俺は笑顔で対応した。

「いえ、当然のことをしたまでですよ」

「ありがとうございます……! これで街の治安も良くなります!」

彼女は嬉しそうな表情を浮かべると、報酬の入った袋を差し出してくる。俺はそれを受け取った。

(今回は結構儲かったな……)

心の中で呟きつつ屋敷へ帰ることにする。帰り道ではエルフリーデが腕を組んできた。柔らかい胸が押し当てられてドキドキする……。

(うーん……やっぱり大きいな……)

俺は心の中で呟いた。彼女の胸はかなり大きく、腕に当たる度にその柔らかさを感じることができる。こんな美少女と腕を組んで歩くなんて、本当に夢のような時間だった……。

(この幸せな時間がずっと続けばいいのになぁ……)

そんなことを考えているうちに、あっという間に屋敷へ着いた。中に入るとリザが出迎えてくれる。

「おかえり! 主よ!」

「ただいま」

俺は微笑みながら返事をした。彼女は俺の顔を見ると、心配そうな表情で話しかけてくる。

「主よ……なんだか疲れているように見えるが大丈夫か?」

「ああ……大丈夫だ」

(色々とあったからな……)

心の中で呟きながら椅子に座った。エルフリーデも隣にある椅子に座ると、俺にもたれかかってくる。柔らかい感触が伝わってきた。

(幸せすぎる……!)

そんなことを考えているうちに、いつの間にか眠ってしまったようだ……。目が覚めると朝になっていた。隣にはエルフリーデがいるが、まだ眠っているようで寝息を立てている。彼女の長い銀髪が綺麗だなと思った……。

「ご主人様! 起きてください!」

突然、耳元で大きな声が響いた。驚いて飛び起きると、目の前にはエルフリーデの顔がある。どうやら彼女は既に起きていたようだ。

「朝ご飯の準備ができています!」

彼女は嬉しそうに言うと、俺の手を引っ張ってくる。仕方なく起き上がることにした……。

(本当によく懐いてくれるな……)

そんなことを考えながら彼女の後に続いて部屋を出る。食堂に着くと、既にリザとアルシャが座っていた。彼女は眠そうに欠伸をしている。

「おはよう……」

「うむ、おはよう」

挨拶を交わした後、4人で朝食を食べることにした。パンやサラダを食べながら他愛もない会話をする。

「主よ、今日はどうするんだ?」

リザが聞いてきた。俺は少し考えてから答える。

「今日はギルドで依頼を受けようと思う」

「そうか、ならば私もついていこう」

彼女はそう言うと、アルシャの方を見た。彼女もコクリと頷いている。どうやら2人もついてくるつもりらしい……。

(まあ、いいか)

特に断る理由もないので承諾することにした。朝食を終えた後、早速支度をすることにする。3人とも準備は整っているようなので出発することにした……。

ギルドに着くと、受付嬢に声をかける。彼女は笑顔で対応してくれた。

「おはようございます! 本日はどのようなご用件でしょうか?」

「依頼を見繕ってくれ」

「かしこまりました!」

彼女は元気よく返事をすると、大量の依頼書を机に並べる。俺たちはその一つ一つに目を通していった……。

(どれにしようか……)

しばらく悩んだ結果、一つの依頼を選ぶことにした。内容は魔物の討伐で報酬も悪くない。俺は依頼書を手に持つと受付嬢に渡した。

「これを頼む」

「はい! かしこまりました!」

彼女は元気よく返事をすると、手続きを始める。手続きが終わると、俺たちはギルドを後にした……。

街を出てしばらくすると、目的の場所についた。そこは森の奥深くにある洞窟で、中は薄暗く不気味な雰囲気を漂わせている。だが俺には神器『魔剣ルシフェル』があるし、エルフリーデやリザもいるから大丈夫だろう……。

「よし! 行こう!」

俺は覚悟を決めて足を踏み入れた。その瞬間、奥の方から獣の鳴き声が聞こえてくる……。

「グルルルルッ!!」

現れたのは巨大な熊だった。鋭い牙と爪を持ち、威嚇するように唸っている。その迫力に圧倒されそうになったが、俺は臆することなく前に出た。

「行くぞ!」

掛け声と共に魔剣を構える。その瞬間、熊は咆哮を上げながら突進してきた。凄まじい速度で迫ってくる巨体を避けると、すれ違いざまに斬りつける。

「グオッ!?」

熊は悲鳴を上げると、その場に倒れた。

「よし! この調子でいこう!」

俺は気合いを入れ直すと、さらに奥へと進んでいく。道中で何度か魔物に遭遇したが、難なく倒していった……。

「ご主人様! 見て下さい!」

エルフリーデが何かを見つけたらしい。彼女の指差す方を見ると、そこには大きな扉があった。どうやらこの先が最深部のようだ。

(いよいよラスボス戦か……)

俺は緊張しながら扉を開いた……。
扉の向こうには広い空間が広がっていた。天井は高く、壁は岩肌剥き出しでゴツゴツしている。そして奥の方には巨大な玉座が置かれており、そこに何者かが座っていた。

「ドレイクを倒したのは貴様か?」

玉座に座っていた男が話しかけてくる。その男は漆黒のローブを纏った若い男だった。鋭い眼光で俺を睨みつけてくる……。

「ああ、そうだ」

「私は魔王軍四天王の一人『魔道のレイブン』だ」

彼は名乗ると、ゆっくりと立ち上がった。そして魔力を練り上げ始める……。

「消えろ!」

彼が叫ぶと同時に、目の前に魔法陣が展開される。そこから炎の渦が出現した……。

「はあっ!」

魔剣ルシフェルで斬りつける。炎の渦は真っ二つに割れて消滅した。そのままレイブンに接近すると、魔剣を振るう。

「何っ!?」

俺の動きに反応できなかったのか、レイブンは目を丸くして驚いている。次の瞬間、彼の胸に魔剣ルシフェルが突き刺さった……。

「ぐっ……!」

彼は苦しそうに呻いて吐血する。俺は魔剣を引き抜くと、さらに追撃を加えた。

「ぐあああっ!」

何度も斬りつける度に叫び声が上がる。その隙を突いて、リザやエルフリーデも攻撃を加えた。

「がはぁっ!」

ついに限界を迎えたレイブンはその場に倒れ込む。彼は悔しそうに俺を見ると、最後にこう言った……。

「残りの四天王は……こうはいかんぞ……!」

それだけ言うと、彼の体は塵となって消えていく……。魔王軍四天王の一人『魔道のレイブン』を倒したのだ。

「ご主人様! やりましたね!」

エルフリーデが嬉しそうに駆け寄ってきた。リザも満足げな表情を浮かべている。俺は彼女たちの頭を撫でながら労いの言葉をかけた。

「お疲れ様、ありがとう」

彼女たちは嬉しそうに微笑んでいる。その様子を見ていると、なんだか幸せな気持ちになった……。

(帰ったら祝杯を挙げようかな)

そんなことを考えながら帰路につくことにした……。
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