LOVE☆GAME

発情期！？

4

「颯太？」
「由貴くんを恋愛対象としては見てないけど可愛いとは思ってる」
「ふぅーん。で、由貴は？」
「寝てる俺のベッドで」
「はぁ？お前のぉ！？」




藤澤は大げさというかうるさい。
耳の鼓膜破れたらどうしてくれるんだ？？



「藤澤さ。さっきからうるさい！！」
「いや、だって。今まで誰も家に入れたことなかっただろう？それがお前のベッドで寝てるって」
「藤澤は生理痛で苦しんでる子を追い出しちゃうんだ？だからモテないんじゃない？」
「追い出しはしないつーの。それよりも余計なお世話だ！！」



藤澤と大声で話していたのがいけなかったのか。
由貴くんが起きてきた。




「うー颯太？？」
「起きた？ご飯食べる？」
「食う」
「着替えておいで」



そんな俺たちのやり取りを藤澤が無言で見つめていた。



「まるで新婚みたいな会話だよな」
「由貴に何食わせるんだ？」
「肉団子スープ。藤澤の大嫌いな生姜入り」
「じゃあ俺は由貴くんの食事の準備するから」


そして。
藤澤を追い出した。


＊＊＊＊＊＊＊


「え？明日から大学行くの？」
「うん。痛みだいぶマシになったし」
「わかった。今日まで泊まって行きなよ」



そういうと由貴くんは頷いた。



由貴くんが可愛すぎ。
由貴くんが可愛くて愛しくて仕方ない。
まるでこの感情に名前をつけたくないかのようだった。