LOVE☆GAME

葉月カイト

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家族

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今なんて言った?




母さんが正気に戻った!?
いつ?




正気に戻ってかなり経つはず。
…………そう言えば由貴くんが入学してきてからあまり行ってなかったっけ。




多分。
それまでの間。




「あのクソ親父のこと。ずっと、着信拒否してっけ」
『もしもし、なんだ?』
「さっきのどういうこと?」
『言っただろう?そのままの意味だ』
「なんで言わなかった?」
『私を着信拒否にしてたのは誰だ?父親に対して…………』
「今さら、父親面するのやめてくれない?」
『……颯太。お前が私を嫌っているのはわかっている』
「でもっ何で母さんが正気に戻ったこと教えてくれなかったの!?」
『話ならいつでも聞くから落ち着きなさい』
「何それ、まるで俺が頭に血が上ってるみたいな言い方じゃない」
『実際にそうだろうがっお前の怪我かなり酷いんだから大人しく寝てなさい』



親父は言いたいこと言って電話を切る。



「颯太?」



はっ。
由貴くんがいるんだった。



「大丈夫だよ」
「ホントか?」
「そんなに心配なら今日、泊まって行きなよ?」




由貴くんは嬉しそうに頷いてきた。




『はぁ!?由貴を泊めるって、お前な!由貴は腹にいるんだろ?』
「大丈夫。そういうわけだから」



陸は何か言いたそうにしてたけど俺は無視して電話を切る。




「由貴くん、夕飯まだでしょ?」
「うん」
「1階にコンビニあるから何か買っておいでよ」
「じゃあ買ってくる。颯太、いるもんある?」
「……由貴くん」
「はぁ!?何言ってるんだよ」




あーあー。
スルーされちゃった。




由貴くんは野菜サラダとサンドイッチとプリンやらを買い込んできた。
つわりが少しずつ軽くなり由貴くんはなんとかご飯食べれるようになってきた。


由貴くんプリンが大好きなんだよね。
大学の女の子たちからはそういうとこが可愛いって思われてるんだよね。



とりあえず動けるようになり母さんの病室に向かう。




コンコン。



「誰?」



『颯太』



あの頃と変わらない母さんの声。




「俺だよ」



分からないかもしれない。



「その声……颯太?」
「…………」
「廊下にいないでこっちに来なさいよ」




*********




「ふふっ大きくなったのね」



母さんは嬉しそうに笑っていた。



「母さん……」



あ、ヤバい。
泣いてしまいそう。




「どうしたの?大きくなっても泣き虫ね」




それから。
母さんと今までの話しをした。




「颯太が学生会の会長ね」
「陸也や藤澤には柄じゃないって言われたけど引き受けて良かったって思ってるよ」
「颯太。頑張ったのね」




そう言いながら母さんは俺を撫でてきた。
そんな子供じゃないのにな。




「でね、母さん」
「何?」
「母さんに紹介したい人いるんだ!」
「誰?」
「俺にとっても大切な子」
「どんな子?」
「こんな子だよ!名前は猪熊由貴くん」



写真を見せた。



「男の子?」
「そう。だけど、Ωなんだ。来年には父親になるんだ」
「産まれたら教えてね」
「もちろん。産まれたら母さんに見せに行くよ」
「お父さんみたいになったらだめよ?」
「大丈夫だよ。俺、由貴くんがいてくれるだけで十分だから」


由貴くんのことをとりあえず話して病室にもどる。
それから。
ケガが完治して俺は退院することになった。
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