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村雨姉妹
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しおりを挟む「ただいまー」
帰って来ると夏兄は毎日毎日暴行してきた。
「なんでお前がいるわけ?」
気が済むまで。
耐えた。
毎日。
「おい!夏、お前、また由貴をいじめたのかよ」
俺がケガしてるのを見て春兄は夏兄を怒鳴っていた。
「俺はそいつといるのが嫌なんだよ」
そんな時。
母さんの体調がよくなくて、入院することになった。
それからほどなく母さんは亡くなった。
「お前のせいだからな!」
「春兄ぃ、ぼく、施設に戻るぅ」
夏兄からの暴行が嫌で俺はそう言っていた。
「由貴そんなこと言うなよ」
「しばらく家から離れよう?」
「どこにいくの?」
「火山のおじさんの家」
そして、春兄が連絡している間に俺は夏兄に階段から突き落とされた。
「え?うわぁ!」
「春に迷惑かけてるんじゃねぇよ!チビ」
*******
「由貴起きたか!」
「春兄?」
「びっくりしたぞ。連絡して戻ってきたら倒れてるんだから」
コンコン。
「瑠衣か?入ってこい」
「春!」
部屋に入ってきたのは俺と歳の近い茶髪というか茶髪よりちょっと薄い色をしていた。
「おばちゃん久しぶり」
「その子が?」
「そう。もう一人の俺の弟だよ」
「由貴。2人は火山家の人で由貴がお世話になるはずのお家の人だよ」
「瑠衣、おばちゃん。この子は由貴だよ」
「由貴くん。はじめまして!」
「はじめまして」
「退院したらおばちゃんのお家お泊りにおいで」
「春兄?どういうこと?」
「春兄は?」
「俺は行かないよ」
「いや!」
「由貴?」
「春兄も一緒じゃなきゃやだ」
「春はいないけど俺がいるよ?」
俺はみんなになんとか説得され退院したあと瑠衣の家へ。
1週間してなんとか退院できた。
「ただいま」
「お、おろして」
瑠衣におんぶされたまま瑠衣の家へやってきた。
「瑠衣?晶くんは荷物じゃないんだから」
「暴れるんだから仕方ないって」
俺はそれから小学校卒業するまで瑠衣の家で世話になった。
とおると会ったのは俺が瑠衣の家で世話になるようになってから1年ぐらい後だった。
「由貴!」
「こいつ有島とおる。ここの三軒先の有島さんちの子」
「は、はじめまして」
「可愛いな。瑠衣の弟か?」
「そうだよ!」
「違うもん!俺は瑠衣の弟じゃないから」
「バラしたら面白くないでしょうが」
「俺は猪熊由貴!今瑠衣の家でお世話になってる」
「俺は有島とおるだよ。10歳だよ」
俺は気がつけば学校では純と帰ってからは瑠衣ととおると遊ぶようになっていた。
「由貴。わからないの?」
「わかんない!」
瑠衣はチャラそうにみえて実は頭がいい。
だから宿題教わっているんだけど。
わかりやすいんだけど。
宿題のとこが難しくて理解できない。
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