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葉月カイト

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年末そして年明け

9

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さてと掃除でもしようっと。
今日は良い天気だし布団とカバーも。




「よし!洗濯終わりっと」



由貴くん無茶してないといいけどな。
今日の夕飯何にしようかな。


「メール?誰?」


藤澤?
何?




『由貴、今日はへこんでるからいじめるなよ』



なにそれ。
別に俺、いじめてないし。



それよりもへこんでたって。
電話しようっと。



「もしもし藤澤?由貴くんが凹んでたって?」
『その話しな。休憩中にクラブハウスでバカな奴らがな話してたんだよ』
「どうせ俺たちのこと話してたんでしょ?そいつら」
『あぁ。お前のこと堕ちたもんだよなとか、由貴が可愛くても男なのにとか言ってな』
「で、運悪く聞かれたと」
『そういうこと』
「まったく。練習どのくらいで終わる?」
『そうだな。30分ぐらいで終わる』
「じゃあちょっと早いけど。行くから」
『あと、由貴がオメガだってバレかかってる』



どこのどいつかわからないけど。
余計なこと言ってくれて。
バレかかってるのか。
一応教授に報告しとこっと。


『由貴くんがオメガだってバレかかってるので近々みんなに本当のこと言います』



タイムリミットなんだと思う。
妊娠しているのはバレてないし。
なんとかなるでしょ。



*********



「ちょうど終わったかな?」



「「お疲れ様でした」」
「由貴くん!」
「颯太!?何で」
「暇だから来ちゃった!」
「来ちゃったってちょうど終わったからいいけど」
「気にしないの。早く着替えておいでよ!」
「着替えてくるから。待ってて」




一年生がひそひそ何やら話し始めた。



あぁ、こいつらか。




由貴くんに対して色々言ってるのは。
由貴くんが着替えてる今のうちに。
注意しとかなきゃね。



「ねぇ、君たちさ。言いたいことあるならはっきり言ってくれる?」
「俺たちは何も…………」
「藤澤から聞いたんだけど?俺が由貴くんと付き合ってるのが堕ちたとか言ってるって?」
「…………」
「俺はいいよ。好きに言えばいい。由貴くんを傷つけること言ったら俺は許さないから」
「それだけは覚えとけ」



自分でもびっくりするくらい低い声でいったと思う。
それにびびった彼らは逃げるように帰って行った。



由貴くんを泣かせる奴は許せない。
許せるわけないだろう?




「颯太!」
「着替えた??」
「あのさ。陸也が飯食いに来いって!で、買い物してきて欲しいらしい」
「陸が渡してたカードで?」
「そ。あれ」



陸はよく由貴くんに買い物を頼んでいた。
それも俺と帰るからなんだよね。



「何を買ってこいって?」
「これ」
「…………」
「店の買い出しも含まれてない?」
「多分な」
「いつもの業務用スーパー行こうか?」
「まるで橘先輩パシってるみたいじゃね?」
「外野は黙ってくれる?」
「由貴先輩。なんで練習参加しないんだよ!」
「それは……」
「どーしても知りたいなら全部話すよ。由貴くんはオメガで今、妊娠しているんだよね」
「なにそれ」
「俺たち今一緒に暮らしてるから」



呆けてるこいつらを放置して俺は由貴くんと買い物へ。
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