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日常生活編
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「あ、瑠衣さんいらっしゃい」
「こんにちは」
「晶くんは?」
「精神科の先生に無理矢理連れていかれた!」
「はぁ?」
無理矢理って何それ。
しかもなんで精神科の医者に?
「1回カウンセリング受けたら眠れないの治るかもしれないからって」
「どのくらいたった?」
「1時間はたったかな」
晶くん。
大丈夫かな。
「あきちゃん!弓鶴先生、酷いよ」
「ひどいってあのな!」
「だって!無理やりだったでしょ?」
「なに。カウンセリング受けたら眠れないのが治ると思ったんだよ!次のカウンセリングだが……」
「受けさせませんよ!受ける必要ないですから」
たかがカウンセリングで、こんなにぐったりさせて。
冗談じゃない。
「……この子がどこの誰かわかっていてされてるんですか?」
「知っているさ。経営が上手くいかないからって実の息子を手にかけようとした愚か者の如月財閥の生き残りだろう?」
何コイツ。
これでも医者なわけ?
「ゴホッ」
「大丈夫?」
「これ以上この子を泣かせるならこちらにも考えがありますから」
男はため息を吐きながら病室から出ていった。
「こんにちは」
「晶くんは?」
「精神科の先生に無理矢理連れていかれた!」
「はぁ?」
無理矢理って何それ。
しかもなんで精神科の医者に?
「1回カウンセリング受けたら眠れないの治るかもしれないからって」
「どのくらいたった?」
「1時間はたったかな」
晶くん。
大丈夫かな。
「あきちゃん!弓鶴先生、酷いよ」
「ひどいってあのな!」
「だって!無理やりだったでしょ?」
「なに。カウンセリング受けたら眠れないのが治ると思ったんだよ!次のカウンセリングだが……」
「受けさせませんよ!受ける必要ないですから」
たかがカウンセリングで、こんなにぐったりさせて。
冗談じゃない。
「……この子がどこの誰かわかっていてされてるんですか?」
「知っているさ。経営が上手くいかないからって実の息子を手にかけようとした愚か者の如月財閥の生き残りだろう?」
何コイツ。
これでも医者なわけ?
「ゴホッ」
「大丈夫?」
「これ以上この子を泣かせるならこちらにも考えがありますから」
男はため息を吐きながら病室から出ていった。
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