好きって言ってみなよ?

葉月カイト

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学園祭スタート

15

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頭痛い………。
田中たちに襲われそうになり瑠衣さんと共にマンションに帰ってきた。



媚薬使われたみたいで体が瑠衣さんを欲していた。
使われたのが媚薬だったのがまだマシだった。



発情促進剤使われていたら俺がΩだとバレていた。



今は媚薬の効果が消えて体は瑠衣さんを欲してはいない。



そして、翌朝。





「38.3度……熱出ちゃったね。大丈夫?」
「平気」



ホントはめちゃくちゃ頭が痛い。
けど。
瑠衣さんにそんなこと言えるわけない。



「わかった。ツラくなったら言わなきゃダメだよ?」
「あぁ……」




俺はそのまま布団を被り寝た。




なんだ?
冷たい。


目を覚ますと瑠衣さんが俺の頭に触れていた。


「熱があがってきたね」



瑠衣さんの手冷たくて気持ちいい。



「晶くん。お昼どうする?」
「いらない」



瑠衣さんわかってて聞いてるよな。


「ダメー」
「ダメとか言うなら、聞くなよ」




瑠衣さんはそう言ってキッチンへ向かった。



「起き上がれる?」




熱が高いのと昨日ヤりすぎたせいか腰が痛くて起き上がれなかった。



「昨日やりすぎたかな?」



いつもいつも瑠衣さんは手加減を知らないんだから。



「ったく少しは手加減をしろよ」
「まぁまぁ。ほらおかゆ作ったから食べなよ」
「いただきます……何?」
「食べさせてあげようか?」
「いい!」
「なぁ、暇なのか。瑠衣さんは」
「そうだよー。今日は大人しく寝てなきゃダメだよ?」
「無理。レポート仕上げなきゃいけねぇし」
「それはキミのところの会長さんの仕事なんじゃないね?」
「あの人は、こういうの苦手だから。今日中にしあげねぇと、会長が困るし」
「明日休むの?」
「あと、2、3日は熱下がらないはずだから」
「わかった。あまり無理しないでね」
「あぁ……」



そして、夕方。
ようやくレポートが終わる。


「終わった」
「もう終わったの?」
「半分は俺が作成してあとは会長が自分でする」
「ふーん。最初からやらせればいいのに……」
「別にいいじゃん」
「ところで晶くんは生徒会選挙でるの?」
「出るけど?」
「そんなに俺といたいの?」




半分正解で半分外れ。
確かに瑠衣さん生徒会の顧問だから生徒会役員なら瑠衣さんといれるし。



そして。
夜中、胃がムカムカして吐き出してしまった。


「ゲホッゴホッ」
「晶くん、大丈夫?」
「へ、いき」


何を考えてるのか。
瑠衣さんは俺を抱き上げた。



「晶くんごめん」



熱が下がらず次の日病院に連れて行かれた。
俺の熱が下がったのは5日後だった。




「これ如月の分な」
「何これ」
「学祭のコンテストうち1位だったから」



そう。
なんとうちのクラスは来場者投票で1位を取った。
クラスの出し物は喫茶店。
俺だけ何故か女装することになったけどな。


「食券何も書いてないけど?」
「それ使うときはどれがいいか書いて使うんだよ」


そうなんだ。
最近昼飯は瑠衣さんが弁当作ってくれるしな。



蓮也とかあすかにやるか。
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