好きって言ってみなよ?

葉月カイト

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生徒会選挙そして年明け

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「なんて言うか……」
「どうしたの?」



生徒会選挙も終わったある日。
俺は作業しながら、瑠衣さんに言った。
留依さんは相変わらず俺に抱きついてきてるけど。



「何でうちの中学はこんなに瑠衣さんとこの高校との行事が多いんだ?」
「俺は嬉しいけど?」
「俺はウザイ!」
「えぇーっ!?」
「いくつか削るか?」
「また無茶しようとするし……で準備進んでる?」
「それなりにな。ぽちが仕事しないけどな」
「ぽち?」
仲川理久なかがわりく。犬っころみたいな奴」
「犬っころって」
「見てみりゃあわかる」
「それもそうだね。今度の会議の時にわかるしね」
「そういうこと……」




俺が瑠衣さんと話ししていると携帯がなる。
発信者は今、話していた仲川理久。
俺はぽちと呼んでいる。



「なんだ、ぽち」



すると瑠衣さんは何かツボにハマったらしく笑い転げていた。



「瑠衣さん、あんた何笑っているんだよ?」
「だって、ぽちって……」
「うるせー!あいつは昔からの知り合いでぽちって呼んでるからいいんだよ」



それからしばらくして、ぽちがやってきた。



「如月先輩!」
「よく来たなぽち」
「俺には仲川理久って名前があります!」
「別にいいじゃん」
「あ、あなたが火山先生ですね!」
「そうだよ」
「おいっぽち。さっさと終わらせるぞ」
「へーい」



そして。
俺はぽちと作業をする。
ぽちはやる気がない奴だからな。
なかなか終わらない。
けと、なんとか終わらせる。



「ねぇ先輩。俺副会長としてあまり仕事ないような気するんでけど」
「いいんだ、それで。ただ俺が休んでいない時がお前が仕事する時だ」
「えぇー」
「でも晶くん結構休むから大変だよ?」
「それはわかってます」



そんな話しをしているマンションのインターフォンが再び鳴る。
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