好きって言ってみなよ?

葉月カイト

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夏休み

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「仲川は馬鹿だよね。好きな子をストーカーしてレイプしちゃうなんて。俺は晶くんが妊娠したら産んで欲しいかな」


瑠衣さんはいきなりとんでもない発言をしてきた。



「何アホなこと言ってるんだよ?」
「酷いなぁ。ね、俺と番になってほしいって言ったらどうする?」
「はぁ?」



ったく、この人は!!
いつもわけのわかんないことばっか言って。



「でも、今年は合宿こないの?」
「途中からなら参加するけど?」
「今年は沙希も合宿来るし、あと島崎くんもね」
「?会長がなんだよ」
「……」



なんだよ。
急に黙って。



「晶くんさ、島崎くんの進学先知ってる?」
「知らねー。教えてくれなかったし」



なんだよ。
なんか納得してるみたいな顔して。



「晶くん、合宿では多分驚くことがあると思うよ」
「驚くことってなんだよ?」
「合宿までのお楽しみ!」
「あっそ……」



なんか瑠衣さん、めちゃくちゃ楽しそうな顔してねぇか?



「そんなことよりさ、晶くんいなくて大丈夫?」
「沙希ちゃんに頼んで来たからなんとかなるだろう」
「晶くんは、沙希を信頼してるんだね?」
「そりゃあな。蓮也とあすかも信頼してるけど」
「俺は?」
「えっ?」
「俺は信頼してない?」
「あんたは信頼してるけど、教師だし頼めないだろう?」



俺はこうみえても、瑠衣さんのことはかなり信頼してるんだけど。



「それもそうだね!で、仕事はいつから?」
「えーと、来週になってからだ。それから、途中から参加する合宿は、去年同様にしないからな!皆いないからって、手だしてくんなよ!」



去年も一昨年も瑠衣さんはなんだかんだ言いながらも約束破ったんだよな。
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