好きって言ってみなよ?

葉月カイト

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夏休み

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「じゃあ合宿では手を出さないから、今夜いっぱいしようか?」
「嫌だ。あんたは手加減しないだろう?」
「じゃあ手加減するからいっぱいしよう?」



瑠衣さん。
なんだかんだ言いながらする気満々だな。



「嫌だって言っても、する気満々だろう?」
「当然!だって晶くん体調悪かったり、寝不足でできない時あったじゃない?」
「俺のせいかよ!?」
「晶くんが相手だと、凄く欲しくて欲しくて堪らない」
「あんた、よく恥ずかしげもなくそんな台詞吐けるよな」
「そう?晶くんは照れ屋だし恥ずかしがり屋さんだもんね?それに奥手だから受け身だよね」
「瑠衣さんは、強引そうだよな」
「じゃあお風呂入ろうか?」
「人の話し聞いてたか?それにまだ昼間じゃないか」



俺が嫌だって言っても瑠衣さんは、引かないんだろうな。



「ねぇ、晶くん。俺とするの嫌?」
「……嫌じゃない」
「じゃあ、気持ちいい?」



瑠衣さんはどういうつもりか、いつも聞いてくる。



「っあんたはっ!何でそういうことをわざわざ聞いてくるんだよ!」
「知りたいからだよっどっち?」
「気持ち悪いならしない」
「だよね?」



わかってるなら聞くなよ!!



そしてことが終わったあと…。


「大丈夫?」
「大丈夫なわけねぇだろうがっ」



俺はそう叫んだ。
一応瑠衣さんなりに労っているんだろうけど。
この絶倫め!
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