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生命
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「碓氷財閥が今度は沙希ちゃんを狙っている」
兄さんからそれを聞かされたのは、冬休み直前。
奴らは俺を殺すのを失敗したから、次は沙希ちゃんか。
ったく、情けない。
「あっちゃん。クリスマスどうする?」
「クリスマス?」
「うん!クリスマスパーティー自由参加じゃない?」
「決めてない」
「じゃあ、まこちゃんや蓮也くんたち誘ってうちでクリスマスしようよ」
「そうだな……」
「でね、あっちゃんは何か作って?」
「いいよ」
こうして俺は沙希ちゃんたちとクリスマスをすることに。
「兄ちゃん!クリスマスの話し聞いた?」
「ん?蓮也とか誘ってクリスマスするって話しだろう?」
「うん。兄ちゃん、ぼく肉がいい。唐揚げ」
「考えとく」
「ねー兄ちゃん」
「ん?」
「冬休みどうするの?」
冬休み。
そういや、今までは瑠衣さん家にいたからな。
「有島のおばさんたちにお願いする」
「兄ちゃん、ぼくは」
「好きにしろ」
「うん!」
そして夕方。
俺は有島のおばさんに電話した。
「冬休み?家にいていいわよ」
「ありがとう」
「晶くん。晶くんは私たちにとって息子と思ってるわよ?もちろん真くんのことも」
「じゃあ冬休みに来るから」
おばさんは明るくそう言ってきた。
「晶ー」
「兄さん?」
「冬休みくるのか?」
「あぁ。まこは磯咲夫妻のとこにいたいみたい」
「晶。冬休みどこか行きたいとこないか?」
「……兄さん、どうしたんだ?」
珍しく兄さんがそう言ってきた。
「とおる先生は如月を遊びに連れていきたいんだよ」
俺がそう考えていると、吉住さんが声をかけてきた。
「よ、吉住っ」
「だってそうだろう?」
「……生徒会がない時ならいいけど」
「素直じゃないな」
吉住さんはそう言った。
「でも如月らしいや」
「で、吉住は?」
「如月に会いに来た」
そう言って俺を抱きしめた。
そしてついでに、キスまで。
「じゃあ俺は職員室に戻るよ」
兄さんはそう言って職員室へ行った。
兄さんからそれを聞かされたのは、冬休み直前。
奴らは俺を殺すのを失敗したから、次は沙希ちゃんか。
ったく、情けない。
「あっちゃん。クリスマスどうする?」
「クリスマス?」
「うん!クリスマスパーティー自由参加じゃない?」
「決めてない」
「じゃあ、まこちゃんや蓮也くんたち誘ってうちでクリスマスしようよ」
「そうだな……」
「でね、あっちゃんは何か作って?」
「いいよ」
こうして俺は沙希ちゃんたちとクリスマスをすることに。
「兄ちゃん!クリスマスの話し聞いた?」
「ん?蓮也とか誘ってクリスマスするって話しだろう?」
「うん。兄ちゃん、ぼく肉がいい。唐揚げ」
「考えとく」
「ねー兄ちゃん」
「ん?」
「冬休みどうするの?」
冬休み。
そういや、今までは瑠衣さん家にいたからな。
「有島のおばさんたちにお願いする」
「兄ちゃん、ぼくは」
「好きにしろ」
「うん!」
そして夕方。
俺は有島のおばさんに電話した。
「冬休み?家にいていいわよ」
「ありがとう」
「晶くん。晶くんは私たちにとって息子と思ってるわよ?もちろん真くんのことも」
「じゃあ冬休みに来るから」
おばさんは明るくそう言ってきた。
「晶ー」
「兄さん?」
「冬休みくるのか?」
「あぁ。まこは磯咲夫妻のとこにいたいみたい」
「晶。冬休みどこか行きたいとこないか?」
「……兄さん、どうしたんだ?」
珍しく兄さんがそう言ってきた。
「とおる先生は如月を遊びに連れていきたいんだよ」
俺がそう考えていると、吉住さんが声をかけてきた。
「よ、吉住っ」
「だってそうだろう?」
「……生徒会がない時ならいいけど」
「素直じゃないな」
吉住さんはそう言った。
「でも如月らしいや」
「で、吉住は?」
「如月に会いに来た」
そう言って俺を抱きしめた。
そしてついでに、キスまで。
「じゃあ俺は職員室に戻るよ」
兄さんはそう言って職員室へ行った。
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