好きって言ってみなよ?

葉月カイト

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違和感

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それからしばらくして。
彼は寮を出て有島のおばさんの家で世話になっているととおるから聞かされた。




「瑠衣。晶を休学させようかと思っているんだ」
「休学?」
「ちょっと体調がよくないからな」




そして。
修了式の日。



「火山先生。理事長が呼んでますよ?」
「え?」



教頭や校長じゃなく何故理事長??




「火山先生。理事長は中でお待ちです」
「私は理事長の秘書の皇由鷹です」



中に入ると理事長がいた。



「火山先生。呼び出してすまない」
「それは構いませんが。一体どうしたんです?」




時期的に人事異動の件かな?



「火山先生は中学校教諭の免許ありましたよね?」
「えぇ。一応」
「言いにくいんだが、埼玉にうちの系列の中学校があるんだ。そこが人が足りていないらしく」
「構いませんよ。どこなんです?」
「櫻ヶ丘学院中等部に」



埼玉か。
仕方ない。


そして、埼玉に引っ越す準備を始めた。
近所の人に挨拶しとかないと。




***********



「このマンションとも今日でお別れか」



大学からずっとこのマンションに暮らしていた。
名残惜しいけど行こうっと。



との思い出がいっぱいつまっているけど。




え?
あの子??
誰のこと??


時々浮かぶ顔。
それがわからないまま俺は埼玉へと俺は引っ越した。
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