7 / 60
7 新人冒険者
しおりを挟む
冒険者ギルドの宣伝もあって、ポツンポツンとお客様のご来店があるようになってきました。
まだまだ大繁盛!ってのには程遠いです。
アマゾンの店舗拡張のおかげで定価のつけられないビンテージワインやブランデーも入手できるようになったのと、
購入割引のおかげでいい感じに利益が出てます。
勇者の食事も楽になりました。
総菜コーナーの充実がうれしいですね、例え手抜きと言われようと・・・
たまには手料理を!って言われてますが・・・料理スキルもかなり上がってるんで・・・
今の客入りなら楽々1人で回せますので・・・それしか来店が無いのも悲しいですが・・・
そんな中一組4人のお客様にご来店いただきました
「いらっしゃいませ、お好きな席にどうぞ」
カウンターの方に並んで座る4人
ブロードソードに皮鎧の青年っていうより少年って感じの男性、黒いシンプルなローブに木の杖の女の子、
短弓に皮鎧の背の高い青年、白いローブに錫杖の女の子
どこからどう見ても駆け出し冒険者って感じだな・・・
ライトファイター、魔法使い、スカウト、プリーストって構成か・・・
バランスいいな・・・
男性陣は麦酒を、女性陣は甘いお酒、お任せでって事で軽く好みを聞く
つまみはナッツをセレクトされました
魔法使いの子は「果物が好き!」との事なので、白桃のベリーニを、
プリーストの子はコーヒーがお好みとの事なのでカルーアミルクをお出ししよう
まずは白桃1/4をフードプロセッサーにかけシェイカーへ
レモンジュース 、シュガーシロップ、グレナデンシロップを各小さじ一杯
氷を入れてシェイクしグラスに注ぐ
シャンパンを適量グラスに注いで軽くステア(混ぜる)
カルーアミルクは簡単です
カルーア コーヒー リキュール1/4
牛乳3/4を氷を入れたロック・グラスに注ぎ、軽くステアするだけです。
俺は見た目に拘って、下はカルーア、上に牛乳と2階層になるように注いで
マドラーを入れて自分で混ぜるようにお出しします。
エビスビールをグラスに注ぎそれぞれのお客様へ
「お待たせしました、こちらがビール、白桃のベリーニ、カルーアミルクになります。カルーアは軽く混ぜてお飲みください」
目を輝かせる女性陣
「凄い!飲むのがもったいないくらい奇麗だよ!」
「奇麗に分かれてるのに混ぜるのもったいない気がする・・・」
「上だけ飲んだらただの牛乳じゃん」
「そんでやたら濃い酒が残るんだね・・・」
ちなみに、軽く混ぜるのをお勧めする理由は、味が均一化するより強弱があった方が舌の上でうま味を感じやすいからってのが自論です。
「やばっ!この麦酒も冷えてて美味いぜ!」
初心者冒険者が1杯2000円じゃなくて銅貨2枚ってのは結構高いはず
ボッタクリ?いえいえ高級店ですから・・・
チビチビと味わいながらゆっくりと飲んでいる。
「実は、先週村を出て冒険者になったんだけどギルドに行ったらここでアドバイス貰うよう言われて・・・」
「受付のお姉さんが、とにかくここに行って話を聞けって」
「初心者講習の一環らしいです、よろしくお願いします!」
なるほど、集客のご協力感謝ですわ
「ギルドの方からも相談に乗ってくれって言われてるので大丈夫ですよ、どんなことが聞きたいのですか?」
「本当に駆け出しなんだけどどんな風に活動したら強くなって稼げるようになると思います?」
「Fランクだと討伐依頼もほとんど無いから強くもなれないし・・・」
ほんと~に知識も無い駆け出しなんだなぁ・・・と自分も通った道を思い出す。
「私も最初の頃に経験があるお話ですね・・・」
ちなみに接客時は基本的に『私』、慣れたお客様や勇者相手だと『俺』って出ちゃいます。
「マスターさんもですか・・・」
「誰しも一度は通る道じゃないでしょうか?最初から強いのは勇者くらいですよ」
真剣な眼差しで聞いている、うんうん初々しいね・・・
では少し語りますか・・・
「最初は生活する為のお金を稼ぐ事、これが何より先ですね、
Fランクだと薬草採集とかでなんとか食い繋ぐ事になると思います。
それをこなせば宿代と最低2食は食べられると思います。
薬草はポーションの素材になるので常時依頼になってますから・・・
そして、それで1日を終わりにしないで常時討伐の狩りをする事です。
レベル上げスキル上げは毎日コツコツやらないと駄目ですよ、
角ウサギがおススメかな
最初は狩れない日も続くと思います、逃げられることも多いでしょう。
角ウサギの生態をよく調べて毎日狩ります。
色々調べて試行錯誤して・・・工夫と感覚を鍛えましょう!そして、とにかく狩ります。
例えウサギスレイヤーとか馬鹿にされても続ける事です。
1日に狩れる数も増えて行くと思うので、素材を売ったお金もそこそこ入るようになりますから・・・
薬草の方もそうです、やってるうちにどこに生えるのか、どの薬草が売れるのかという事が知識として貯まっていきます。
採集の時間もどんどん短くなります。
薬草採集が生活費、狩りの分を貯金して装備を整えるのがいいでしょう
全員、鎖帷子や複合皮鎧クラスを装備できるようになればその頃にはランクも上がってるでしょう
魔法使いは対刃あたりがついてるマジックローブ目指してもいいと思います。
武器にそれほどお金かかりませんからね。
魔法の杖は初心者用から次は、値段の差がありすぎるのも苦しい所なので・・・
やはり防具を揃えた方がいいと思います。
皆さんそうですが、個人的に言うと、武器なんてその気になったらそこら辺の木の棒でも戦えるんです。
射撃のスキルがあれば投石だっていいんです。
自分の命を守ってくれるのは、やはり防具だと思いますよ・・・って
長々お話ししましたがこんな所でいかがでしょうか?」
目を真ん丸にして聞き入ってる初心者達
長話のうちにグラスもつまみも空になっていた・・・
「そしてきっちり稼げるようになったらこのお店で依頼完了祝いとかやってくれたら嬉しいです・・・ははは」
「はい!ためになるお話ありがとうございました!!」
「頑張ってガンガン注文できるようになりますね!」
「私たちスペルユーザーの事まで教えていただき最初の目標ができました」
「また来たときは相談に乗ってくださいね」
「はい、皆さんの活躍に期待してますね」
お会計を済ませ扉をくぐる前に4人がこちらを向き
「「「「ありがとうございました!!」」」」
大きな声でそう言って出て行きました
「先輩顔して語りすぎたでしょうかね・・・」
と呟きながらグラスを下げる俺でした・・・
彼らの前途が明るいものになりますように・・・
そう思わずにはいられない気持ちのいい少年たちでした
まだまだ大繁盛!ってのには程遠いです。
アマゾンの店舗拡張のおかげで定価のつけられないビンテージワインやブランデーも入手できるようになったのと、
購入割引のおかげでいい感じに利益が出てます。
勇者の食事も楽になりました。
総菜コーナーの充実がうれしいですね、例え手抜きと言われようと・・・
たまには手料理を!って言われてますが・・・料理スキルもかなり上がってるんで・・・
今の客入りなら楽々1人で回せますので・・・それしか来店が無いのも悲しいですが・・・
そんな中一組4人のお客様にご来店いただきました
「いらっしゃいませ、お好きな席にどうぞ」
カウンターの方に並んで座る4人
ブロードソードに皮鎧の青年っていうより少年って感じの男性、黒いシンプルなローブに木の杖の女の子、
短弓に皮鎧の背の高い青年、白いローブに錫杖の女の子
どこからどう見ても駆け出し冒険者って感じだな・・・
ライトファイター、魔法使い、スカウト、プリーストって構成か・・・
バランスいいな・・・
男性陣は麦酒を、女性陣は甘いお酒、お任せでって事で軽く好みを聞く
つまみはナッツをセレクトされました
魔法使いの子は「果物が好き!」との事なので、白桃のベリーニを、
プリーストの子はコーヒーがお好みとの事なのでカルーアミルクをお出ししよう
まずは白桃1/4をフードプロセッサーにかけシェイカーへ
レモンジュース 、シュガーシロップ、グレナデンシロップを各小さじ一杯
氷を入れてシェイクしグラスに注ぐ
シャンパンを適量グラスに注いで軽くステア(混ぜる)
カルーアミルクは簡単です
カルーア コーヒー リキュール1/4
牛乳3/4を氷を入れたロック・グラスに注ぎ、軽くステアするだけです。
俺は見た目に拘って、下はカルーア、上に牛乳と2階層になるように注いで
マドラーを入れて自分で混ぜるようにお出しします。
エビスビールをグラスに注ぎそれぞれのお客様へ
「お待たせしました、こちらがビール、白桃のベリーニ、カルーアミルクになります。カルーアは軽く混ぜてお飲みください」
目を輝かせる女性陣
「凄い!飲むのがもったいないくらい奇麗だよ!」
「奇麗に分かれてるのに混ぜるのもったいない気がする・・・」
「上だけ飲んだらただの牛乳じゃん」
「そんでやたら濃い酒が残るんだね・・・」
ちなみに、軽く混ぜるのをお勧めする理由は、味が均一化するより強弱があった方が舌の上でうま味を感じやすいからってのが自論です。
「やばっ!この麦酒も冷えてて美味いぜ!」
初心者冒険者が1杯2000円じゃなくて銅貨2枚ってのは結構高いはず
ボッタクリ?いえいえ高級店ですから・・・
チビチビと味わいながらゆっくりと飲んでいる。
「実は、先週村を出て冒険者になったんだけどギルドに行ったらここでアドバイス貰うよう言われて・・・」
「受付のお姉さんが、とにかくここに行って話を聞けって」
「初心者講習の一環らしいです、よろしくお願いします!」
なるほど、集客のご協力感謝ですわ
「ギルドの方からも相談に乗ってくれって言われてるので大丈夫ですよ、どんなことが聞きたいのですか?」
「本当に駆け出しなんだけどどんな風に活動したら強くなって稼げるようになると思います?」
「Fランクだと討伐依頼もほとんど無いから強くもなれないし・・・」
ほんと~に知識も無い駆け出しなんだなぁ・・・と自分も通った道を思い出す。
「私も最初の頃に経験があるお話ですね・・・」
ちなみに接客時は基本的に『私』、慣れたお客様や勇者相手だと『俺』って出ちゃいます。
「マスターさんもですか・・・」
「誰しも一度は通る道じゃないでしょうか?最初から強いのは勇者くらいですよ」
真剣な眼差しで聞いている、うんうん初々しいね・・・
では少し語りますか・・・
「最初は生活する為のお金を稼ぐ事、これが何より先ですね、
Fランクだと薬草採集とかでなんとか食い繋ぐ事になると思います。
それをこなせば宿代と最低2食は食べられると思います。
薬草はポーションの素材になるので常時依頼になってますから・・・
そして、それで1日を終わりにしないで常時討伐の狩りをする事です。
レベル上げスキル上げは毎日コツコツやらないと駄目ですよ、
角ウサギがおススメかな
最初は狩れない日も続くと思います、逃げられることも多いでしょう。
角ウサギの生態をよく調べて毎日狩ります。
色々調べて試行錯誤して・・・工夫と感覚を鍛えましょう!そして、とにかく狩ります。
例えウサギスレイヤーとか馬鹿にされても続ける事です。
1日に狩れる数も増えて行くと思うので、素材を売ったお金もそこそこ入るようになりますから・・・
薬草の方もそうです、やってるうちにどこに生えるのか、どの薬草が売れるのかという事が知識として貯まっていきます。
採集の時間もどんどん短くなります。
薬草採集が生活費、狩りの分を貯金して装備を整えるのがいいでしょう
全員、鎖帷子や複合皮鎧クラスを装備できるようになればその頃にはランクも上がってるでしょう
魔法使いは対刃あたりがついてるマジックローブ目指してもいいと思います。
武器にそれほどお金かかりませんからね。
魔法の杖は初心者用から次は、値段の差がありすぎるのも苦しい所なので・・・
やはり防具を揃えた方がいいと思います。
皆さんそうですが、個人的に言うと、武器なんてその気になったらそこら辺の木の棒でも戦えるんです。
射撃のスキルがあれば投石だっていいんです。
自分の命を守ってくれるのは、やはり防具だと思いますよ・・・って
長々お話ししましたがこんな所でいかがでしょうか?」
目を真ん丸にして聞き入ってる初心者達
長話のうちにグラスもつまみも空になっていた・・・
「そしてきっちり稼げるようになったらこのお店で依頼完了祝いとかやってくれたら嬉しいです・・・ははは」
「はい!ためになるお話ありがとうございました!!」
「頑張ってガンガン注文できるようになりますね!」
「私たちスペルユーザーの事まで教えていただき最初の目標ができました」
「また来たときは相談に乗ってくださいね」
「はい、皆さんの活躍に期待してますね」
お会計を済ませ扉をくぐる前に4人がこちらを向き
「「「「ありがとうございました!!」」」」
大きな声でそう言って出て行きました
「先輩顔して語りすぎたでしょうかね・・・」
と呟きながらグラスを下げる俺でした・・・
彼らの前途が明るいものになりますように・・・
そう思わずにはいられない気持ちのいい少年たちでした
0
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる