116 / 127
第四章 捧げられる愛に手を伸ばして
お見通し
フローラはその後も長い時間泣き続けた。ごめんなさいと何度も謝る彼女をなだめていると太陽も傾くくらいの時間が経っていて、長時間聖女の姿が見えず心配した神官の方々が聖堂に入ってきたところでようやく泣き止んだ。
去り際、一体何があったのかと驚きと怪訝な目を私に向けてくる神官を他所に、フローラは私の手を取って何やら唱えながら甲に口付けした。
唇が触れたところから温かな魔力が全身に行き渡るのを感じる。包み込むようなそれはふわりと消え、フローラは表情をがらりと変えて聖女の振る舞いに戻る。
「女神に愛された貴女には不必要かもしれないけれど…………私からも祝福を授けました。今後、テレーゼ様の人生が素晴らしいものになりますようお祈り申し上げます。またお会いしましょう」
ヴェールを被り、彼女は膝を折って深く頭を下げた。神官を連れて聖堂を出ていくフローラを見送った私は置かれている椅子に腰掛け、正面に設置された女神の像を見上げる。
「生まれ変わっても記憶を引き継いでいるのは……女神様のおかげですか?」
摩訶不思議なことが私の周りでは起こっているけれど、もしかして死んだ私を哀れんでもう一度、やり直す機会をくれたのだろうか。
(女神様の末裔。愛していたとされる女神様の娘の子孫だから……)
実感はないけれど、そのおかげで今があるとするならば。恩恵を受けているならば。
「新たな人生を与えてくださってありがとうございます。女神様の恩寵を無下にしないよう、悔いなく生をまっとうしますね」
立ち上がった私は心の底から感謝を込めて深く頭を下げると、窓も開いていないのに柔らかな風が頬をくすぐったような気がした。
◇◇◇
頂いた休暇が終わり、仕事の復帰日を迎えた私は皇宮に到着後、直ぐにチェルシーさんの居る部屋に向かう。
「チェルシーさんおはようございます」
「テレーゼさんおはよう。休みの間はゆっくりできたかしら」
「……まあまあです」
頬をかく。
怒涛の如く色々起こりすぎてちっとも休めていないけれど、おかげで前世での謎が解消されたのでその意味では有意義な休暇だった。
「では、今日からまたしっかり働いてくださいね」
「…………そのことでお伝えしたいことがあります」
私は懐に入れていた書簡をチェルシーさんに差し出した。
「これは?」
「退職届です。直ぐにとは言いませんが、新しい人が決まった所で辞めさせていただきたく」
散々悩んだ。バレているんだからこのまま侍女として仕えていればいいんじゃないかって。でも……。
(どうやったって私はユースのことが好きだから)
求婚の返事は置いておいて、よこしまな想いを抱えた上でこの仕事を続けることは出来ない。チェルシーさんや真面目に働く他の同僚や先輩方に対して不誠実であるし、私が嫌いな侍女という職を使ってユースに近づく令嬢と同じになってしまうから。
侍女になった理由の一つである前世の謎が解けたのも辞めていいかなと思った要因だった。
「多大なご迷惑をおかけすることは理解しています。本当に申し訳ありません。ですが、今の私では仕事を全うすることが困難であると判断しました。ですので……」
辞めさせていただきたいと続けようとしたのだけれど、チェルシーさんに制される。
「陛下が仰った通りですね」
「…………はい?」
どうしてここでユースが出てくるのだろう。ぱちぱちと瞬きする私にチェルシーさんは頬に手を当てて微苦笑を浮かべる。そして受け取った退職届を突き返した。
「私は侍女長として侍女として働く全員の物事を決定する権限が与えられています。本来ならこの退職届は私が受理、不受理を決めるものですが……テレーゼさんに関しましては今後、全てユリウス陛下がお決めになります」
「ど、ど、どういうことですか!?」
想定外すぎて思わず詰め寄ってしまう。
「さあ、詳しいことは分かりません。ただ貴女の退職に関してもお決めになるのは陛下です。昨日『もし、退職届を持ってきたとしても受け取るな』と言付かっています」
どうやら既にユースが手を回しているらしい。
(え、これ……辞められないのでは?)
別に侍女の職を辞めるだけだ。そばにいるという約束を破るつもりは毛頭ない。破るつもりはないけれど、侍女の職を辞するのは傍から見たら逃げようとしているようにも受け取られるかなと思い、ひっそり辞めようとしていたのに!
(すごい嫌な予感しかしないわ)
ユースに退職届を渡すところを想像して、どうしてだか受け取ってもらえる気がしない。
「ほら、貴女は陛下付きなのだからこれは自分で手渡しなさい」
中々退職届を受け取らない私に、チェルシーさんは無理やり届けを握らせた。
「ああそれと、出勤したら執務室に来るよう陛下が仰っていましたよ。陛下の多忙な身を影から支えるのが貴女の務めです。早く行きなさい」
「…………はい」
私はずしりと容量以上に重くなった退職届を携え、さながら死地に赴く兵士のように重い足取りで執務室へ向かったのだった。
去り際、一体何があったのかと驚きと怪訝な目を私に向けてくる神官を他所に、フローラは私の手を取って何やら唱えながら甲に口付けした。
唇が触れたところから温かな魔力が全身に行き渡るのを感じる。包み込むようなそれはふわりと消え、フローラは表情をがらりと変えて聖女の振る舞いに戻る。
「女神に愛された貴女には不必要かもしれないけれど…………私からも祝福を授けました。今後、テレーゼ様の人生が素晴らしいものになりますようお祈り申し上げます。またお会いしましょう」
ヴェールを被り、彼女は膝を折って深く頭を下げた。神官を連れて聖堂を出ていくフローラを見送った私は置かれている椅子に腰掛け、正面に設置された女神の像を見上げる。
「生まれ変わっても記憶を引き継いでいるのは……女神様のおかげですか?」
摩訶不思議なことが私の周りでは起こっているけれど、もしかして死んだ私を哀れんでもう一度、やり直す機会をくれたのだろうか。
(女神様の末裔。愛していたとされる女神様の娘の子孫だから……)
実感はないけれど、そのおかげで今があるとするならば。恩恵を受けているならば。
「新たな人生を与えてくださってありがとうございます。女神様の恩寵を無下にしないよう、悔いなく生をまっとうしますね」
立ち上がった私は心の底から感謝を込めて深く頭を下げると、窓も開いていないのに柔らかな風が頬をくすぐったような気がした。
◇◇◇
頂いた休暇が終わり、仕事の復帰日を迎えた私は皇宮に到着後、直ぐにチェルシーさんの居る部屋に向かう。
「チェルシーさんおはようございます」
「テレーゼさんおはよう。休みの間はゆっくりできたかしら」
「……まあまあです」
頬をかく。
怒涛の如く色々起こりすぎてちっとも休めていないけれど、おかげで前世での謎が解消されたのでその意味では有意義な休暇だった。
「では、今日からまたしっかり働いてくださいね」
「…………そのことでお伝えしたいことがあります」
私は懐に入れていた書簡をチェルシーさんに差し出した。
「これは?」
「退職届です。直ぐにとは言いませんが、新しい人が決まった所で辞めさせていただきたく」
散々悩んだ。バレているんだからこのまま侍女として仕えていればいいんじゃないかって。でも……。
(どうやったって私はユースのことが好きだから)
求婚の返事は置いておいて、よこしまな想いを抱えた上でこの仕事を続けることは出来ない。チェルシーさんや真面目に働く他の同僚や先輩方に対して不誠実であるし、私が嫌いな侍女という職を使ってユースに近づく令嬢と同じになってしまうから。
侍女になった理由の一つである前世の謎が解けたのも辞めていいかなと思った要因だった。
「多大なご迷惑をおかけすることは理解しています。本当に申し訳ありません。ですが、今の私では仕事を全うすることが困難であると判断しました。ですので……」
辞めさせていただきたいと続けようとしたのだけれど、チェルシーさんに制される。
「陛下が仰った通りですね」
「…………はい?」
どうしてここでユースが出てくるのだろう。ぱちぱちと瞬きする私にチェルシーさんは頬に手を当てて微苦笑を浮かべる。そして受け取った退職届を突き返した。
「私は侍女長として侍女として働く全員の物事を決定する権限が与えられています。本来ならこの退職届は私が受理、不受理を決めるものですが……テレーゼさんに関しましては今後、全てユリウス陛下がお決めになります」
「ど、ど、どういうことですか!?」
想定外すぎて思わず詰め寄ってしまう。
「さあ、詳しいことは分かりません。ただ貴女の退職に関してもお決めになるのは陛下です。昨日『もし、退職届を持ってきたとしても受け取るな』と言付かっています」
どうやら既にユースが手を回しているらしい。
(え、これ……辞められないのでは?)
別に侍女の職を辞めるだけだ。そばにいるという約束を破るつもりは毛頭ない。破るつもりはないけれど、侍女の職を辞するのは傍から見たら逃げようとしているようにも受け取られるかなと思い、ひっそり辞めようとしていたのに!
(すごい嫌な予感しかしないわ)
ユースに退職届を渡すところを想像して、どうしてだか受け取ってもらえる気がしない。
「ほら、貴女は陛下付きなのだからこれは自分で手渡しなさい」
中々退職届を受け取らない私に、チェルシーさんは無理やり届けを握らせた。
「ああそれと、出勤したら執務室に来るよう陛下が仰っていましたよ。陛下の多忙な身を影から支えるのが貴女の務めです。早く行きなさい」
「…………はい」
私はずしりと容量以上に重くなった退職届を携え、さながら死地に赴く兵士のように重い足取りで執務室へ向かったのだった。
あなたにおすすめの小説
大好きな彼の婚約者の座を譲るため、ワガママを言って嫌われようと思います。
airria
恋愛
「私、アマンド様と愛し合っているの。レイリア、本当にごめんなさい。罪深いことだとわかってる。でも、レイリアは彼を愛していないでしょう?どうかお願い。婚約者の座を私に譲ってほしいの」
親友のメイベルから涙ながらにそう告げられて、私が一番最初に思ったのは、「ああ、やっぱり」。
婚約者のアマンド様とは、ここ1年ほど余所余所しい関係が続いていたから。
2人が想い合っているのなら、お邪魔虫になんてなりたくない。
心が別の人にあるのなら、結婚なんてしたくない。
そんなわけで、穏便に婚約解消してもらうために、我儘になってナチュラルに嫌われようと思います!
でも本当は…
これは、彼の仕事の邪魔にならないように、自分を抑えてきたヒロインが、我儘に振る舞ううちに溺愛されてしまう物語。
悪役令嬢になったようなので、婚約者の為に身を引きます!!!
夕香里
恋愛
王子に婚約破棄され牢屋行き。
挙句の果てには獄中死になることを思い出した悪役令嬢のアタナシアは、家族と王子のために自分の心に蓋をして身を引くことにした。
だが、アタナシアに甦った記憶と少しずつ違う部分が出始めて……?
酷い結末を迎えるくらいなら自分から身を引こうと決めたアタナシアと王子の話。
※小説家になろうでも投稿しています
一途な皇帝は心を閉ざした令嬢を望む
浅海 景
恋愛
幼い頃からの婚約者であった王太子より婚約解消を告げられたシャーロット。傷心の最中に心無い言葉を聞き、信じていたものが全て偽りだったと思い込み、絶望のあまり心を閉ざしてしまう。そんな中、帝国から皇帝との縁談がもたらされ、侯爵令嬢としての責任を果たすべく承諾する。
「もう誰も信じない。私はただ責務を果たすだけ」
一方、皇帝はシャーロットを愛していると告げると、言葉通りに溺愛してきてシャーロットの心を揺らす。
傷つくことに怯えて心を閉ざす令嬢と一途に想い続ける青年皇帝の物語
前世の記憶しかない元侯爵令嬢は、訳あり大公殿下のお気に入り。(注:期間限定)
miy
恋愛
(※長編なため、少しネタバレを含みます)
ある日目覚めたら、そこは見たことも聞いたこともない…異国でした。
ここは、どうやら転生後の人生。
私は大貴族の令嬢レティシア17歳…らしいのですが…全く記憶にございません。
有り難いことに言葉は理解できるし、読み書きも問題なし。
でも、見知らぬ世界で貴族生活?いやいや…私は平凡な日本人のようですよ?…無理です。
“前世の記憶”として目覚めた私は、現世の“レティシアの身体”で…静かな庶民生活を始める。
そんな私の前に、一人の貴族男性が現れた。
ちょっと?訳ありな彼が、私を…自分の『唯一の女性』であると誤解してしまったことから、庶民生活が一変してしまう。
高い身分の彼に関わってしまった私は、元いた国を飛び出して魔法の国で暮らすことになるのです。
大公殿下、大魔術師、聖女や神獣…等など…いろんな人との出会いを経て『レティシア』が自分らしく生きていく。
という、少々…長いお話です。
鈍感なレティシアが、大公殿下からの熱い眼差しに気付くのはいつなのでしょうか…?
※安定のご都合主義、独自の世界観です。お許し下さい。
※ストーリーの進度は遅めかと思われます。
※現在、不定期にて公開中です。よろしくお願い致します。
公開予定日を最新話に記載しておりますが、長期休載の場合はこちらでもお知らせをさせて頂きます。
※ド素人の書いた3作目です。まだまだ優しい目で見て頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。
※初公開から2年が過ぎました。少しでも良い作品に、読みやすく…と、時間があれば順次手直し(改稿)をしていく予定でおります。(現在、146話辺りまで手直し作業中)
※章の区切りを変更致しました。(9/22更新)
【完結】何もできない妻が愛する隻眼騎士のためにできること
大森 樹
恋愛
辺境伯の娘であるナディアは、幼い頃ドラゴンに襲われているところを騎士エドムンドに助けられた。
それから十年が経過し、成長したナディアは国王陛下からあるお願いをされる。その願いとは『エドムンドとの結婚』だった。
幼い頃から憧れていたエドムンドとの結婚は、ナディアにとって願ってもいないことだったが、その結婚は妻というよりは『世話係』のようなものだった。
誰よりも強い騎士団長だったエドムンドは、ある事件で左目を失ってから騎士をやめ、酒を浴びるほど飲み、自堕落な生活を送っているため今はもう英雄とは思えない姿になっていた。
貴族令嬢らしいことは何もできない仮の妻が、愛する隻眼騎士のためにできることはあるのか?
前向き一途な辺境伯令嬢×俺様で不器用な最強騎士の物語です。
※いつもお読みいただきありがとうございます。中途半端なところで長期間投稿止まってしまい申し訳ありません。2025年10月6日〜投稿再開しております。
【完結】たれ耳うさぎの伯爵令嬢は、王宮魔術師様のお気に入り
楠結衣
恋愛
華やかな卒業パーティーのホール、一人ため息を飲み込むソフィア。
たれ耳うさぎ獣人であり、伯爵家令嬢のソフィアは、学園の噂に悩まされていた。
婚約者のアレックスは、聖女と呼ばれる美少女と婚約をするという。そんな中、見せつけるように、揃いの色のドレスを身につけた聖女がアレックスにエスコートされてやってくる。
しかし、ソフィアがアレックスに対して不満を言うことはなかった。
なぜなら、アレックスが聖女と結婚を誓う魔術を使っているのを偶然見てしまったから。
せめて、婚約破棄される瞬間は、アレックスのお気に入りだったたれ耳が、可愛く見えるように願うソフィア。
「ソフィーの耳は、ふわふわで気持ちいいね」
「ソフィーはどれだけ僕を夢中にさせたいのかな……」
かつて掛けられた甘い言葉の数々が、ソフィアの胸を締め付ける。
執着していたアレックスの真意とは?ソフィアの初恋の行方は?!
見た目に自信のない伯爵令嬢と、伯爵令嬢のたれ耳をこよなく愛する見た目は余裕のある大人、中身はちょっぴり変態な先生兼、王宮魔術師の溺愛ハッピーエンドストーリーです。
*全16話+番外編の予定です
*あまあです(ざまあはありません)
*2023.2.9ホットランキング4位 ありがとうございます♪
乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまった私は、全力で死亡フラグを回避したいのに、なぜか空回りしてしまうんです(涙)
藤原 柚月
恋愛
(週一更新になります。楽しみにしてくださる方々、申し訳ありません。)
この物語の主人公、ソフィアは五歳の時にデメトリアス公爵家の養女として迎えられた。
両親の不幸で令嬢になったソフィアは、両親が亡くなった時の記憶と引き替えに前世の記憶を思い出してしまった。
この世界が乙女ゲームの世界だと気付くのに時間がかからなかった。
自分が悪役令嬢と知ったソフィア。
婚約者となるのはアレン・ミットライト王太子殿下。なんとしても婚約破棄、もしくは婚約しないように計画していた矢先、突然の訪問が!
驚いたソフィアは何も考えず、「婚約破棄したい!」と、言ってしまう。
死亡フラグが立ってしまったーー!!?
早速フラグを回収してしまって内心穏やかではいられなかった。
そんなソフィアに殿下から「婚約破棄はしない」と衝撃な言葉が……。
しかも、正式に求婚されてしまう!?
これはどういうこと!?
ソフィアは混乱しつつもストーリーは進んでいく。
なんとしてても、ゲーム本作の学園入学までには婚約を破棄したい。
攻略対象者ともできるなら関わりたくない。そう思っているのになぜか関わってしまう。
中世ヨーロッパのような世界。だけど、中世ヨーロッパとはわずかに違う。
ファンタジーのふんわりとした世界で、彼女は婚約破棄、そして死亡フラグを回避出来るのか!?
※この作品はフィクションです。
実在の人物、団体などに一切関係ありません。
誤字脱字、感想を受け付けております。
HOT ランキング 4位にランクイン
第1回 一二三書房WEB小説大賞 一次選考通過作品
この作品は、小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
私を簡単に捨てられるとでも?―君が望んでも、離さない―
喜雨と悲雨
恋愛
私の名前はミラン。街でしがない薬師をしている。
そして恋人は、王宮騎士団長のルイスだった。
二年前、彼は魔物討伐に向けて遠征に出発。
最初は手紙も返ってきていたのに、
いつからか音信不通に。
あんなにうっとうしいほど構ってきた男が――
なぜ突然、私を無視するの?
不安を抱えながらも待ち続けた私の前に、
突然ルイスが帰還した。
ボロボロの身体。
そして隣には――見知らぬ女。
勝ち誇ったように彼の隣に立つその女を見て、
私の中で何かが壊れた。
混乱、絶望、そして……再起。
すがりつく女は、みっともないだけ。
私は、潔く身を引くと決めた――つもりだったのに。
「私を簡単に捨てられるとでも?
――君が望んでも、離さない」
呪いを自ら解き放ち、
彼は再び、執着の目で私を見つめてきた。
すれ違い、誤解、呪い、執着、
そして狂おしいほどの愛――
二人の恋のゆくえは、誰にもわからない。
過去に書いた作品を修正しました。再投稿です。