どこにでもある異世界転移~第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!

ダメ人間共同体

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第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!

龍之介

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子龍が『戒めの鎖』から開放されたとき将太はゆっくりと体を起こした。

「将太・・・・・・・・」

将太は目をゆっくりと開ける。

「将太! 大丈夫か? 意識はあるか?」

子龍の涙と爪は間に合ったのだろうか?

「うう~~~ん」

まだ覚醒できていないようだ。
少し意識が混濁しているのかもしれない。

「無理せずに、まだ寝ていろ!」

将太の隣に行き背中に手を添える。

「アオ君、ありがとう。さっきより具合が良くなっているから大丈夫だと思う」

意識が虚ろになりながらも答えた。
俺は何も言わず将太を強く抱きしめた。

「苦しいよ~」

という将太をもっと強く抱きしめた。

良かった。本当に良かった。
この2日間は本当にハードだった。
ゼルドとの対決、何より怪獣大戦争!
生きているのが不思議だ。が、それより悪魔に心臓を掴まれている不快感が!
将太がゾンビになってしまう恐怖の方が遙かに怖かった。
将太以外だったら俺はここまで頑張っただろうか?
勿論! 智弘、則之、七海だったら同じことが出来ただろう。
しかし、他のクラスメイトだったら・・・・少しは努力しただろう。
姫川と死んでしまったが小幡だったら・・・・・すぐに諦めていただろう。
・・・・・やっぱり、俺は酷い奴なのだ。

と思ったら今まで張り詰めていたものが解けたのか将太を抱きしめたまま意識を失った。


俺が目覚めたとき将太は起きて子龍の傷跡にヒールを掛けていた。

「おい! 将太! そんなことをして大丈夫か!!
 もっと休んでいた方がいいんじゃ無いか!!」

思わず立ち上がり将太の元へ向かった。

「アオ君、起きた!? まだ全快とはいかないけど、すっかり良くなったよ!
 龍の回復薬の力は驚いちゃうよ」

将太のヒールで子龍の傷はみるみる回復していった。

「お姉ちゃん、ありがとう。
 あの薬よりお姉ちゃんの魔法の方が気持ちいい」

と言うと子龍は頭を将太の頬に擦り付けてきた。

「龍ちゃん、くすぐったいよ~」

「龍ちゃん? 子龍だからか?」

と聞くと

「僕の名前は龍之介って言うんだ!」

子龍が答える。

「やたら和風な名前だなあ~ お前の親父は龍左衛門とか言わないよな~」

「え!?何で分かったの!!」

「マジかよー」

「誰も名前では呼ばず龍王って呼ぶけどね」

「「「エーーー!!」」」

「お前の親父! 紅姫の配下の5人いる四天王の一人じゃないか!!」

智弘が驚きの声を上げる。

「ハハハハ、何それ! 5人で四天王って! 紅姫って誰?
 龍は誇り高いから誰かの配下になるなんてことは無いよ!
 何かの間違いじゃないかな?」

「まさか、霊峰に閉じ込められているのが龍王の子供だったとはな~
 お主が捕らわれている間に色々歴史が動いたのじゃよ」

「そうか、お前は一人ボッチだったから世の中の流れとか知らなかったのか」

「龍之介よ、そなたは何故、ここに幽閉されておったのじゃ?
 龍王の息子という事は次代の龍王候補の筆頭じゃろ?」

「僕のにはお兄ちゃんが居たんだ。
 お兄ちゃんは僕を凄く可愛がってくれて・・・・・・お兄ちゃんが大好きだったんだ。
 そのお兄ちゃんがゾンビになってしまい、他の龍を襲い次から次へとゾンビになってしまったんだ。
 お父さんは龍王としてゾンビになった龍を殺したのだけど、お兄ちゃんは・・・・・」

「殺せなかっったのじゃな。
 ソンビになった龍なんて洒落にならんからな。
 放置しておけばハルフェルナが滅んでしまう」」

とミリアが言うと子龍は頷き続けた。

「僕だってゾンビになったとはいえお兄ちゃんが大好きだったんだ。
 お父さんの変わりにお兄ちゃんを殺したのが、勇者・茜だったんだ」

!!!!!

将太が、智弘が、ミリアが一斉に俺の方へ振り向いた。

「大好きなお兄ちゃんを殺させたくなかったから妨害したんだ。
 だけどダメだった。
 勇者・茜がお兄ちゃんを・・・・・・
 勇者・茜が去ったあと、罰としてここに幽閉される事になったんだ」

「なぁ~龍之介!
 実はな、俺・・・・・・・」

将太が俺の手を握って ダメだよとつぶやく。
が、続けた。
止めるわけにはいかない。
茜ちゃんの兄として責任は取らないといけない。

「なぁ~龍之介。勇者・茜は俺の妹なんだ」

一瞬、すべての時間が止まったような静寂が訪れた。
そして、龍之介は目を大きく見開き雄たけびを上げた。

グォ~~~~~~~ン!

カルデラを揺する、いや霊峰を許すくらい大きな雄たけびを上げた。
霊峰は龍之介の怒りで震えた。

「許さない!! 僕のお兄ちゃんを殺した勇者・茜は僕の敵!!
 お前も僕の敵だ!!
 許さない! 許さない!!」

龍之介は体を後に反らすと背びれが光り、口の中も光り始めた。

「イカン!! お主ら!雷撃が来るぞ!!」

タナニウムの焼き肉プレートを出せば雷撃は防げるかもしれない。
だが、俺は出す気がなかった。

その恨み、俺が受けるよ・・・・・・

直立不動のまま動くことさえしなかった。

「ダメ!! ダメだよ! 龍ちゃん!!」

将太が俺の前に立ち背中を向け両腕を広げた。

「アオ君は関係無いじゃない!
 龍ちゃんだって分かるでしょ!
 茜ちゃんが好きでお兄さんを殺したんじゃないことぐらい分かるでしょ!!

 茜ちゃんは正義感が強くて優しい子だよ!
 龍ちゃんのお父さんが殺すことが出来なかったから代わりにやったということぐらい分かるでしょ!
 龍のゾンビがこの世に解き放たれたら、どうれくらいの悲劇が起こるか分かるでしょ!」

将太は力強く言うのであった。

「アオ君を撃つなら僕ごと撃ちなよ! 僕は避けないからね!!」

「将太、お前は関係無い!」

「関係ある!
 アオ君がお兄さんなら茜ちゃんは妹だよ!
 龍ちゃん! アオ君が憎いなら僕も一緒に撃ちなよ!
 それで気が済むなら撃ちなよ!!」


龍之介は体を反らすのを止めると背びれや口の中の光も次第に弱くなり消えた。 

「そうだね。お姉ちゃんの言うとおりだね。
 お兄さんを殺しても何も変わらないよね。
 頭の中では分かってはいるんだ。分かっているんだ・・・・・」

龍之介は静かに語ると項垂れた。
ガルデラを支配していた怒りも収まり平穏が訪れた。

「龍之介! 勇者・茜。俺の妹の茜ちゃんは紅姫に殺された。
 俺は妹の敵を取るために何れ紅姫のいるクリムゾン魔国へ行く。
 そのとき、お前の親父さんにお前の事は伝えておく。
 言付けはあるか?」

「・・・・・・僕も着いて行ってもいい?」

「あん? その図体でか? 無理だ!
 俺たちもいきなりクリムゾン魔国へいくわけじゃないんだぞ!
 人間の町を経由して行くんだ龍が一緒だと大騒ぎになるだろ!!」

「じゃ~人間に変身するよ」

と言うと龍之介の周りに青い煙に被われると少年に・・・・・・
人間で言うとミリアよりも1,2歳年下に見えそうなジャリになった。

「龍之介、お前、年は幾つなんだ?」

「2000歳だよ」

2000歳!だと!!!!!
どうもこの世界は強さもそうだが年齢のインフレはおかしすぎる。
人間の感覚ではついていけそうに無い!
思わず頭を抱えた。

「ちょっとミリアと並んでみろよ」

ミリアと龍之介を並べる。

「うん!ミリア、お前! ジルドより龍之介と結婚した方がいいんじゃ無いか?
 いい姉さん女房になるんじゃないか?」

「お、お、お主!! 何て事を言うのじゃ!!
 妾にはジルドしかおらん!!」

「僕もこんなチンチクリンより、お姉ちゃんの方がいいな!」

と将太のところへ歩いて行った。

「子龍よ! 妾を『チンチクリン』呼ばわりするとは良い度胸じゃ!!
 竜田揚げにしてくれようか!!」

「その辺の魔法使いなんか僕の足元にも及ばないよ!!」

「やるかーーーチンチクリン!」
「ヘルフレイムでから揚げにしてやろうか!!」
「僕、お姉ちゃんじゃないからね」
「ブワハハハハハハ!」

「あ~~~~お前ら、全員うるせーーー!!」


これ以上、ガキのお守りは勘弁してくれ!
心の中で叫んだのは言うまでもない。

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