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第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!
来た!! 見た!! 暴れやがった!!
しおりを挟むパリン!!
魔法障壁が割れ背中に火の玉の熱さを感じる。
ドン!
そのとき、謁見の間の扉がぶっ飛んだ。と思った瞬間、高速で近づく人影が小脇に見えた。
より一層、強い力で智弘たちを抱きかかえる。
バシュン!!
巨大な火の玉が俺たちに直撃する事は無かった。
「消えたのじゃ! あやつがファイヤーボールを剣で断ち切ったのじゃ!」
俺の背中越しに状況を見ていたミリアが指を指しながら叫んだ。
後ろを振り向くと赤い縁取りがされた黒いローブを着た女性が立っていた。
その女性はフードをゆっくりと取ると三角の耳がひょっこり現れた。
「エ、エイジアさん!!」
「また、お会いしましたね」
と言うと振り向きながらニッコリ微笑んでくれた。
そして、獣王の方へ向きなおすと
「獣王!! あなたはどれくらい馬鹿なのですか!!
一般人を巻き込んでどうするの!!」
獣王はエイジアさんのほうを向くと
「あぁ! てめー!誰だよ!
お前のような犬女に知り合いなどいねーぞ!!」
エイジアさんは馬鹿ネコの啖呵を無視するとアクアオーラ陛下の方へ向きなおした。
「アクアオーラ! これ以上亜人を! 人々を生贄にして召喚するのをやめなさい!」
「亜人か、お前はデトロ村の生き残りか?
なら次はリピン王国の捕虜で召喚をするとしようか!」
「召喚をやめなさい!! これ以上、ハルフェルナに異世界人を招くのは止めなさい!」
「それは無理と言うものだ! 異世界人はこの世界の人間より優秀なスキルなり知識を持っているからな。
止めろと言うのは無理な話だ!」
エイジアさんとアクアオーラ陛下は静かに睨みあう。が、二人の視線は火花が散っていた。
「デトロ村の生き残り! お前に今回の召喚の成果を見せよう!」
!!! 偽勇者が今回の成果では無いのか?
玉座の右後方の扉が開くと3人の1m80から90はありそうな屈強な男が現れた。
それぞれ水色の肌、緑の肌、黒い肌をしていた。
!俺たちの世界の人間ではない!
黒い肌と言っても俺たちの世界の黒人の肌の色とは異なり黒いのだが表面が透き通っている・・・・・
肌の上に何かコーティングされているような、明かに我々の世界の人間の肌とは異なっていた。
「カミラーズ人! カドランディス人! ティンゲル人!!」
「ほほー犬の獣人! 一目見て分かるのか! お前!何者だ!! 怪しいヤツ!
その獣ともども処分しなさい!」
水色の肌の男は槍を、緑色の男は右手にロッド左手にフレイルを、黒い肌の男は両手剣を持ち一斉にエイジアさんに襲い掛かった。
エイジアさんは槍を右にかわし、フレイルを左にかわす。
そこに襲い掛かる両手剣をバックステップでかわす。
一瞬睨みあった後、両手剣がエイジアさんを襲う。
ガキン!
両手剣とエイジアさんの赤く透き通った大剣がぶつかり合う音が響く。
「みんな、ここは危険だ!」
チーフテンさんが声を上げ出口へ向かうとと智弘や将太がついて行く。
「碧! 行くぞ!!」
「エイジアさんが!」
「いいから行くぞ!」
「智弘! 控え室へ行ってマジカルランドセルを持ってきてくれ!
エイジアさんを放ってはおけない!」
「とは言うが・・・何ができるんだよ!」
「分からない! が、エイジアさんには恩がある! 兎に角、取って来てくれ」
「分かった」
「僕はアオ君と残る!」
「将太はミリア、龍之介と避難していろ!」
「イヤだよ、アオ君と残るから! 僕の魔法障壁で守る」
「分かったよ! 智弘!早く頼む!」
智弘は大急ぎで控え室へ向かった。
ガン!!
ギギギギ!
エイジアさんの左側では偽勇者・茜と馬鹿ネコが大剣と釘バットの激しく打ち合い固いもの同士が擦れ合う金属音が響く。
「パチモノ! 獣王と言われる俺と打ち合えるなんて大した腕だな!」
「獣ごときにパチモノ呼ばわりされるいわれは無い!
私こそが勇者・茜!」
「ハハハ! だからパチモノなんだよ!
勇者・茜が俺に剣を振るうことは無いんだよ!
それこそがお前がパチモノという証拠だ!」
「獣! お前は何を言っているんだ!」
「理由が分からないのだろ! やっぱりお前は偽物だ!
勇者・茜の名前を語る偽物を許すつもりは無いのでな!
死んでもらうぜ! パチモノ!!」
獣王は鍔迫り合いで偽勇者・茜を弾き飛ばすと一気に距離を詰め振りかぶった右手の釘バットを振り下ろす。
ガッキン!!
今までで最も大きな金属音が部屋に響くと偽勇者・茜は大剣を頭上にやり獣王の一撃を防ぐ。
右手の一撃は裂けられたが左手の釘バットが偽勇者・茜の脇腹目掛け襲う。
勝負ありかと思った瞬間、巨大なシャムシールが獣王目掛け投げつけられると獣王はバックステップでかわす。
「誰だ!!」
「勇者・茜をやらせはしない!」
「アクアオーラか! 邪魔すんな! 『勇者・茜』じゃねーだろ! パチモンだよ!パチモン!」
「獣! お前の目が節穴なんだよ! 勇者・茜は勇者・茜だ!!」
「お前もこのパチモノに騙されているのか!?」
「私をパチモノ呼ばわりした貴様を許すわけには行かない!!」
「パチモノでなければ、バッタもんだ! どっちがいい? 偽物!」
正しい。獣王と言われる馬鹿ネコの言い分が正しい。
馬鹿ネコとアクアオーラ皇帝陛下のやり取りを聞きながら思った。
茜ちゃんが10年も経てば偽物のよう女性になっていても不思議では無い。
この馬鹿ネコが一目見て偽者と判断したのか謎が募る。
それと同時にこの偽物は何者なのだろうか?
過去にも何人か偽者が現れたという話は聞いたことがある。
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獣王の馬鹿力を受けることができる腕力。
この偽物が只者ではないのは明らかだ。
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偽勇者が氷結魔法を獣王へ目掛けぶつけた。
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ガキンと鋭い音が響く。
その後も幾度と無く剣と釘バットが打ち合う音が響く。
ドーーン!
と壁に激突する戸が聞こえた。
そちらに目をやるとエイジアさんが壁に激突した音だった。
唇を切ったのだろうか赤い血が見える。
唇を左手の甲で拭きながら立ち上がる。
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両手剣の男が受け、槍の男が突き刺す。
槍をかわしたところにフレイルが襲う。
何度か繰り返しているうちに終にフレイルがエイジアさんの脇腹を直撃した。
「ウグ!」
吐血が宙を舞う。
「エイジアさん!!」
「とどめだ! 犬女!!」
黒色の異世界人が両手剣で隙だらけのエイジアさんに斬りつける。
ヤバイ!! 何かいい方法は無いか!! 考えろ!考えろ!!
!!!!
あれが有るではないか!!
ナイフをイメージした!
すると手元にナイフが現れる!
サックブラッド・ナイフ!!
どこにいても、どんなに離れていても手元にイメージさえすれば現れ刺した相手の血を吸い取ってくれる超チートナイフ!
ナイフを黒色の異世界人目掛け投げつけた。
グサ!
「ウヲ!」
黒色の異世界人は刺さった瞬間に跪き慌ててナイフを引き抜いた。
流石に召喚者! 魔物などとは違い咄嗟に引き抜き、死を免れた。
そして再度手元に召喚し床に片膝を付いているエイジアさんに近づき声を掛けた。
「大丈夫ですか!?」
「さすが異世界からの召喚者は強いです。ウプ!」
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皇帝陛下を襲った人物を助けたなんて・・・・・どうすればいいの?
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獣王が振り向いた。
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「白田と申すか!」
アクアオーラ皇帝陛下が冷たい視線を向ける。
何故、3人が俺に視線を集める?
「碧! 取って来たぞ!!」
タイミングが良いのか悪いのか、智弘がマジックランドセルを抱え戻ってきた。
それを俺に投げ渡す。
「アオイ!? 小僧! 貴様、白田碧か!!」
獣王が鋭い目を見開き俺を見る。
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本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
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