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第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!
装甲車の中で
しおりを挟む「お兄ちゃん! 森の奥へ頼む!! 南側へ向かってくれ! 多分、そこに仲間がいるはずだ」
マジカルなんちゃらの攻撃位置が南へ南へと移動して行ったから南下しているはずだ。
「ハ、ハイ!」
「俺は砲塔に上がって仲間が攻撃してこないように声をかける! 頼む」
俺と年の変わらない装甲車を少年にお願いし運転席を後にした。
やたらと挙動不審な少年だ・・・・・いや、俺には分かる。
彼も内向的な性格なのだろう。
俺も凄く内向的だった。
この間までは。
ハルフェルナが俺を変えた。
この世界は命の重さが無い。価値も無い。
簡単に死んでいく世界なのだ。
自分の命は自分で守らないと簡単に死んでいく世界。
日本では考えられないのがハルフェルナなのだ。
・・・・・ハルフェルナへ来てどれくらいの人を殺したのだろうか?
あとどれくらい人を殺すことになるのだろう?
と考えたとき・・・・・・・
!!!!!!
俺は気がついてしまった。
今の俺は一切、気が重くなっていないことに!
自分を守るためなら何でも出来るということを!
『狂気』に支配されていることを!
俺の仲間に手を掛けた者が跪いて命乞いをしていてもマシンガンの引き金を簡単に引ける。
躊躇なく、迷わず眉間を狙って。
フェルナンドや魔王たちとなんら変わら無いのではないか!
俺の中に確かな『狂気』が存在していることをハッキリと感じ取った。
今では魔王になってしまったフェルナンドも最初は魔族を廃絶して人間だけの世界を作ろうとしただけなのかもしれない。
そこには人間が幸せに暮らせる世界を作るという正義があったのかもしれない。
俺は復讐のために人を殺す・・・・・
どちらが正義なのだろうか?
俺は一瞬、頭が霞、自分自身を失いかけた。
イカン、イカン!
首を振り意識を引き戻す。
今は智弘と合流することだけを考えよう。
重火器が載っている砲塔のハッチを開け大声で叫ぶ。
「智弘ーーーーー! 智弘ーーーー!」
ビカビカ!
と森の中からでも分かるほどの眩い稲光が走った。
魔法!? と思った瞬間
ドッカーン!
爆発音が響く。
「エイジアさんか? ジルドか?」
「ジルドじゃ! ジルドの得意のスパーク・フラッシュじゃ!! よっこらしょ、よっこいしょ」
とミリアが割り込むように得意満面の顔をしながらハッチの階段を上がってきた。
「別にミリアの手柄じゃないだろうが!」
「ジルドの手柄は妾の手柄じゃ!!」
・・・・・おいおい、ミリアさん! その態度がいけないんじゃないのですか?
と思わなくもないが空気を読める俺は口には出さなかった。
「妾も呼ぶのじゃ! 智弘ーーーー! 智弘ーーーーー!!」
ミリア良く通る声で呼びかけた。
「智弘ーーーーー! 智弘ーーーーー! 智弘ーーーーー! 無事かーーーーー! ヘンタイ幼女------!!」
「智弘ーーーーー! ヘンタイ幼女はおらんかーーーーーーー! ヘンタイ幼女!」
「智弘ーーーー! ヘンタイ幼女ーーーーー! ヘンタイ智弘ーーーーーー!」
「ヘンタイ幼女ーーーー! ヘンタイ智弘ーーーーー!」
「ヘンターーーーイ! ヘンタイーーーーーー!」
「ヘンタイ! ヘンタイ! ヘンタイはどこじゃーーー!」
「こら―――――! お前ら! どんどん呼び方が酷くなってるじゃねーか!」
智弘が草むらから飛び出てきた。
「ヘンタイってこっちの『変態』じゃねーぞ! こっちの『変体』だからな!! 間違えるなよ!!」
と空に指で文字を書いた。
「あぁ、そうか。そんなものどっちでもいい! いいから早く乗れ! 逃げるぞ!!」
とハッチから乗り出し智弘にに手を伸ばし引っ張り上げた。
装甲車はゆっくりとナミラの街の方へ回頭し走り出した。
「もうヘロヘロだ。マジカルなんちゃらを巨大化させ叩き込むのはけっこう魔力がいるぜ」
装甲車の中に入ると智弘は後部の床に座り込んだ。
「さっきの魔法はエイジアさんか? スゲー威力だな! あれで勝負あったな!」
と装甲車の中をキョロキョロと見回した。
「あーーーこのガキ!サキュバスじゃねーか!! 何故こんなとこにいるんだよ!!
また碧を狙っているんじゃないだろうな!!」
「落ち着け智弘! この子に助けてもらった」
「あぁ!? サキュバスの恩返しとか言うんじゃないだろうな!」
「ジルドもいる!」
「あぁーーーーーーーー! 何故ジルドなんかいるんだよ!!
このガキを人質に取って逃げるぞ!!」
智弘がセキジョーダンジョンの恐怖を思い出したのか目を見開いて切羽詰まった声をあげる。
「落ち着け落ち着け! ジルドに危ないところを助けてもらったんだよ!
さっきのデカい魔法もジルドが撃ったらしい」
「ジルドは妾を助けに来てくれたのじゃ!
離れていても妾とジルドは繋がっておるのじゃ! 愛は勝つ!!」
と握り拳を作り力説したミリアであった。
「碧、ちょっとこっちへ来い!」
と智弘は言うと立ち上がり、俺の手を引っ張りサキュバスの少女から距離を取るように装甲車の後方部へ場所を移した。
サキュバスの少女に聞こえないようにひそひそ声で話し始めた。
「おい、ジルドは本当に大丈夫なのか?」
「俺もよく分からないのだけど敵意は感じられなかった。
なぜだか分からないが俺のことを『さま』付けして呼んだぞ!?」
「何だ、それ? ついこの間、殺し合いをしたばかりじゃねーか!
あのときジルドが本気で戦っていたら俺たち全員、あの世行きだぞ!」
セキジョー・ダンジョンで初めてジルドに遭遇したときのことを思い出した。
ハルフェルナに来て初めて出会った『絶対的強者』がそこにはいた。
それまでにもイフリート、グリフォンなど強いモンスターなどと出会ってはいたが、桁が違う強さを見た瞬間に感じた。
あのときにジルドがゲートの破壊が主たる目的でなかったら・・・・・
コリレシア兵と同じ末路を辿っていただろう。
智弘は顎に手をやりながら下を足元を見ながらなにやら考えていた。
そして顔を上げると
「サキュバスっ子と運転している奴は、ジルドの仲間だろ。
ジルドはここへ戻ってくるよな。
ジルドと話合いをする事になると思うが決裂したら、俺はあのサキュバスっ子を人質に取る。
碧は運転している少年を人質に取れ!」
「いや、何も人質とか行き過ぎじゃないか? ミリアもいることだし。
セキジョー・ダンジョンと会ったときと雰囲気が丸っきり違うぞ」」
「そうは言うがなジルドは魔王だろ。
今、俺は今のジルドに会ったわけじゃないから・・・・・
何故、敵意が無くなったか分からないうちは用心に越したことは無い!
いいか! ヤツが味方と確定しないうちは敵だからな!」
確かに智弘の言うことが正しい。
用心に越したことは無い。
ジルドが味方と決まったわけではない。
それにジルドの主君たる紅姫は茜ちゃんの仇だ。
信用してはいけない相手なのだ。
「残りの戦車はどうなった?」
「エイジアさんとジルドがあらかた破壊したと思う。
装甲車の方はけっこうな数を逃したとは思う」
「取りあえずは何とかなったな~
・・・・・・・・!!!!
コリレシア兵の遺体を燃やしておかないと!
面倒だな~」
「戦車の中コリレシア兵は、エイジアさんとジルドが剣に魔力を流し込んで内部から燃やしたから問題ないと思う。
戦車が一瞬、真っ赤になるほどの火力だから乗っている人間は焼け死んでいると思う」
「じゃ、俺が叩き壊した方が問題だな・・・・
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碧、聖水持っているか?」
「いや、もう無い。最近、将太が嫌がるんだよな~」
「そりゃ将太も恥ずかしがるだろ?」
「恥ずかしがる仲でもないだろ。
いくら女体化したとはいえ元は男で、どれくらい付き合いが長いと思っているんだ!
修学旅行とかで何度も裸見てるんだぞ!」
「いや、とは言っても今や身も心も女子だからな。
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ナミラーの街へ戻る事にした。
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