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第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!
ズガーンダムの鼓動
しおりを挟む俺たちはズガーンダムを追った。
「智弘。まだズガーンダムに星野は乗っていると思うか?
いや、乗っていると言うより生きていると思うか?」
「ズガーンダムを埋めて1週間経つからな~
人間は水が無ければ3日で死ぬと言われているが・・・
携帯用の医療パックなど積んであったのかもしれない」
それにしても1週間も土の中に埋まっていたのも謎だ。
もし俺ならすぐにでも這いずり出る。
ここ数日、ナミラーの街で地震があったのはズガーンダムが原因なのだろう。
ズガーンダムが這いずり出ようとして土の中で動いていたからなのだろう。
「どうする? とりあえず撃ってみるか!」
横を走る智弘の顔を見ながら言った。
ズダダダダダダダン! ズダダダダダン!
俺は走りながらマシンガンをバルカン・モードにしてズガーンダムの背後から撃ってみた。
命中したときに煙は出たがズガーンダムは気にするそ素振りも無く街を破壊し続けた。
「チッ! ダメか!」
俺も分かってはいたバルカンなどでズガーンダムが傷などつかないことを。
智弘が飛空魔法を使い空へ舞い上がりズガーンダムの前に出る。
「ファイヤーボール!!」
ズガーンダムの顔面にぶつけた。
直撃した火の玉は顔に当たると下へと落ちていった。
が、ズガーンダムは何一つ気にすることなく街を破壊し続けた。
カシュン! ポーン! カシュン! ポーン!!
ドカン! ドドン!
グレネードが届く距離になったのでズガーンダムの背後から攻撃を仕掛ける。
が、ズガーンダムは気にする素振りは無かった。
以前は頭部、顔面に対する攻撃はやたら時にしていたのに、今回は俺たちの攻撃をすべてスルーしていた。
ズガーンダムの中に星野、人間が乗っていると感じさせるのに充分だったのだが今回は人間味・・・人の気配など一切感じることは無かった。
何かに操られている。いや、単純に命令どおりに動く機械。血も涙も何も無い機械にしか見えなかった。
智弘がズガーンダムの目の前を飛びながら再度、魔法を打ち込む。
が、ズガーンダムは一切智弘を気にかけている様子は無かった。
「星野!! 止めろ!! これ以上罪を重ねるな!!」
智弘が叫ぶが、その声に反応することは無かった。
以前は戦ったときはことあるごとにスピーカーから怒声を発しながら戦っていたのに、今は何一つ言葉が帰って来る事は無かった。
「お兄ちゃん! 僕が止める!!」
龍之介は元の体に戻ると周りにいた人たちがどよめく。
「おお! さっきの龍だ!」
「龍なら黒いゴーレムを止められるかもしれないぞ!!」
「頑張れ! 龍!!」
街を破壊するズガーンダムを追う。
が、サイズが違いすぎる。
ズガーンダムは20m、龍之介は良くても10mしかない。
ズガーンダムの腰の辺りくらいまでしかないのだ。まさに大人と子供。
龍之介の背びれが光り、体を反らし雷のブレスを吐いた。
ビカッ! ドシュン!!
ズガーンダムの後頭部に命中し一瞬前のめりになる。
ズガーンダムは180度回頭し龍之介を目視すると走り出した。
ドシン! ドス! ドシン! ドス!
地面を揺する音が響が響くが右足が着地するときだけ音が軽い。
ズガーンダムの右足をよく見ると人間で言うと踝より先が無くなっていた。
則之が切断しために失われていた。
龍之介が体を反らし、もう一発雷のブレスをお見舞いする。
ビカッ! ドシュン!
今度はよろめくことは無く、何ごとも無かったように突進してくる。
「龍之介、よけろ!!」
「ダメだよ! お兄ちゃんやお姉ちゃんがいるから出来ない!!」
ガシ!
龍之介が迫ってくるズガーンダムを受け止めた。
やはり大人と子供くらいのサイズ差がある。
「うぐぐぐぐぐぐ!」
龍之介の踏ん張り声が聞こえ、両足が地面にめり込む。
どう考えても無理だ。全高で負けいて体重でも完全に負けている。
龍之介はドラゴンとは違って蛇のように細長い龍なのだ。
体重は10倍以上の差があるだろう。
ズガーンダムに押され始めた。
「龍之介!! 無理するな!!」
「うぐぐぐ! でも、僕は負けない!!」
「みなさん、散ってください! 危険です!!」
七海がよく通る声をで注意を促すと冒険者、騎士団の人たちが左右に分かれ散っていった。
ズガーンダムの右足の踝から先端が則之に切断されたため無かった。
そのために重心が少し右に傾いている。
!!!
「龍之介! 右上手投げだ!! 踏ん張って投げろ!!」
「うぐぐぐぐ! えい!!」
龍之介が踏ん張り右上手投げを決めた。
ドシャン!
ズガーンダムが倒れると砂埃が舞い上がる。
「やったよ、お兄ちゃん」
「よくやった龍之介!! 智弘! マジカルなんちゃらを巨大化してぶっ叩け!!」
智弘が俺の声に応えるようにマジカルなんちゃらを手元で折りたたみ、何やら魔法を唱えた。
マジカルなんちゃらが一瞬で巨大化し、折り曲げられた形から元の形へ戻った。
ヒュン!
バッゴン!!
マジカルなんちゃらがズガーンダムに激突し火花が散る。
ガンダムの胸部が凹んだだけだった。
「ダメか! ズガンダリウム合金は堅いな!」
智弘が悔しがる。
「私がもう一度、穴に落とします」
七海はそう言うと両手を広げすべての魔力を込め魔法を唱えた。
「土魔法・穴!!」
ズボボボボ
横たわるズガーンダムの下半身部分だけが穴に埋まった。
失敗だ。全体すべてを埋めるだけの魔力はもうないのだろう。
七海の魔力は日一日一日と弱くなっているようだ。
七海は魔力をすべて放出してしまい、ゆっくり膝から崩れるように倒れ意識を失った。
「七海!!」
倒れる七海の体を受け止めたとき、付けていた犬のお面も地面に落ちて行った。
「ヘルフレイム!!」
ミリアが魔法を叫ぶ。
横たわるズガーンダムに魔法が炸裂するがズガンダリウム合金に傷を一つ与えることは出来なかった。
ズガーンダムの頭は魔法を唱えたミリアへ向き直り、標的とし立ち上がろうとした瞬間
「グラビトン!! ミリア様! この間にお逃げください!」
ジルドが魔法を唱えると、体を屈め立ち上がろうとズガーンダムの上の空気が歪んだ。
目に見えない何かがズガーンダムを押し付ける。
メキ メキ メキ
とズガーンダムのボディーが軋む音が聞こえるが、徐々に立ち上がろうとする。
ズギャーーーン!
という音がした途端、ズガーンダムは立ち上がり、上に圧し掛かっていた何かが砕けるように弾けとんだ。
「ダメですか」
ジルドの残念そうな声が聞こえる。
「次は私が!」
エイジアさんが空中に足場を作り赤く透き通った大剣を頭上に振りかぶりズガーンダムの頭部に斬りつけた。
ガキン!! ギギギギギ!!
火花が散る。
エイジアさんの大剣もそうとうな業物だろうが切断することは敵わなかった。
そのエイジアさんをズガーンダムは左手で鷲掴みにした。
「うぐ!!」
ズガーンダムはエイジアさんを握りつぶそうと左手に力を入れた。
咄嗟に七海を左手で支えながら右手に持つマシンガンをズガーンダムの左肩目掛け打ちまくった。
ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!
ズダダダダダダダ! ズダダダダダダ!
すべて弾かれ煙だけが残る。
「効かないか! なら!!」
前回破壊した頭部・額の上にあるカメラの穴に狙いを変える。
ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!
「グオーーー!」
ズガーンダムは顔を背け嫌がる素振りを見せた。
「そこか!!」
再度集中してカメラの穴を撃ちまくる。
「グゴーーーー」
ズガーンダムが左右に首を振り左手で掴んでいるエイジアさんを空中に放り投げた。
エイジアさんは咄嗟に空中に足場を作り難を逃れた。
が、ズガーンダムの標的は俺に変わった。
ビームライフルを七海を左腕で支える俺に向けた。
ギギギギ
そして、ゆっくりとビームライフルのトリガーを弾く音が耳に響いた。
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