Blue Bird ―初恋の人に再会したのに奔放な同級生が甘すぎるっ‼【完結】

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あおくんは、私に希望をくれた。

「どんな時でもお前のそばにいる」

月の光を浴びて夜の海を羽ばたく青い鳥。
あおくんが見せてくれた青い鳥は幸せの象徴。

永遠に続く深い闇を明るく照らすアースアイ。
宇宙に浮かぶ地球のような青と淡褐色の瞳。
心まで照らし出す不思議な瞳の色。

その瞳が私を映す。

髪を撫でる滑らかな手。
澄んだ空の匂い。ソーダ水の香り。
優しく触れた唇のぬくもり。
温かく包まれた夏の夜の約束。



奏くんは、私に居場所をくれた。

「叫べば」

何色もの光がくるくる回るステージに私を引き上げて。
そそのかす。

人生で初めて大声で叫んだ。
興奮。高揚感。恍惚感。
圧倒的な熱量。

今、ここにいることを感じた。
ここに居ていいんだと思った。

知らないうちに泣いていたらしい私の涙を
奏くんのTシャツが包んだ。
汗と涙と檸檬の匂い。

「おつかれ」

奏くんの甘く震える声は全ての女の子を虜にした。
どこまでも澄んで響く高音と深く沁みる低音が甘く絡む。
その声を耳にした誰しもの心をつかんで離さない。
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