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blue.87
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奏くんの腕の中で夢を見た。
海岸線。潮風。夏の夕暮れ。
どんなに追いかけてももうあおくんに届かない。
『あおくん、あおくん、行かないで』
人生で一番悲しかった日。
大好きなあおくんが遠くへ行ってしまう。
『もう、泣くな』
抱きしめてくれたあおくんの温かさ。
髪を撫でてくれた優しい手。
男の子の匂い。初めてのキス。
『どんな時でもお前のそばにいる』
そう言って、魔法を見せてくれた。
月の光を浴びて夜の海を羽ばたく青い鳥。
青い鳥は幸せの象徴。
見えなくても、いつでもそばにいてくれる。
奏くんは、ずっとそばにいてくれた。
気づかなかったけど、すぐそばで。
喜びも悲しみも切なさも、全部包んでくれていた。
「…だいすき」
唇に甘いぬくもりを感じた。
優しく溶かす心地よい舌。
「俺もだよ、のい」
大好き、奏くん。
もう絶対どこにも行かないでね。
目を開けたら、奏くんのきれいな顔が至近距離にあって、
動こうとしたら、背中に回された長い腕に軽々と引き寄せられた。
「か、…なで、くん」
うわあ。奏くんの身体全部で包まれてる。
なんか。全部くっついてて動けない。
「おはよ」
奏くんの長いまつ毛が瞬いて、地球色の瞳が私を映した。
起き抜けのかすれた声が無駄に色っぽくて困る。
「ちゃんと、待ってろよ」
「…うん」
奏くんが頭の後ろに回した手で私を引き寄せて、鼻の頭を食む。
「な、…っ」
抗議しようと開けた口に、甘い舌を差し込まれた。
奏くんに深くキスされると、あっという間に溺れてしまって、
もう全然抵抗できない。
ただただ心地よく溶けだして蜂蜜の海をどこまでもさまよう。
昨日、奏くんのベッドで一緒に寝た。
木製のヘッドボードに広いダークブラウンのベッドは、
お布団がふわふわでシーツの肌触りが良くて、
全部、奏くんの匂いがした。
『和泉を捜しに行ってくる。絶対連れて帰ってくるから』
奏くんの美しい瞳が私を映して揺れていた。
『…俺のベッドで待ってて』
『うん』
奏くんが口元を優しく緩めて私の頬をつまむ。
『…分かってないだろ? その時はちゃんと抱くからな』
奏くんの甘く震える声が耳元で溶けて、身体の奥が締め付けられてきゅうきゅう鳴った。
『…うん』
うなずいたら、キスの雨が降ってきた。
絶対絶対死んじゃうと思うんだけど。
奏くんなら、それでもいい。
海岸線。潮風。夏の夕暮れ。
どんなに追いかけてももうあおくんに届かない。
『あおくん、あおくん、行かないで』
人生で一番悲しかった日。
大好きなあおくんが遠くへ行ってしまう。
『もう、泣くな』
抱きしめてくれたあおくんの温かさ。
髪を撫でてくれた優しい手。
男の子の匂い。初めてのキス。
『どんな時でもお前のそばにいる』
そう言って、魔法を見せてくれた。
月の光を浴びて夜の海を羽ばたく青い鳥。
青い鳥は幸せの象徴。
見えなくても、いつでもそばにいてくれる。
奏くんは、ずっとそばにいてくれた。
気づかなかったけど、すぐそばで。
喜びも悲しみも切なさも、全部包んでくれていた。
「…だいすき」
唇に甘いぬくもりを感じた。
優しく溶かす心地よい舌。
「俺もだよ、のい」
大好き、奏くん。
もう絶対どこにも行かないでね。
目を開けたら、奏くんのきれいな顔が至近距離にあって、
動こうとしたら、背中に回された長い腕に軽々と引き寄せられた。
「か、…なで、くん」
うわあ。奏くんの身体全部で包まれてる。
なんか。全部くっついてて動けない。
「おはよ」
奏くんの長いまつ毛が瞬いて、地球色の瞳が私を映した。
起き抜けのかすれた声が無駄に色っぽくて困る。
「ちゃんと、待ってろよ」
「…うん」
奏くんが頭の後ろに回した手で私を引き寄せて、鼻の頭を食む。
「な、…っ」
抗議しようと開けた口に、甘い舌を差し込まれた。
奏くんに深くキスされると、あっという間に溺れてしまって、
もう全然抵抗できない。
ただただ心地よく溶けだして蜂蜜の海をどこまでもさまよう。
昨日、奏くんのベッドで一緒に寝た。
木製のヘッドボードに広いダークブラウンのベッドは、
お布団がふわふわでシーツの肌触りが良くて、
全部、奏くんの匂いがした。
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『…俺のベッドで待ってて』
『うん』
奏くんが口元を優しく緩めて私の頬をつまむ。
『…分かってないだろ? その時はちゃんと抱くからな』
奏くんの甘く震える声が耳元で溶けて、身体の奥が締め付けられてきゅうきゅう鳴った。
『…うん』
うなずいたら、キスの雨が降ってきた。
絶対絶対死んじゃうと思うんだけど。
奏くんなら、それでもいい。
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