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5章.さんかく片想い
08.
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目を開けたら、ななせの優しい眼差しに包まれた。
奇跡みたいに綺麗なななせ。
眉の形も長いまつ毛も澄んだ瞳も整った鼻筋も。
官能的に閉じられた意地悪なのに甘やかす唇も。
涙が出るくらい美しいななせが、私だけを見ている。
信じられない。夢かもしれない。
「…おはよ」
気づけば朝の気配がわずかに立ち込めている。
破滅的に朝が弱いななせが私より先に起きてるなんて。
やっぱり。
「…夢だ」
「何が?」
ななせが身をよじらせてベッドサイドからペットボトルの水を手にし、
「…ほら」
片腕に私を抱いたまま、流れるようにきれいな仕草で私に飲ませてくれた。
柔らかく触れる優しい唇から注がれて、身体中が甘く潤う。奥深くまで沁み渡って歓喜に震える。
なんか。
嬉しい。けど。悔しい。
ななせ。
慣れてるし、余裕だし。多分、恐らく、間違いなく、ものすごく上手だし。
手のひらの上でほいほい転がされてる気がする。ななせと過ごしたあまたの女の子たちも、こんな風にすごく嬉しくて少し切なかったのかな、とか余計なことが頭をよぎる。
「…なに?」
目を上げたらななせが美しい瞳に強い光をたたえて私をじっと見ていた。ものすごく見ている。見られている。ガン見。
「…見ないで」
朝陽が差し込み始めた部屋で、本来の私に気づいてななせが夢から醒めてしまったらどうしよう。私を受け入れてくれたけど、よく見たら姉だし冴えないしスキルもないし。口開けて寝てたかもしれないし。鼻息荒かったかもしれないし。よだれの跡が残っているかもしれない。
今までの子はみんな、もっと、絶対的に可愛いかったに決まってるし。
身じろぎしてななせから離れかけたら、長い手足にあっさりつかまって動けなくなった。
「なんで?」
ななせに密着したまま1ミリの隙間もない。心臓の鼓動も肌の温度もどっちのものか分からない。
ていうか、ななせ。
「…恥ずかしい」
…まだ中にいる。
ななせの首元に顔をうずめたら、滑らかな素肌を直に感じて余計恥ずかしくなる。ななせがくぐもった笑い声を上げているのが振動して伝わってきた。
「もう死ぬほど見たし、…」
ななせは私の髪に指を絡めて優しく撫でながら、楽しそうに私を揺らして、
「どっちかっていうと、お前が離さないんだけどな」
ゆっくり私をのぞき込むと、奇跡みたいに美しい顔を近づけて優しいキスの雨を降らせた。額に瞼に鼻筋に頬に、ななせの艶やかな唇がかすめる。
「ななせ、…」
いろいろいっぱいいっぱいで、もう無理って言いたかったのに、ななせに甘く食まれて舐められて差し入れられて言葉ごと溶かされる。
たちまち身体中甘く痺れて限界を超えてななせに溺れる。
どうしよう。だって離したくないんだよ。
身の程知らずかもしれないけど、ずっとななせのそばに居たい。
限界を超えても無理をしてでも、夢の中だけでも離したくない。
ななせに揺られて弾けて溶けて、夢と現実のはざまをゆらゆらと漂いながら心地よいまどろみに包まれて、それだけを強く願っていたのに、するりと自分の内側からななせがいなくなるのが分かった。
夢が終わりを告げた。
何と言う早さ。さすが夢。
前に。
目が覚めたらななせがいなくなっていたことを思い出す。
身を失くしたみたいに心許ない。寂しい。足りない。ななせがいないと息が出来ない。
心を引き裂かれるような痛みを感じて、必死で手を伸ばして触れるものに縋りついた。
「…やだっ」
「え、…」
戸惑ったようなななせの声に我に返る。半身を起こしてベッドを出ようとしていたななせの背中に縋り付いていた。振り返ったななせが驚いたように私を見ている。
「…スープ。飲むかなって、さっき作ったんだけど、母さんそろそろ帰ってくるだろうし、…」
言いながら、ななせが私に向き直ってそっと頬に手を伸ばした。滑らかな指が濡れる。え、…泣いてる?
恥ずかしい。恥ずかしい。
なんでこんな重い女代表みたいなことしちゃったんだ。
「…うんうん、そうだね。そうだよ。ってか、ななせ、スープなんて作れたんだねっ⁉」
慌ててななせから視線を逸らせて早口で捲し立て、自分で自分の顔を拭う。
ちょっと今のは忘れて欲しい。
「…ごめんな」
ななせが触れた手を髪の間に差し入れて私を引き寄せると、優しく抱きしめた。
「前は。…離せなくなりそうだったから」
少しくぐもった声が頭の上から落ちてくる。ななせの声が胸に沁みてぎゅっと締め付けられる。
「どこにも行かないから。ここで待ってな」
全然忘れてもらえなかったばかりか、たった一言でななせは正しく理解していた。
何で分かるんだろう。私の気持ち。
もう誤魔化しようがなく、ななせの腕の中で何度も頷いた。
そっと顔を上げてななせを伺い見たら、優しい触れるだけのキスが落ちてきた。
誓い。
ななせのキスが優し過ぎて、止めたつもりの涙がこぼれた。私が泣き止むまでずっと抱きしめていてくれたななせは、もう一度キスをすると、私の頭を撫でた。
「…スープ持ってくる」
それから、腕を解いてななせが部屋を出て行ったけれど、後姿を見送ってももう寂しくなかった。
「…おいしい」
程なくしてトレイに食器を載せて戻ってきたななせは、膝の間に私を座らせるとスープを食べさせてくれた。自分で食べられると思ったけれど、思った以上に限界を超えていて器を持てなかったのでもうやけくそで口を開けた。
「ななせ、料理できるんだね」
煮込んだ野菜の味が素朴で、温かさが身体に沁みるななせのスープ。
「いや。出来ないよ?」
しらっと言い放つと、後ろからななせが私の髪に指を絡めてくるくる弄ぶ。
「朝も。…ちゃんと起こせよ」
首筋に唇を押し当てられて、潤み切っている身体が一瞬で甘美さにわなないた。
「お前んとこに、帰ってくるから」
そのまま耳元にななせの甘い声が落ちて、込み上げる幸福感にめまいがした。
奇跡みたいに綺麗なななせ。
眉の形も長いまつ毛も澄んだ瞳も整った鼻筋も。
官能的に閉じられた意地悪なのに甘やかす唇も。
涙が出るくらい美しいななせが、私だけを見ている。
信じられない。夢かもしれない。
「…おはよ」
気づけば朝の気配がわずかに立ち込めている。
破滅的に朝が弱いななせが私より先に起きてるなんて。
やっぱり。
「…夢だ」
「何が?」
ななせが身をよじらせてベッドサイドからペットボトルの水を手にし、
「…ほら」
片腕に私を抱いたまま、流れるようにきれいな仕草で私に飲ませてくれた。
柔らかく触れる優しい唇から注がれて、身体中が甘く潤う。奥深くまで沁み渡って歓喜に震える。
なんか。
嬉しい。けど。悔しい。
ななせ。
慣れてるし、余裕だし。多分、恐らく、間違いなく、ものすごく上手だし。
手のひらの上でほいほい転がされてる気がする。ななせと過ごしたあまたの女の子たちも、こんな風にすごく嬉しくて少し切なかったのかな、とか余計なことが頭をよぎる。
「…なに?」
目を上げたらななせが美しい瞳に強い光をたたえて私をじっと見ていた。ものすごく見ている。見られている。ガン見。
「…見ないで」
朝陽が差し込み始めた部屋で、本来の私に気づいてななせが夢から醒めてしまったらどうしよう。私を受け入れてくれたけど、よく見たら姉だし冴えないしスキルもないし。口開けて寝てたかもしれないし。鼻息荒かったかもしれないし。よだれの跡が残っているかもしれない。
今までの子はみんな、もっと、絶対的に可愛いかったに決まってるし。
身じろぎしてななせから離れかけたら、長い手足にあっさりつかまって動けなくなった。
「なんで?」
ななせに密着したまま1ミリの隙間もない。心臓の鼓動も肌の温度もどっちのものか分からない。
ていうか、ななせ。
「…恥ずかしい」
…まだ中にいる。
ななせの首元に顔をうずめたら、滑らかな素肌を直に感じて余計恥ずかしくなる。ななせがくぐもった笑い声を上げているのが振動して伝わってきた。
「もう死ぬほど見たし、…」
ななせは私の髪に指を絡めて優しく撫でながら、楽しそうに私を揺らして、
「どっちかっていうと、お前が離さないんだけどな」
ゆっくり私をのぞき込むと、奇跡みたいに美しい顔を近づけて優しいキスの雨を降らせた。額に瞼に鼻筋に頬に、ななせの艶やかな唇がかすめる。
「ななせ、…」
いろいろいっぱいいっぱいで、もう無理って言いたかったのに、ななせに甘く食まれて舐められて差し入れられて言葉ごと溶かされる。
たちまち身体中甘く痺れて限界を超えてななせに溺れる。
どうしよう。だって離したくないんだよ。
身の程知らずかもしれないけど、ずっとななせのそばに居たい。
限界を超えても無理をしてでも、夢の中だけでも離したくない。
ななせに揺られて弾けて溶けて、夢と現実のはざまをゆらゆらと漂いながら心地よいまどろみに包まれて、それだけを強く願っていたのに、するりと自分の内側からななせがいなくなるのが分かった。
夢が終わりを告げた。
何と言う早さ。さすが夢。
前に。
目が覚めたらななせがいなくなっていたことを思い出す。
身を失くしたみたいに心許ない。寂しい。足りない。ななせがいないと息が出来ない。
心を引き裂かれるような痛みを感じて、必死で手を伸ばして触れるものに縋りついた。
「…やだっ」
「え、…」
戸惑ったようなななせの声に我に返る。半身を起こしてベッドを出ようとしていたななせの背中に縋り付いていた。振り返ったななせが驚いたように私を見ている。
「…スープ。飲むかなって、さっき作ったんだけど、母さんそろそろ帰ってくるだろうし、…」
言いながら、ななせが私に向き直ってそっと頬に手を伸ばした。滑らかな指が濡れる。え、…泣いてる?
恥ずかしい。恥ずかしい。
なんでこんな重い女代表みたいなことしちゃったんだ。
「…うんうん、そうだね。そうだよ。ってか、ななせ、スープなんて作れたんだねっ⁉」
慌ててななせから視線を逸らせて早口で捲し立て、自分で自分の顔を拭う。
ちょっと今のは忘れて欲しい。
「…ごめんな」
ななせが触れた手を髪の間に差し入れて私を引き寄せると、優しく抱きしめた。
「前は。…離せなくなりそうだったから」
少しくぐもった声が頭の上から落ちてくる。ななせの声が胸に沁みてぎゅっと締め付けられる。
「どこにも行かないから。ここで待ってな」
全然忘れてもらえなかったばかりか、たった一言でななせは正しく理解していた。
何で分かるんだろう。私の気持ち。
もう誤魔化しようがなく、ななせの腕の中で何度も頷いた。
そっと顔を上げてななせを伺い見たら、優しい触れるだけのキスが落ちてきた。
誓い。
ななせのキスが優し過ぎて、止めたつもりの涙がこぼれた。私が泣き止むまでずっと抱きしめていてくれたななせは、もう一度キスをすると、私の頭を撫でた。
「…スープ持ってくる」
それから、腕を解いてななせが部屋を出て行ったけれど、後姿を見送ってももう寂しくなかった。
「…おいしい」
程なくしてトレイに食器を載せて戻ってきたななせは、膝の間に私を座らせるとスープを食べさせてくれた。自分で食べられると思ったけれど、思った以上に限界を超えていて器を持てなかったのでもうやけくそで口を開けた。
「ななせ、料理できるんだね」
煮込んだ野菜の味が素朴で、温かさが身体に沁みるななせのスープ。
「いや。出来ないよ?」
しらっと言い放つと、後ろからななせが私の髪に指を絡めてくるくる弄ぶ。
「朝も。…ちゃんと起こせよ」
首筋に唇を押し当てられて、潤み切っている身体が一瞬で甘美さにわなないた。
「お前んとこに、帰ってくるから」
そのまま耳元にななせの甘い声が落ちて、込み上げる幸福感にめまいがした。
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