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私がどんなに柚くんのこと好きか。
柚くんだけ。
どんなにどんなに大好きか。
大好きよりもっと。
言葉に出来ない。この想いを。
何も伝えていない。
震えながら柚くんの唇に口づけた。
涙が溢れて柚くんの滑らかな肌を濡らした。
柚くんがゆっくり目を開けて、焦点が定まらないまま私を見る。
「…っと、…つかまえ、た」
そのまま目を閉じた柚くんは、口元に少しだけ微笑みを浮かべて、
もうどんなに呼んでも揺らしても、決して目を開けなかった。
救急搬送された大学病院では、すぐに地下の緊急手術室に通された。
「ここで待っていて下さい」
幅の広い廊下には簡易なベンチソファが置かれ、白く塗られた壁には所どころに染みがある。
ドアの上に灯る「手術中」の赤いランプが不安をあおる。
座っていられず廊下に立ち尽くしたまま、祈るしかなかった。
扉が閉ざされてから、それほど経たずして、
ふいに赤いランプが消え、手術室の中からスタッフの方々が出てきた。
「あ、…あのっ」
柚くんの様子を知りたくて立ち上がると、
「先生からお話がありますよ」
スタッフの方々はそのまま立ち去り、最後に部屋から出てきた長身の医師が私を認めて近づいてきた。
「あのっ、…あの、どのくらいで治りますか? 跡は残りますか? 命に別状はありませんよね!?」
掴みかからんばかりに詰め寄った私に、「Dr.結城」のネームプレートを下げた医師はその美しい顔を優しく緩めた。
「まあ、…彼女さん次第かな」
か、彼女さん、て誰っ!?
てか、なんかこの美形の先生、ちょっと面白がってない?
私がよく分からないまま結城医師を見上げると、やっぱりどこか笑いを含んだ顔で、
「どうぞ。目、覚ましてますよ」
ぽん、と頭を軽くなでられ、手術室の隣の部屋に案内された。
…なんでしょう、この、仕草一つに色気が漂う感じ。恐るべし、美形、…
安静室らしき部屋はそれほど広くはなく、壁紙とカーテンが温かみのあるベージュで統一され、1台だけ置かれたベットの上に病院の服を着た柚くんが座っていた。
「柚くん!」
私が駆け寄ると、柚くんはちょっとふて腐れたような顔をして横を向いた。
「ま、お大事にね」
結城医師が意味ありげな表情で柚くんに近づくと、バシッと音が鳴るほど強く柚くんの背中をたたいた。
「いって!」
「全く心配ないよ。かすり傷1つ付いてないから」
「…はあ?」
本気で間の抜けた声を上げてしまった。
「ちゃんと自分で説明しろ。彼女ものすごく心配してたぞ。…で、落ち着いたらさっさと帰れ」
結城医師は口調とは裏腹に優しい表情で柚くんを見ると、私に頷いてみせてから部屋を出て行った。
柚くんだけ。
どんなにどんなに大好きか。
大好きよりもっと。
言葉に出来ない。この想いを。
何も伝えていない。
震えながら柚くんの唇に口づけた。
涙が溢れて柚くんの滑らかな肌を濡らした。
柚くんがゆっくり目を開けて、焦点が定まらないまま私を見る。
「…っと、…つかまえ、た」
そのまま目を閉じた柚くんは、口元に少しだけ微笑みを浮かべて、
もうどんなに呼んでも揺らしても、決して目を開けなかった。
救急搬送された大学病院では、すぐに地下の緊急手術室に通された。
「ここで待っていて下さい」
幅の広い廊下には簡易なベンチソファが置かれ、白く塗られた壁には所どころに染みがある。
ドアの上に灯る「手術中」の赤いランプが不安をあおる。
座っていられず廊下に立ち尽くしたまま、祈るしかなかった。
扉が閉ざされてから、それほど経たずして、
ふいに赤いランプが消え、手術室の中からスタッフの方々が出てきた。
「あ、…あのっ」
柚くんの様子を知りたくて立ち上がると、
「先生からお話がありますよ」
スタッフの方々はそのまま立ち去り、最後に部屋から出てきた長身の医師が私を認めて近づいてきた。
「あのっ、…あの、どのくらいで治りますか? 跡は残りますか? 命に別状はありませんよね!?」
掴みかからんばかりに詰め寄った私に、「Dr.結城」のネームプレートを下げた医師はその美しい顔を優しく緩めた。
「まあ、…彼女さん次第かな」
か、彼女さん、て誰っ!?
てか、なんかこの美形の先生、ちょっと面白がってない?
私がよく分からないまま結城医師を見上げると、やっぱりどこか笑いを含んだ顔で、
「どうぞ。目、覚ましてますよ」
ぽん、と頭を軽くなでられ、手術室の隣の部屋に案内された。
…なんでしょう、この、仕草一つに色気が漂う感じ。恐るべし、美形、…
安静室らしき部屋はそれほど広くはなく、壁紙とカーテンが温かみのあるベージュで統一され、1台だけ置かれたベットの上に病院の服を着た柚くんが座っていた。
「柚くん!」
私が駆け寄ると、柚くんはちょっとふて腐れたような顔をして横を向いた。
「ま、お大事にね」
結城医師が意味ありげな表情で柚くんに近づくと、バシッと音が鳴るほど強く柚くんの背中をたたいた。
「いって!」
「全く心配ないよ。かすり傷1つ付いてないから」
「…はあ?」
本気で間の抜けた声を上げてしまった。
「ちゃんと自分で説明しろ。彼女ものすごく心配してたぞ。…で、落ち着いたらさっさと帰れ」
結城医師は口調とは裏腹に優しい表情で柚くんを見ると、私に頷いてみせてから部屋を出て行った。
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