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2.緋の章
01.【契約】処刑台、古への契約が甦る
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――迎えに来た。あの夜、お前の涙に誓ったとおり。
先の大雪より十余年。乾いた寒風が吹く帝都北大路門で、一人の少女が処刑されようとしていた。
「罪人――久我宮リン、齢十五。北大路歓楽街にある高級妓楼『紅椿楼』 に放火し、花街を全焼させた罪で火刑とする」
ひどく痩せた少女が縄できつく縛られ、臨時に駆り出された下級官吏の前に引き立てられる。公式の刑罰ではなく、暴徒化した群衆をなだめるため異例の私刑である。
「申し開きはあるか」
少女はぼんやりと虚空を眺めたまま、何も言わない。彼女は口がきけないのだ。
「元は伯爵家の妾腹らしいが、気の病で妓楼に送られたとか」
「恐ろしい。火あぶりは当然だよ」
大路門に集まった観衆からひそひそと少女を侮蔑する声が漏れる。
一昼夜燃え盛った花街大火災は、死者や負傷者も多数出し、今なお救出作業が続けられている。
「それでは、刑を執行する」
役人に引きずられて少女が鉄柱に括りつけられる。
北門の処刑場からは、煤けた瓦屋根が続く帝都の街並みが見える。しかし、少女の琥珀色の瞳はただ開かれているだけで何も映しておらず、痣と埃にまみれた顔には何の表情も浮かばない。焼けて擦り切れた着物はボロボロで、あちこちにこびりついた血の跡がある。
役人がたいまつを手に進み出てきて、鉄柱下に設らえられた木々や藁の山に火が放たれた。薄い煙を上げ、パチパチと音を立てながら火が燃え広がっていく。
炎に少女の薄汚れた顔が照らし出された。その唇がかすかに動く。
「ゆ、……き……」
声にはならない。ほんのわずか漏れ出した音が、雪のように淡く儚く、虚空に溶けて消えた。
その刹那、少女の左耳が熱を帯び、微かに蒼光を放つ。あの夜の誓いが時を越え、今、結ばれたのだ。
「リン。お前の声を受け取った」
曇った世界を照らす一筋の光のように、白き人狼が舞い降りる。
彼の周囲には雪の結晶が煌めき、燃え盛る炎が勢いを失くしていく。人狼は鋭い爪と牙で瞬く間に少女の縛めを断ち切り、一蹴りで高く跳び立つと、少女を抱えたまま大門に降り立った。
「契約は成立した。俺の花嫁に触れるな。手にかけることなど許さない」
それは、汚れた世界に降る一片の雪のように、美しく、慈しみ深く見えた。
白き人狼を守るように仲間の灰色人狼が次々と降りてくる。
「ハイイロだ……」「ハイイロが出たぞっ」
大衆も役人たちも恐怖にすくみ上がり、凍り付いたように動けない。
その時、大路門に駆けつけた黒塗りの四輪馬車から転がるように青年が降りてきた。家令の手を借りながら民衆の前に進み出て、声高に叫ぶ。
「待て。リンは俺の異母妹だ。彼女は放火などしていない」
青年は負傷しているようで、全身に包帯を巻き、片目しか開いていない。
「あれは、ハルキ様では」「久我宮伯爵家のご嫡男」
「とてもご優秀で将来は貴族院議員になられるとか」
観衆がざわめく。
「久我宮家は火災補償の大金を拠出しております」
ハルキを支える家令も雄々しい声を上げた。
武器貿易事業を担う久我宮伯爵家は、帝都の財界を牛耳る洋銃製造の株主だが、実質的な事業主は長男ハルキであるらしい。
久我宮ハルキは冷静沈着。若くして政府中枢との親交も厚く、裏社会との取引にも動じない。女性に人気の憂いを帯びた細面で、三つ揃えスーツに山高帽、革手袋がよく似合う。彼は帝都中から熱視線を浴びている。
「ハルキ様、しかしハイイロが……」
今を時めく久我宮ハルキの登場に役人は慌てた様子で弁解を試みる。
ハルキは懐から拳銃を取り出すと、リンを抱いている白き人狼に向けて有無を言わさず発砲した。新式銃の試射を兼ね、常時携帯しているのだろう。人狼は軽々しく避けたが、あちらこちらから悲鳴が上がり、ハイイロたちが攻撃の色を見せる。
「リン、待っていろ。今助ける……」
「よせ」
ハルキが再び銃を構える間もなく、白き人狼がひらりと降り立ち、ハルキの手から拳銃を弾き飛ばした。
「うわああっ」
間近に迫った人狼に大衆は慌てふためいて後退する。
「リンを返せ」
人狼に圧倒され尻もちをつきながら、それでもハルキが言い募る。
「それは出来ない。この娘は俺の番となった。契約を違えると帝都は氷に閉ざされる」
その声と共に、処刑台の炎が一瞬で消え、白い霜が広場を覆った。見物人が悲鳴を上げて後ずさり、兵士は銃を構える手を震わせる。
「な…にを……」
白き人狼の宣誓が空を覆う雲のごとく帝都中に響き渡る。
「一つ、番花嫁は白狼王の噛み痕を以て守護権とする
二つ、守護権を離れ、或いは花嫁に外敵の傷が刻まれし時 氷霜は帝都へと降りゆかん。
三つ、花嫁の声が雪を呼び、王の血が火を鎮むる時 氷霜は散り、新たな蒼核が結晶せん」
彼の声と共に氷の粒が沸き上がり、パラパラ弾けながら火に降り注ぐ。雪の花が華麗に散っていくようだ。
「化け物め……」「いや神か……」
崇高な光景に民衆の恐怖と畏怖が入り混じる。中には祈りを捧げる者もいた。
「どういうことだっ」
人狼の脅威に顔をゆがめながら、ハルキが喚く。
「リンは俺の守護を得た。危害を加えられることはない。ただし、俺から離れ、危険に晒されるとこの都は凍り付く。ゆえに都人よ、これを刻め――」
「なんで……」
ひれ伏す民の中で、ハルキの顔が悲痛に翳《かげ》る。
なぜ、最愛の妹が人狼に連れ去られねばならないのだ。ハルキの居ぬ間に久我宮家から姿を消したリンが妓楼にいることを突き止め、やっとこの手に取り戻せそうなところだったのに。
先の大雪より十余年。乾いた寒風が吹く帝都北大路門で、一人の少女が処刑されようとしていた。
「罪人――久我宮リン、齢十五。北大路歓楽街にある高級妓楼『紅椿楼』 に放火し、花街を全焼させた罪で火刑とする」
ひどく痩せた少女が縄できつく縛られ、臨時に駆り出された下級官吏の前に引き立てられる。公式の刑罰ではなく、暴徒化した群衆をなだめるため異例の私刑である。
「申し開きはあるか」
少女はぼんやりと虚空を眺めたまま、何も言わない。彼女は口がきけないのだ。
「元は伯爵家の妾腹らしいが、気の病で妓楼に送られたとか」
「恐ろしい。火あぶりは当然だよ」
大路門に集まった観衆からひそひそと少女を侮蔑する声が漏れる。
一昼夜燃え盛った花街大火災は、死者や負傷者も多数出し、今なお救出作業が続けられている。
「それでは、刑を執行する」
役人に引きずられて少女が鉄柱に括りつけられる。
北門の処刑場からは、煤けた瓦屋根が続く帝都の街並みが見える。しかし、少女の琥珀色の瞳はただ開かれているだけで何も映しておらず、痣と埃にまみれた顔には何の表情も浮かばない。焼けて擦り切れた着物はボロボロで、あちこちにこびりついた血の跡がある。
役人がたいまつを手に進み出てきて、鉄柱下に設らえられた木々や藁の山に火が放たれた。薄い煙を上げ、パチパチと音を立てながら火が燃え広がっていく。
炎に少女の薄汚れた顔が照らし出された。その唇がかすかに動く。
「ゆ、……き……」
声にはならない。ほんのわずか漏れ出した音が、雪のように淡く儚く、虚空に溶けて消えた。
その刹那、少女の左耳が熱を帯び、微かに蒼光を放つ。あの夜の誓いが時を越え、今、結ばれたのだ。
「リン。お前の声を受け取った」
曇った世界を照らす一筋の光のように、白き人狼が舞い降りる。
彼の周囲には雪の結晶が煌めき、燃え盛る炎が勢いを失くしていく。人狼は鋭い爪と牙で瞬く間に少女の縛めを断ち切り、一蹴りで高く跳び立つと、少女を抱えたまま大門に降り立った。
「契約は成立した。俺の花嫁に触れるな。手にかけることなど許さない」
それは、汚れた世界に降る一片の雪のように、美しく、慈しみ深く見えた。
白き人狼を守るように仲間の灰色人狼が次々と降りてくる。
「ハイイロだ……」「ハイイロが出たぞっ」
大衆も役人たちも恐怖にすくみ上がり、凍り付いたように動けない。
その時、大路門に駆けつけた黒塗りの四輪馬車から転がるように青年が降りてきた。家令の手を借りながら民衆の前に進み出て、声高に叫ぶ。
「待て。リンは俺の異母妹だ。彼女は放火などしていない」
青年は負傷しているようで、全身に包帯を巻き、片目しか開いていない。
「あれは、ハルキ様では」「久我宮伯爵家のご嫡男」
「とてもご優秀で将来は貴族院議員になられるとか」
観衆がざわめく。
「久我宮家は火災補償の大金を拠出しております」
ハルキを支える家令も雄々しい声を上げた。
武器貿易事業を担う久我宮伯爵家は、帝都の財界を牛耳る洋銃製造の株主だが、実質的な事業主は長男ハルキであるらしい。
久我宮ハルキは冷静沈着。若くして政府中枢との親交も厚く、裏社会との取引にも動じない。女性に人気の憂いを帯びた細面で、三つ揃えスーツに山高帽、革手袋がよく似合う。彼は帝都中から熱視線を浴びている。
「ハルキ様、しかしハイイロが……」
今を時めく久我宮ハルキの登場に役人は慌てた様子で弁解を試みる。
ハルキは懐から拳銃を取り出すと、リンを抱いている白き人狼に向けて有無を言わさず発砲した。新式銃の試射を兼ね、常時携帯しているのだろう。人狼は軽々しく避けたが、あちらこちらから悲鳴が上がり、ハイイロたちが攻撃の色を見せる。
「リン、待っていろ。今助ける……」
「よせ」
ハルキが再び銃を構える間もなく、白き人狼がひらりと降り立ち、ハルキの手から拳銃を弾き飛ばした。
「うわああっ」
間近に迫った人狼に大衆は慌てふためいて後退する。
「リンを返せ」
人狼に圧倒され尻もちをつきながら、それでもハルキが言い募る。
「それは出来ない。この娘は俺の番となった。契約を違えると帝都は氷に閉ざされる」
その声と共に、処刑台の炎が一瞬で消え、白い霜が広場を覆った。見物人が悲鳴を上げて後ずさり、兵士は銃を構える手を震わせる。
「な…にを……」
白き人狼の宣誓が空を覆う雲のごとく帝都中に響き渡る。
「一つ、番花嫁は白狼王の噛み痕を以て守護権とする
二つ、守護権を離れ、或いは花嫁に外敵の傷が刻まれし時 氷霜は帝都へと降りゆかん。
三つ、花嫁の声が雪を呼び、王の血が火を鎮むる時 氷霜は散り、新たな蒼核が結晶せん」
彼の声と共に氷の粒が沸き上がり、パラパラ弾けながら火に降り注ぐ。雪の花が華麗に散っていくようだ。
「化け物め……」「いや神か……」
崇高な光景に民衆の恐怖と畏怖が入り混じる。中には祈りを捧げる者もいた。
「どういうことだっ」
人狼の脅威に顔をゆがめながら、ハルキが喚く。
「リンは俺の守護を得た。危害を加えられることはない。ただし、俺から離れ、危険に晒されるとこの都は凍り付く。ゆえに都人よ、これを刻め――」
「なんで……」
ひれ伏す民の中で、ハルキの顔が悲痛に翳《かげ》る。
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