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【ササキ戦記】第七話〘不信の軍令部〙

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第七話【不信の軍令部】

戦争は早くも膠着状態に陥ってしまっていた。
物量に劣る大日本帝国陸海軍にはとても歓迎できる状況などではない。
ナガノ「ヤマモト!何とかしたまへ!君は連合艦隊司令長官だろうが!」
ヤマモト「ハッ!失礼します」
ナガノ「ふん、さっさと戦死すれば良いものを」

完全に軍令部と連合艦隊司令部との関係は冷えきった不信に満ちたものと化していた。

ササキはトラック島に寄港して暫くの休息を得た。
すれ違い様に『武蔵』艦長ミヤモトを見かけたが、お互いに誰かは知らなかった。

やがて、二人は運命に翻弄されることになるが、まだまだ先の話である。

つづく
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