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【ササキ戦記】第十四話〘ササキ艦隊に迫る闇〙

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第十四話〘ササキ艦隊に迫る闇〙
レイテ沖海戦の大敗北を喫した聯合艦隊は、最早死に体の様相を呈していた……
カミ参謀らが『大和』を沖縄に水上特別攻撃艦隊に編制し、任務を遂行させるべし!
と唱え出した……
いくらなんでも、急過ぎる計画である。
しかも、『大和』に随伴する艦は、聯合艦隊総力を結集させる訳でも無い、中途半端な計画立案であった……
ササキ「いよいよ、我々に散れ…という事か……」
アラズ参謀「何か妙な気がします……」
ササキ「今更、上の方々の思惑は関係ないなぁ……ヤマモト長官が仰った事はこの事だったんだろうなぁ……」
アラズ参謀「…………」

結局、ササキ艦隊は【沖縄水上特別攻撃艦隊】としての出撃命令を拝命した……
それが、軍令部を始めとする上層部の欺瞞に満ちた偽りの命令だと感じながら…………

(つづく)
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