17 / 26
迷宮探索 10
しおりを挟む
私達が迷宮に入って数時間が経っていた。
その間見える光景は全て石だらけ。
さすが、石の迷宮と呼ばれるだけのことはあると思う。
現在は石の迷宮地下二層の中間地点へと来ていた。
そろそろ、私とリナでソロでの戦闘試すための打診をしようと指導のために一緒に来ている冒険者のアキナさんへ声を掛けようとした時、
「フィート! ここから二十メートルの範囲にかなり強力なモンスターの反応があるよ!」
リナの慌てた声を聞き私も探索をしてみる。すると、確かに私達の向かっている道筋にモンスターの反応がある。
しかもその反応はここまで戦ってきたモンスターのそれとは全然違う。
「アキナさん! 皆に出口へ戻るように指示をしてください!」
私は、大声でアキナさん目掛けて叫んだ。
「??? フィートさん急に大声出してどうしたの?」
頭にはてなマークを浮かべた様子で訊き返してくる。
「この先にモンスターがいます。しかも、先ほどまでのものとは全く違うかなり強力な個体です」
「何言っているの? そんなモンスターなんて見えないわよ」
「Aランクの冒険者なのに探索を使えないんですか!」
その言葉に少し怒ったのか、目が急に真剣な物をへと変わった。
次の瞬間、顔が真っ青になった。
「皆、ダッシュで元来た道を戻るわよ!」
全員に指示を出す。
「こっちに向かって下層にいる上位種がこっちに向かっている来ているわ! 急いで!」
目に焦りを感じる。
さすがにかなり強力なモンスターみたい。
アキナさんの指示に従い、元来た道をダッシュで戻る皆。
その後ろを着いていくアキナさんに、
「今向かってきているモンスターはそれほど強力なんですか?」
前で息を切らせながら全力で走っている皆と違い、私やリナは息一つ切らせずに走っている私達を見て、かなりびっくりされた。
「え! ええ、あれは地下四階層よりも下の階層に存在している上位種のモンスターよ。私一人なら余裕で勝てるけど、あなた達を守りながら戦うのはさすがに厳しいと思うわ、だからあなた達も急いで逃げないさい」
相手としては申し分ない。
「アキナさん、私達二人に任せてもらってもいいですか!?」
「何を言っているの、あのモンスターはあなた達では決して勝てない相手でだと言ったでしょ」
「そうですね。だからこそ相手にとって不足がないとかんがえたのです。」
何を言っているんだと言う顔をされた。
「ダメよ。あんた達の戦闘を見ていたけど殆ど戦闘に参加してなかったわよね。そんなあなた達に何が出来るというのかしら?」
最もな意見。
だが、
「その答えは先ほど見せましたよ。そうモンスターを見つけてときです」
私はにこりとしたかわいらしい笑顔で言う。
そのことを少し考えてからはっとした顔をした。
「あなた達、探索を受かってあのモンスターのことに気づいたの? 私よりも早く」
「ええ、基本的に常時使用していますのでどんなモンスターであろと見逃しません」
私のセリフにかなり驚きを見せるアキナさん。
ただ私は、少し気を抜いて探索を使っていなかった。
「分かりました。あなた達を信じてみましょう。ただし私が危険だと判断したら助けに入りますからね」
「分かりました」
それだけ答えてその場で足を止める。
既にモンスターは私達の後方、数メートルの距離まで近づいてきていた。
「リナ、行きますよ!」
「オッケー! やっと本気で戦える!」
「ダメです! 精々全力の五パーセントくらいにしときなさい」
「は~い」
少しテンションを落とすリナ。
「スキルは好きなように使っていいですよ! この世界で私達がどの程度戦えるか試すのですから」
「オッケー! 任せといて」
嬉しそうな顔。
(勇気もリナのこういうところがいいのかな~)
リナを見ながら心の中でそんなことを思ってしまった。
そんな中、モンスターが私達目の前に現れた。
全体が石でできたトラ。
モンスターを見ての印象はそんな感じであった。
サイズ的には私達より少し大きい程度。
ただ、重たそうな体のわりにトラの形をしているところから、素早く動いてきそうなイメージが浮かぶ。
「リナ! 最初にあれをお願いします」
「分かった~~! 城壁」
リナはフィートの指示に答えてスキル城壁を後方へ使用し、他のメンバーの所にモンスターが行かないようにする。
このスキル城壁はその名の通り、城などの城壁を模した防御用スキル。初級から中級程度の威力の魔法などを防ぐことの出来る範囲系の上位防御スキル。
リナの真骨頂は範囲系の防御スキルを自由自在に操り、いかなる攻撃からも仲間を守ることを得意としている。そして、それと同時にこの防御スキルを利用して攻撃を行ったりも出来る。
「フィートやっちゃって!」
「分かったわ」
私は宝物庫より剣を取り出す。
優輝と同じ戦法を今回は取ることに。
剣に対して水属性を付与し弱点を突く攻撃を狙う。
そして、それと同時にもう一つ狙いたいことがある。
私は、こちらへと近づいてくるモンスターと一直線の場所に剣を構える。その場で意識を集中。
そして、後数センチの所まで迫ってきたところえで私、地面を思いっきり蹴りモンスターへと向かって行く。
その速度はリナ以外の者では目にも止まらない速度であった。
私と交差したモンスターは真っ二つ斬られてその場で消滅した。
それと同時に、私の持っていた鉄の剣も攻撃の威力に耐え切れずに粉々になって壊れてしまった。
「フィートずるい!」
私の元へとやってきたリナがそんなことを言ってきた。
「何がずるいのよ! リナがやっちゃえっていったんでしょ」
「そうじゃないよ! 私には全力を出すなって言ったくせに自分だけ出してた!」
「全力じゃないわよ。向こうの世界で使ってたあれを試しただけ。意識して使うとさすがに力のコントロールに失敗しちゃったけどね」
「あれ使えるの?」
「ええ、問題なくね。これで私達の目的は達成かしらね。後は優輝達の方であのスキルを試してもらえれば今回の目的は達成ね」
「うんうん、早く優輝達に会いたいよ~~!」
などと言いながら私達はアキナさん達と合流し、迷宮を出て街へと戻るのであった。
その間見える光景は全て石だらけ。
さすが、石の迷宮と呼ばれるだけのことはあると思う。
現在は石の迷宮地下二層の中間地点へと来ていた。
そろそろ、私とリナでソロでの戦闘試すための打診をしようと指導のために一緒に来ている冒険者のアキナさんへ声を掛けようとした時、
「フィート! ここから二十メートルの範囲にかなり強力なモンスターの反応があるよ!」
リナの慌てた声を聞き私も探索をしてみる。すると、確かに私達の向かっている道筋にモンスターの反応がある。
しかもその反応はここまで戦ってきたモンスターのそれとは全然違う。
「アキナさん! 皆に出口へ戻るように指示をしてください!」
私は、大声でアキナさん目掛けて叫んだ。
「??? フィートさん急に大声出してどうしたの?」
頭にはてなマークを浮かべた様子で訊き返してくる。
「この先にモンスターがいます。しかも、先ほどまでのものとは全く違うかなり強力な個体です」
「何言っているの? そんなモンスターなんて見えないわよ」
「Aランクの冒険者なのに探索を使えないんですか!」
その言葉に少し怒ったのか、目が急に真剣な物をへと変わった。
次の瞬間、顔が真っ青になった。
「皆、ダッシュで元来た道を戻るわよ!」
全員に指示を出す。
「こっちに向かって下層にいる上位種がこっちに向かっている来ているわ! 急いで!」
目に焦りを感じる。
さすがにかなり強力なモンスターみたい。
アキナさんの指示に従い、元来た道をダッシュで戻る皆。
その後ろを着いていくアキナさんに、
「今向かってきているモンスターはそれほど強力なんですか?」
前で息を切らせながら全力で走っている皆と違い、私やリナは息一つ切らせずに走っている私達を見て、かなりびっくりされた。
「え! ええ、あれは地下四階層よりも下の階層に存在している上位種のモンスターよ。私一人なら余裕で勝てるけど、あなた達を守りながら戦うのはさすがに厳しいと思うわ、だからあなた達も急いで逃げないさい」
相手としては申し分ない。
「アキナさん、私達二人に任せてもらってもいいですか!?」
「何を言っているの、あのモンスターはあなた達では決して勝てない相手でだと言ったでしょ」
「そうですね。だからこそ相手にとって不足がないとかんがえたのです。」
何を言っているんだと言う顔をされた。
「ダメよ。あんた達の戦闘を見ていたけど殆ど戦闘に参加してなかったわよね。そんなあなた達に何が出来るというのかしら?」
最もな意見。
だが、
「その答えは先ほど見せましたよ。そうモンスターを見つけてときです」
私はにこりとしたかわいらしい笑顔で言う。
そのことを少し考えてからはっとした顔をした。
「あなた達、探索を受かってあのモンスターのことに気づいたの? 私よりも早く」
「ええ、基本的に常時使用していますのでどんなモンスターであろと見逃しません」
私のセリフにかなり驚きを見せるアキナさん。
ただ私は、少し気を抜いて探索を使っていなかった。
「分かりました。あなた達を信じてみましょう。ただし私が危険だと判断したら助けに入りますからね」
「分かりました」
それだけ答えてその場で足を止める。
既にモンスターは私達の後方、数メートルの距離まで近づいてきていた。
「リナ、行きますよ!」
「オッケー! やっと本気で戦える!」
「ダメです! 精々全力の五パーセントくらいにしときなさい」
「は~い」
少しテンションを落とすリナ。
「スキルは好きなように使っていいですよ! この世界で私達がどの程度戦えるか試すのですから」
「オッケー! 任せといて」
嬉しそうな顔。
(勇気もリナのこういうところがいいのかな~)
リナを見ながら心の中でそんなことを思ってしまった。
そんな中、モンスターが私達目の前に現れた。
全体が石でできたトラ。
モンスターを見ての印象はそんな感じであった。
サイズ的には私達より少し大きい程度。
ただ、重たそうな体のわりにトラの形をしているところから、素早く動いてきそうなイメージが浮かぶ。
「リナ! 最初にあれをお願いします」
「分かった~~! 城壁」
リナはフィートの指示に答えてスキル城壁を後方へ使用し、他のメンバーの所にモンスターが行かないようにする。
このスキル城壁はその名の通り、城などの城壁を模した防御用スキル。初級から中級程度の威力の魔法などを防ぐことの出来る範囲系の上位防御スキル。
リナの真骨頂は範囲系の防御スキルを自由自在に操り、いかなる攻撃からも仲間を守ることを得意としている。そして、それと同時にこの防御スキルを利用して攻撃を行ったりも出来る。
「フィートやっちゃって!」
「分かったわ」
私は宝物庫より剣を取り出す。
優輝と同じ戦法を今回は取ることに。
剣に対して水属性を付与し弱点を突く攻撃を狙う。
そして、それと同時にもう一つ狙いたいことがある。
私は、こちらへと近づいてくるモンスターと一直線の場所に剣を構える。その場で意識を集中。
そして、後数センチの所まで迫ってきたところえで私、地面を思いっきり蹴りモンスターへと向かって行く。
その速度はリナ以外の者では目にも止まらない速度であった。
私と交差したモンスターは真っ二つ斬られてその場で消滅した。
それと同時に、私の持っていた鉄の剣も攻撃の威力に耐え切れずに粉々になって壊れてしまった。
「フィートずるい!」
私の元へとやってきたリナがそんなことを言ってきた。
「何がずるいのよ! リナがやっちゃえっていったんでしょ」
「そうじゃないよ! 私には全力を出すなって言ったくせに自分だけ出してた!」
「全力じゃないわよ。向こうの世界で使ってたあれを試しただけ。意識して使うとさすがに力のコントロールに失敗しちゃったけどね」
「あれ使えるの?」
「ええ、問題なくね。これで私達の目的は達成かしらね。後は優輝達の方であのスキルを試してもらえれば今回の目的は達成ね」
「うんうん、早く優輝達に会いたいよ~~!」
などと言いながら私達はアキナさん達と合流し、迷宮を出て街へと戻るのであった。
0
あなたにおすすめの小説
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる