異世界転移 異世界へと召喚された神様達は世界の常識をぶち壊す!

夢見叶

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1週間後

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 俺達の冒険者登録より一週間が過ぎた。

 その間俺達個別にEランクの依頼をこなしていた。

 Eランクの依頼は報酬は少なく、内容自体も街の掃除や薬草などを集める採取依頼のみで面白くなかったが毎日何らかの依頼を受けて確実に成果を伸ばしていた。

 そして、昨日俺達全員のDランクへの昇格した。

 Dランクから討伐依頼や迷宮への探索依頼など受けられる依頼の種類の幅が一気に増える。それに合わせてDランクから一つ上の依頼も受けることが可能となる。俺達で言えばCランクまでだと受けれるようだ。

 次のランクを目指すことになるのだが、どんなに優秀な冒険者でも一年程はかかるという話だ。

 俺達自身ランク事態に興味はない。

 これで討伐に依頼や迷宮へ行くことが出来るようになればそれだけ元の世界へと戻るヒントをつかむことできるだろう。

 それから、俺達以外のメンバーはAランク冒険者について戦闘訓練を受けているという話を受付のお姉さんから聞かされた。

 俺達もあの時の話を断っていなければ自分達もAランク冒険者について今現在訓練を受けていたことになる。

 そして今日は、四人ともに休暇を取っていた。

 この一週間は休みなしに依頼をこなしていたこと昇格を記念してお休みにした。

 朝、俺達今泊まっている『猫の宿』という宿屋で朝食を食べていた。

 サラダにパンとここに来てから毎日食べているメニュー。

「優輝、今日はどうするの?」

 朝食を食べながらフィートが聞いてくる。

 休みにする以外のこと以外は何も決めていなかったのだ。

「皆は何したいんだ」

「私は街の探索がしたい! こっちに来て依頼ばっかで全然見れてないもん!」

 俺の質問に最初に答えたのはリナだった。

「私もそれでいい」

「私もリナの意見でいいかと」

「そうだな、それでいいか」

 俺も特にしたいことがなかった為にリナの意見で決定となった。

 俺達朝食を食べて、宿の部屋で支度をする。

 この宿を決めたとき、最初は全員同じ部屋でいいのではないかとリナから提案があったがフィートに俺が全否定。レナはどちらでもいいということだったために、俺が一部屋と女子メンバーで一部屋の合計二部屋借りることになった。

 それから三十分程で全員の準備も完了。

「まずどうする?」

 朝食も食べたばかりで食べ物を見に行く気もしないので、

「少しこの世界のことを調べたいし、本屋か図書館的なところの行きたいな」

「私も賛成です」

「分かった」

「は~い」

 後半二人は少し乗り気ではない様子であったが、文句も出なかったので最初の目的血が決定された。

 ただ場所が分からないと思っていると、

「あんたら図書館を探しているのかい」

 宿の受付にいるおばさんが声を掛けてくれた。

「はい、でも場所が分からないのです」

「それなら、この宿を左に真っすぐ行けばあるよ」

「ありがとうございます」

 俺達はおばさん言う通りに進んでいると周りとは一風変わった建物の前へとやってきた。

 大きな門に大きな建物、それにまだ朝にも関わあらず多くの人が出入りしている。

 俺達は四人そろって何かに入ると、

「ここから一旦別行動! それぞれに見たい物もあるだろう。二時間後にここに集合で!」

 俺はそれだけ言って皆から離れた。

 だが、一旦は皆案内板へと移動する。

 そこで目的のジャンルがどこにあるのか調べてから俺は二階の右端にある歴史の本のところへとやって来ていた。

 目的の本はこの世界の歴史について。

 目の前に大きな本棚。それが歴史だけも十数個ある。

 この中より目的の物を見つけ出すのはなかなか至難の業だろう。

 俺はそこで二時間の間かなりたくさんの本を読みあさるのだった。



 優輝が目的の歴史の本を読みあさっている頃、フィートはこの世界の魔法やスキルについて調べていた。

 この世界の存在するスキルは元の世界と同じなのかどうか、それを知らなければこの後の戦いで後れを取るとき額かもしれない。

 そのためにも知識は何よりも武器になる。

 私はそう考えて魔法やスキルについての本がある三階の中央本棚の所へとやって来ていた。

 そこには魔法やスキル以外にも武器の本やモンスターの本など冒険者のとしての知識全般の本が多くあり目的の物を見つけるには少し骨が折れそうであった。




 それから、二時間。

 ある程度の成果は得られたと思う。

 ただ数が数だけに二時間という短い時間では限りがどうしてもあるのだから、一つとても興味深い物を発見することには成功した。

 俺は、図書館の入り口の所へとやってくるとすでにレナにリナはそこで待っていた。

 俺が階段から降りてくるの見つけると、

「おそ~~い!」

 リナあ大声で叫んでくる。ただここは図書館、周りにいる者達が俺達の方見て睨んできた。

 俺は急いでリナの元へと行き、

「お前は馬鹿か! こんなところで大声で出すやつがいるか!」

 できる限り声を遅いでリナを叱る。

 だが、

「だって遅いんだも~ん。私達かなり待ったんだよ」

 逆に文句を言われた。ただこの二人は元々乗り気ではなかったために仕方がないともいえる。

「それは悪かったな。それでリナ達は何をしてたんだ?」

「私は、いろいろ見まわった後机の所で寝ちゃってた。てへ!」

 などと頭を傾けながら下を出し可愛く言ってくるリナ。

「私は童話を読んでた」

「面白かったか」

「興味深い」

「そうか」

 レナはいつも通りであった。

 元の世界で暇さえあれば本を読んでいたレナはこの世界の本にも興味があるようであった。

 ただ、少し俺の中で疑問は生まれていた。

 どうして俺達はこの世界の文字を読めているのだろうか?

 だがその答えを持っている者がすぐ後ろに来ていた。

「皆早いね!」

 声に反応して後ろを振り向くと、ほっぺに人差し指を当てられた。

「何話してたの?」

「この二時間何してたのか聞いてだけだよ」

「そうなんだ。私は魔法やスキルについて調べてたよ」

「なら、この世界に来た俺らが何故文字とかを読めるのか載ってなかったか?」

「あったよ! それはね、召喚魔法の付属効果みたいよ」

 なるほどな。

「そんなことよりもさ、お腹空いたしないか食べに行こうよ」

「そうだな。そこでゆっくり話でもするか」

 と、俺達は図書館を出るのであった。
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