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序章 第2章 総合魔法学院入学
第9話 入試試験
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筆記試験が始まった。
結果だけ言うとすごく簡単だった。この半年間の母さんの授業の方がかなり難しかった。それぞれのテストの制限時間は約一時間くらいあったが、全て半分くらいの時間で終わりとても暇だった。試験中周りもを見てみると皆すごく頭を悩ませていた。俺は、この程度の問題でそこまで悩むものなのかなどと思いながら時間が過ぎるのを待っていた。午前の試験が終わり昼食の時間になった。
昼食を食べ終わった俺は、教室で午後からの実技試験の説明を待っていると、
「ケンイチ筆記試験はどうだったのよ? 当然だけど私は完璧に出来たわよ」
シェリーが後ろから話しかけてきた。いつの間にか呼び方が名前呼びに変わっていたが特に気にしまいことにした。
「僕はそこそこですよ」
また突っかかられてもめんどくさかったので、控えめに答えてみた。
「私もそこそこの出来だったよ」
横からの控えめな声で話しかけてきたのはヒョウカだった。彼女はいつの間にか俺の横に座っていた。
「ヒョウカどくさくに紛れてケンイチの横に座っているんじゃないわよ!!」
シェリーは、俺の横に座っているヒョウカに向かって言ってきた。
「羨ましい?」
「別にそんなことはないわよ」
シェリーは少し顔を赤くしながら、ぷいっと顔を横に向けながら答えた。俺達がそんなやりとりをしていると、教室の入り口から先生が入って来た。ヒョウカとシェリーはそれに気づき自分の席へ戻っていった。席から離れて話したりしていた他の受験者の人たちもそれに気づき自分の席に戻っていた。
教室へ入ってきた先生は、教壇に立ち、
「これより午後の実技試験の説明を始めるぞ」
先生から実技試験の説明が始まった。
まずこの実技試験は、近接実技と魔法実技で別々に行う。試験会場も別で近接実技は屋外で、魔法実技は屋内で行われる。近接実技内容は、担当の先生と一対一で戦っての判断となる。魔法実技は、的に向かって魔法を放ちその威力と命中精度で判断するらしい。
先生の説明が終わると、新たに二人の教師が教室に入ってきた。
それぞれの教師が、近接実技の人はこっちらへ魔法実技の人はこっちらへなどと、手を上げて呼びかけていた。
俺は、近接実技の試験の方へと向かった。そこにはヒョウカの姿があった。俺は、学院前で彼女が槍の扱いが得意だと言っていたのを思い出した。すると、彼女も俺に気づき、
「お互いに頑張ろうね」
俺の耳もとで囁いてきた。それを反対側の魔法実技の集団の方から見ていたシェリーがこっちに向かって何かを言っていたがこっちまで聞こえてこなかった。
それから俺達は、試験を行う教師に続き、実技試験の会場へと向かった。俺達が近接実技の試験の会場に到着すると、他の教室で試験を行っていた受験生達も集まって来ていた。この実技の試験を受ける受験生が全員集まったところで、この試験を担当する教師の話が始まった。
「では、試験を始める。この試験では魔法の使用は一切禁止だ。もし発見したら即失格だから覚悟しておけ。それでは、受験番号を呼ばれた者から前へ出てこい」
俺は先生の言葉を聞き、今日は強化魔法を使うのはやめておこうと思った。
最初に呼ばれたのは受験番号二番の受験生だった。呼ばれた受験生の子は前にでて、教師との戦闘が開始された。
俺から見ていてもなかなかいい線まではいっていたが後一歩のところで教師に一本を取られて負けてしまった。彼女は少し悔しい顔をしていた。
それから、俺の番が来るまでに二十人近い受験生が戦ったが教師から一本を取れた人はいなかった。それを見ていた俺は正直詰まらなかった。数人ほどは先生に対していい線まで行く事もあったが殆どの受験生は、あっさりと負けていた。
俺は、自分の受験番号が呼ばれると、あくびをしてやっと俺の番かと思いながら前に出た。
「先生、一つ質問いいですか?」
「おお、いいぞいってみろ」
「この試験って、先生に勝てたら僕は合格でいいんですよね?」
「俺に勝てたらの話だがな」
俺は先生の答えを聞いて、これで不合格はなくなったかなと思い剣を構えて戦闘態勢に入った。
戦闘開始と同時に攻めてきたのは先生の方だった。右手に持っていた剣を俺の左肩めがけて振り下ろしてきた。俺は、その攻撃を剣ではじき、すかさず先生の懐に潜り込み攻撃を仕掛けた。先生は、俺の攻撃を、左手で持っていた盾で防いできた。それと同時に先ほどはじいた剣でもう一度攻撃を仕掛けてきた。今度は俺の頭にめがけて剣を振り下ろしてきたが、今度はじくのではなく少し後ろに下がりかわして、すぐさま先生の右側面に回り込み攻撃を加えた。審判の先生による一本の声とともに試験は終了した。
俺は、試験が終わり剣を腰の鞘にしまい元いた場所に戻ると周りからすごい歓声が上がった。それと同時に、俺の目の前までやって来たヒョウカは、
「お疲れ様、すごかったよ」
それだけを言って自分の試験の準備を始めた。
その後ヒョウカの受験番号が呼ばれて前に出た。それと同時に担当の先生も交代した。
ヒョウカは、槍の特徴をいかしうまく立ち回っていたものの後一歩の所で負けてしまった。
それ以降も何度か担当の先生が替わり、五十人もの受験生の試験が行われた。その中にはいい勝負をする者もいた者の、皆勝てずに試験は終わっていった。全員の試験が終わると、
「これで入学試験の全日程は終了だ。結果は三日後に学院の校門の所で発表する。それでは解散」
それだけを言い終わると、本日は解散となった。
試験終了後職員室でぼそぼそ呟いている先生が一人いた。それは、実技試験でケンイチを担当した先生だった。
「何だったんだ。Aランク冒険者まで上り詰めた俺が受験生ごときに一本とられるなって。確かに少し疲れてはいたが、ありえない」
未だにあのときなぜ自分が負けたのかを理解できずにいた。審判をしていた他の先生に聞いても、疲れていたんだろと言われるばかりだった。
だがどう考えてもおかしかった。彼の攻撃を完璧に受け止めてからのすぐさま攻撃を仕掛けた。しかもあのとき彼の頭上は死角になっていたにもかかわらず、完璧にかわされた。それだけでなく俺は、彼の姿を見失ってしまった。そして、気づいたときには右側から攻撃を受けていた。いったい彼は、何者なんだろうか。その日一日この先生はそのことについて悩み続けていたそうだ。
結果だけ言うとすごく簡単だった。この半年間の母さんの授業の方がかなり難しかった。それぞれのテストの制限時間は約一時間くらいあったが、全て半分くらいの時間で終わりとても暇だった。試験中周りもを見てみると皆すごく頭を悩ませていた。俺は、この程度の問題でそこまで悩むものなのかなどと思いながら時間が過ぎるのを待っていた。午前の試験が終わり昼食の時間になった。
昼食を食べ終わった俺は、教室で午後からの実技試験の説明を待っていると、
「ケンイチ筆記試験はどうだったのよ? 当然だけど私は完璧に出来たわよ」
シェリーが後ろから話しかけてきた。いつの間にか呼び方が名前呼びに変わっていたが特に気にしまいことにした。
「僕はそこそこですよ」
また突っかかられてもめんどくさかったので、控えめに答えてみた。
「私もそこそこの出来だったよ」
横からの控えめな声で話しかけてきたのはヒョウカだった。彼女はいつの間にか俺の横に座っていた。
「ヒョウカどくさくに紛れてケンイチの横に座っているんじゃないわよ!!」
シェリーは、俺の横に座っているヒョウカに向かって言ってきた。
「羨ましい?」
「別にそんなことはないわよ」
シェリーは少し顔を赤くしながら、ぷいっと顔を横に向けながら答えた。俺達がそんなやりとりをしていると、教室の入り口から先生が入って来た。ヒョウカとシェリーはそれに気づき自分の席へ戻っていった。席から離れて話したりしていた他の受験者の人たちもそれに気づき自分の席に戻っていた。
教室へ入ってきた先生は、教壇に立ち、
「これより午後の実技試験の説明を始めるぞ」
先生から実技試験の説明が始まった。
まずこの実技試験は、近接実技と魔法実技で別々に行う。試験会場も別で近接実技は屋外で、魔法実技は屋内で行われる。近接実技内容は、担当の先生と一対一で戦っての判断となる。魔法実技は、的に向かって魔法を放ちその威力と命中精度で判断するらしい。
先生の説明が終わると、新たに二人の教師が教室に入ってきた。
それぞれの教師が、近接実技の人はこっちらへ魔法実技の人はこっちらへなどと、手を上げて呼びかけていた。
俺は、近接実技の試験の方へと向かった。そこにはヒョウカの姿があった。俺は、学院前で彼女が槍の扱いが得意だと言っていたのを思い出した。すると、彼女も俺に気づき、
「お互いに頑張ろうね」
俺の耳もとで囁いてきた。それを反対側の魔法実技の集団の方から見ていたシェリーがこっちに向かって何かを言っていたがこっちまで聞こえてこなかった。
それから俺達は、試験を行う教師に続き、実技試験の会場へと向かった。俺達が近接実技の試験の会場に到着すると、他の教室で試験を行っていた受験生達も集まって来ていた。この実技の試験を受ける受験生が全員集まったところで、この試験を担当する教師の話が始まった。
「では、試験を始める。この試験では魔法の使用は一切禁止だ。もし発見したら即失格だから覚悟しておけ。それでは、受験番号を呼ばれた者から前へ出てこい」
俺は先生の言葉を聞き、今日は強化魔法を使うのはやめておこうと思った。
最初に呼ばれたのは受験番号二番の受験生だった。呼ばれた受験生の子は前にでて、教師との戦闘が開始された。
俺から見ていてもなかなかいい線まではいっていたが後一歩のところで教師に一本を取られて負けてしまった。彼女は少し悔しい顔をしていた。
それから、俺の番が来るまでに二十人近い受験生が戦ったが教師から一本を取れた人はいなかった。それを見ていた俺は正直詰まらなかった。数人ほどは先生に対していい線まで行く事もあったが殆どの受験生は、あっさりと負けていた。
俺は、自分の受験番号が呼ばれると、あくびをしてやっと俺の番かと思いながら前に出た。
「先生、一つ質問いいですか?」
「おお、いいぞいってみろ」
「この試験って、先生に勝てたら僕は合格でいいんですよね?」
「俺に勝てたらの話だがな」
俺は先生の答えを聞いて、これで不合格はなくなったかなと思い剣を構えて戦闘態勢に入った。
戦闘開始と同時に攻めてきたのは先生の方だった。右手に持っていた剣を俺の左肩めがけて振り下ろしてきた。俺は、その攻撃を剣ではじき、すかさず先生の懐に潜り込み攻撃を仕掛けた。先生は、俺の攻撃を、左手で持っていた盾で防いできた。それと同時に先ほどはじいた剣でもう一度攻撃を仕掛けてきた。今度は俺の頭にめがけて剣を振り下ろしてきたが、今度はじくのではなく少し後ろに下がりかわして、すぐさま先生の右側面に回り込み攻撃を加えた。審判の先生による一本の声とともに試験は終了した。
俺は、試験が終わり剣を腰の鞘にしまい元いた場所に戻ると周りからすごい歓声が上がった。それと同時に、俺の目の前までやって来たヒョウカは、
「お疲れ様、すごかったよ」
それだけを言って自分の試験の準備を始めた。
その後ヒョウカの受験番号が呼ばれて前に出た。それと同時に担当の先生も交代した。
ヒョウカは、槍の特徴をいかしうまく立ち回っていたものの後一歩の所で負けてしまった。
それ以降も何度か担当の先生が替わり、五十人もの受験生の試験が行われた。その中にはいい勝負をする者もいた者の、皆勝てずに試験は終わっていった。全員の試験が終わると、
「これで入学試験の全日程は終了だ。結果は三日後に学院の校門の所で発表する。それでは解散」
それだけを言い終わると、本日は解散となった。
試験終了後職員室でぼそぼそ呟いている先生が一人いた。それは、実技試験でケンイチを担当した先生だった。
「何だったんだ。Aランク冒険者まで上り詰めた俺が受験生ごときに一本とられるなって。確かに少し疲れてはいたが、ありえない」
未だにあのときなぜ自分が負けたのかを理解できずにいた。審判をしていた他の先生に聞いても、疲れていたんだろと言われるばかりだった。
だがどう考えてもおかしかった。彼の攻撃を完璧に受け止めてからのすぐさま攻撃を仕掛けた。しかもあのとき彼の頭上は死角になっていたにもかかわらず、完璧にかわされた。それだけでなく俺は、彼の姿を見失ってしまった。そして、気づいたときには右側から攻撃を受けていた。いったい彼は、何者なんだろうか。その日一日この先生はそのことについて悩み続けていたそうだ。
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