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序章 第2章 総合魔法学院入学
第10話 合格発表
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近接実技の試験が行われていた頃、校舎内にある実技演習場で魔法実技の試験が行われていた。
ヒュウカも双子の姉であるシェリーも魔法実技の試験を受けていた。彼女は自分の順番が来るまで暇だった。他の受験生の魔法はレベルは高くはあるが、工夫をせずに、基礎魔法に魔力を多く込めて放つだけのものであった。そんなものを見ていても自分にとってプラスになるものはないと思い、
「何なのかしらあのケンイチと言う少年は?」
今朝知り合った少年の事を考えていた。どう見ても子供にしか見えない少年が、体格で勝る上級生の男子三人を一人で倒してしまった。男達を倒した彼は、何ごともなかったかのような顔で私達に話しかけてきた。その後も、私でも解くのに制限時間一杯かかった筆記試験を彼は、涼しい顔で解いていた。ただの七歳の子供にはどうしても見えなかった。
私が彼の考えている間に自分の番が回ってきた。この試験はとてもシンプルで、自分の得意魔法を的に向かって一発放つだけである。この学園の入試試験は、毎年三百名近くが受けていてその半分以上が魔法をメインとする人ばかりである。そのため一度に五人同時に試験を行っている。
私は、的に向かって火魔法をメインとしてその補助に風魔法を使った自分オリジナルの魔法を放ち試験を終えた。周りからはすげ~など歓声が沸き上がった。私は、周りの声を気にせずに元いた場所へ戻りまた彼のことを考えながら試験が終わるのを待っていた。
試験終了後、私はヒョウカと合流した。
「ヒョウカ試験はどうだった?」
「負けた。お姉ちゃんは?」
「私は手応え有りね。でもそっちと比べると目に見えて分かる結果とかじゃないからさ」
私達はお互いの試験の感想について話しながら家へと帰っていた。
「そう言えば、ケンイチはどうだった?」
私は、あの少年が先生に対してどのような立ち回りをしたのかが気になり、試験会場が同じだったヒョウカに聞いてみた。
「すごかったよ。ケンイチ君は先生からたった二回の攻撃で一本取っちゃたよ」
私はあの少年が教師に勝ったことを聞きよりいっそう少年についての疑問が浮かぶ一方だった。
試験終了より三日が過ぎ入試試験の結果発表当日を迎えた。
俺は、両親と一緒に合格発表を見に学院へと向かった。校門の所で大きな看板に受験番号が張り出されていた。ところどころ数字の抜けているところがあった。俺は自分の受験票と掲示板を交互に見ながら自分の番号を探し出した。両親も俺と同じタイミングで見つけたらしく、声をかけようとしたらいきなり抱きつかれた。両親は目に涙を浮かべながら俺の頭を撫でてくれた。なんとか抱きついてきていた両親を引き離した俺は、自分の受験番号が載っていることをもう一度確認した後、受付へと向かった。
受付に自分の名前と受験番号を伝えると、
「あなたがケンイチ君ね。入学は三ヵ月後だからそれまでに身の回りの準備をしておいてね。それと、あなたには主席合格者として入学式で代表の挨拶をしてもらうからそのつもりで準備しておいてね」
受付の女性に言われた。俺は、何かの間違いだと思いながらもう一度その女性に先ほどなんて言われましたかと訪ねてみたところ同じ答えが返ってくるだけだった。受付の女性から学生書と学生服を受け取り、ため息をつきながら両親の元へと戻った。俺は、止まっていた宿へ帰ろうとしたときにもう一度合格発表の看板を見てみると、その隣に小さな看板があることに気づいた。
俺はその看板に近寄った。そこには今回の入試試験のトップ十の名前と順位が書いてあった。そこに俺の名前と横に数字の一が書いてあった。それ以外にもシェリーとヒョウカの名前を確認出来た。ヒョウカの受験番号は実技試験の時に確認出来ていたがシェリーの受験番号を知らなかったため合格しているかが分からなかったがこれでシェリーの合否も確認出来た。俺はその看板を見て少しにやにやした顔をしていたらしく父さんから、
「ケンイチ何ニヤニヤしてるんだ。もしかして好きな子でも出来たのか?」
「そんな子いないよ。ただ合格順位を見て一位をとれたのがうれしかっただけだよ」
父さんかがすごくニヤニヤした顔で聞いてきたので、適当に答えてこの話を終わらせた。
その後、俺達は一度馬車で村へ戻った。
村に戻った俺は、両親と一緒に三ヵ月後の入学に備えての準備に取りかかった。
それから、三ヵ月の月日が流れ入学の日を迎えるのだった。
ヒュウカも双子の姉であるシェリーも魔法実技の試験を受けていた。彼女は自分の順番が来るまで暇だった。他の受験生の魔法はレベルは高くはあるが、工夫をせずに、基礎魔法に魔力を多く込めて放つだけのものであった。そんなものを見ていても自分にとってプラスになるものはないと思い、
「何なのかしらあのケンイチと言う少年は?」
今朝知り合った少年の事を考えていた。どう見ても子供にしか見えない少年が、体格で勝る上級生の男子三人を一人で倒してしまった。男達を倒した彼は、何ごともなかったかのような顔で私達に話しかけてきた。その後も、私でも解くのに制限時間一杯かかった筆記試験を彼は、涼しい顔で解いていた。ただの七歳の子供にはどうしても見えなかった。
私が彼の考えている間に自分の番が回ってきた。この試験はとてもシンプルで、自分の得意魔法を的に向かって一発放つだけである。この学園の入試試験は、毎年三百名近くが受けていてその半分以上が魔法をメインとする人ばかりである。そのため一度に五人同時に試験を行っている。
私は、的に向かって火魔法をメインとしてその補助に風魔法を使った自分オリジナルの魔法を放ち試験を終えた。周りからはすげ~など歓声が沸き上がった。私は、周りの声を気にせずに元いた場所へ戻りまた彼のことを考えながら試験が終わるのを待っていた。
試験終了後、私はヒョウカと合流した。
「ヒョウカ試験はどうだった?」
「負けた。お姉ちゃんは?」
「私は手応え有りね。でもそっちと比べると目に見えて分かる結果とかじゃないからさ」
私達はお互いの試験の感想について話しながら家へと帰っていた。
「そう言えば、ケンイチはどうだった?」
私は、あの少年が先生に対してどのような立ち回りをしたのかが気になり、試験会場が同じだったヒョウカに聞いてみた。
「すごかったよ。ケンイチ君は先生からたった二回の攻撃で一本取っちゃたよ」
私はあの少年が教師に勝ったことを聞きよりいっそう少年についての疑問が浮かぶ一方だった。
試験終了より三日が過ぎ入試試験の結果発表当日を迎えた。
俺は、両親と一緒に合格発表を見に学院へと向かった。校門の所で大きな看板に受験番号が張り出されていた。ところどころ数字の抜けているところがあった。俺は自分の受験票と掲示板を交互に見ながら自分の番号を探し出した。両親も俺と同じタイミングで見つけたらしく、声をかけようとしたらいきなり抱きつかれた。両親は目に涙を浮かべながら俺の頭を撫でてくれた。なんとか抱きついてきていた両親を引き離した俺は、自分の受験番号が載っていることをもう一度確認した後、受付へと向かった。
受付に自分の名前と受験番号を伝えると、
「あなたがケンイチ君ね。入学は三ヵ月後だからそれまでに身の回りの準備をしておいてね。それと、あなたには主席合格者として入学式で代表の挨拶をしてもらうからそのつもりで準備しておいてね」
受付の女性に言われた。俺は、何かの間違いだと思いながらもう一度その女性に先ほどなんて言われましたかと訪ねてみたところ同じ答えが返ってくるだけだった。受付の女性から学生書と学生服を受け取り、ため息をつきながら両親の元へと戻った。俺は、止まっていた宿へ帰ろうとしたときにもう一度合格発表の看板を見てみると、その隣に小さな看板があることに気づいた。
俺はその看板に近寄った。そこには今回の入試試験のトップ十の名前と順位が書いてあった。そこに俺の名前と横に数字の一が書いてあった。それ以外にもシェリーとヒョウカの名前を確認出来た。ヒョウカの受験番号は実技試験の時に確認出来ていたがシェリーの受験番号を知らなかったため合格しているかが分からなかったがこれでシェリーの合否も確認出来た。俺はその看板を見て少しにやにやした顔をしていたらしく父さんから、
「ケンイチ何ニヤニヤしてるんだ。もしかして好きな子でも出来たのか?」
「そんな子いないよ。ただ合格順位を見て一位をとれたのがうれしかっただけだよ」
父さんかがすごくニヤニヤした顔で聞いてきたので、適当に答えてこの話を終わらせた。
その後、俺達は一度馬車で村へ戻った。
村に戻った俺は、両親と一緒に三ヵ月後の入学に備えての準備に取りかかった。
それから、三ヵ月の月日が流れ入学の日を迎えるのだった。
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