11 / 162
序章 第2章 総合魔法学院入学
第10話 合格発表
しおりを挟む
近接実技の試験が行われていた頃、校舎内にある実技演習場で魔法実技の試験が行われていた。
ヒュウカも双子の姉であるシェリーも魔法実技の試験を受けていた。彼女は自分の順番が来るまで暇だった。他の受験生の魔法はレベルは高くはあるが、工夫をせずに、基礎魔法に魔力を多く込めて放つだけのものであった。そんなものを見ていても自分にとってプラスになるものはないと思い、
「何なのかしらあのケンイチと言う少年は?」
今朝知り合った少年の事を考えていた。どう見ても子供にしか見えない少年が、体格で勝る上級生の男子三人を一人で倒してしまった。男達を倒した彼は、何ごともなかったかのような顔で私達に話しかけてきた。その後も、私でも解くのに制限時間一杯かかった筆記試験を彼は、涼しい顔で解いていた。ただの七歳の子供にはどうしても見えなかった。
私が彼の考えている間に自分の番が回ってきた。この試験はとてもシンプルで、自分の得意魔法を的に向かって一発放つだけである。この学園の入試試験は、毎年三百名近くが受けていてその半分以上が魔法をメインとする人ばかりである。そのため一度に五人同時に試験を行っている。
私は、的に向かって火魔法をメインとしてその補助に風魔法を使った自分オリジナルの魔法を放ち試験を終えた。周りからはすげ~など歓声が沸き上がった。私は、周りの声を気にせずに元いた場所へ戻りまた彼のことを考えながら試験が終わるのを待っていた。
試験終了後、私はヒョウカと合流した。
「ヒョウカ試験はどうだった?」
「負けた。お姉ちゃんは?」
「私は手応え有りね。でもそっちと比べると目に見えて分かる結果とかじゃないからさ」
私達はお互いの試験の感想について話しながら家へと帰っていた。
「そう言えば、ケンイチはどうだった?」
私は、あの少年が先生に対してどのような立ち回りをしたのかが気になり、試験会場が同じだったヒョウカに聞いてみた。
「すごかったよ。ケンイチ君は先生からたった二回の攻撃で一本取っちゃたよ」
私はあの少年が教師に勝ったことを聞きよりいっそう少年についての疑問が浮かぶ一方だった。
試験終了より三日が過ぎ入試試験の結果発表当日を迎えた。
俺は、両親と一緒に合格発表を見に学院へと向かった。校門の所で大きな看板に受験番号が張り出されていた。ところどころ数字の抜けているところがあった。俺は自分の受験票と掲示板を交互に見ながら自分の番号を探し出した。両親も俺と同じタイミングで見つけたらしく、声をかけようとしたらいきなり抱きつかれた。両親は目に涙を浮かべながら俺の頭を撫でてくれた。なんとか抱きついてきていた両親を引き離した俺は、自分の受験番号が載っていることをもう一度確認した後、受付へと向かった。
受付に自分の名前と受験番号を伝えると、
「あなたがケンイチ君ね。入学は三ヵ月後だからそれまでに身の回りの準備をしておいてね。それと、あなたには主席合格者として入学式で代表の挨拶をしてもらうからそのつもりで準備しておいてね」
受付の女性に言われた。俺は、何かの間違いだと思いながらもう一度その女性に先ほどなんて言われましたかと訪ねてみたところ同じ答えが返ってくるだけだった。受付の女性から学生書と学生服を受け取り、ため息をつきながら両親の元へと戻った。俺は、止まっていた宿へ帰ろうとしたときにもう一度合格発表の看板を見てみると、その隣に小さな看板があることに気づいた。
俺はその看板に近寄った。そこには今回の入試試験のトップ十の名前と順位が書いてあった。そこに俺の名前と横に数字の一が書いてあった。それ以外にもシェリーとヒョウカの名前を確認出来た。ヒョウカの受験番号は実技試験の時に確認出来ていたがシェリーの受験番号を知らなかったため合格しているかが分からなかったがこれでシェリーの合否も確認出来た。俺はその看板を見て少しにやにやした顔をしていたらしく父さんから、
「ケンイチ何ニヤニヤしてるんだ。もしかして好きな子でも出来たのか?」
「そんな子いないよ。ただ合格順位を見て一位をとれたのがうれしかっただけだよ」
父さんかがすごくニヤニヤした顔で聞いてきたので、適当に答えてこの話を終わらせた。
その後、俺達は一度馬車で村へ戻った。
村に戻った俺は、両親と一緒に三ヵ月後の入学に備えての準備に取りかかった。
それから、三ヵ月の月日が流れ入学の日を迎えるのだった。
ヒュウカも双子の姉であるシェリーも魔法実技の試験を受けていた。彼女は自分の順番が来るまで暇だった。他の受験生の魔法はレベルは高くはあるが、工夫をせずに、基礎魔法に魔力を多く込めて放つだけのものであった。そんなものを見ていても自分にとってプラスになるものはないと思い、
「何なのかしらあのケンイチと言う少年は?」
今朝知り合った少年の事を考えていた。どう見ても子供にしか見えない少年が、体格で勝る上級生の男子三人を一人で倒してしまった。男達を倒した彼は、何ごともなかったかのような顔で私達に話しかけてきた。その後も、私でも解くのに制限時間一杯かかった筆記試験を彼は、涼しい顔で解いていた。ただの七歳の子供にはどうしても見えなかった。
私が彼の考えている間に自分の番が回ってきた。この試験はとてもシンプルで、自分の得意魔法を的に向かって一発放つだけである。この学園の入試試験は、毎年三百名近くが受けていてその半分以上が魔法をメインとする人ばかりである。そのため一度に五人同時に試験を行っている。
私は、的に向かって火魔法をメインとしてその補助に風魔法を使った自分オリジナルの魔法を放ち試験を終えた。周りからはすげ~など歓声が沸き上がった。私は、周りの声を気にせずに元いた場所へ戻りまた彼のことを考えながら試験が終わるのを待っていた。
試験終了後、私はヒョウカと合流した。
「ヒョウカ試験はどうだった?」
「負けた。お姉ちゃんは?」
「私は手応え有りね。でもそっちと比べると目に見えて分かる結果とかじゃないからさ」
私達はお互いの試験の感想について話しながら家へと帰っていた。
「そう言えば、ケンイチはどうだった?」
私は、あの少年が先生に対してどのような立ち回りをしたのかが気になり、試験会場が同じだったヒョウカに聞いてみた。
「すごかったよ。ケンイチ君は先生からたった二回の攻撃で一本取っちゃたよ」
私はあの少年が教師に勝ったことを聞きよりいっそう少年についての疑問が浮かぶ一方だった。
試験終了より三日が過ぎ入試試験の結果発表当日を迎えた。
俺は、両親と一緒に合格発表を見に学院へと向かった。校門の所で大きな看板に受験番号が張り出されていた。ところどころ数字の抜けているところがあった。俺は自分の受験票と掲示板を交互に見ながら自分の番号を探し出した。両親も俺と同じタイミングで見つけたらしく、声をかけようとしたらいきなり抱きつかれた。両親は目に涙を浮かべながら俺の頭を撫でてくれた。なんとか抱きついてきていた両親を引き離した俺は、自分の受験番号が載っていることをもう一度確認した後、受付へと向かった。
受付に自分の名前と受験番号を伝えると、
「あなたがケンイチ君ね。入学は三ヵ月後だからそれまでに身の回りの準備をしておいてね。それと、あなたには主席合格者として入学式で代表の挨拶をしてもらうからそのつもりで準備しておいてね」
受付の女性に言われた。俺は、何かの間違いだと思いながらもう一度その女性に先ほどなんて言われましたかと訪ねてみたところ同じ答えが返ってくるだけだった。受付の女性から学生書と学生服を受け取り、ため息をつきながら両親の元へと戻った。俺は、止まっていた宿へ帰ろうとしたときにもう一度合格発表の看板を見てみると、その隣に小さな看板があることに気づいた。
俺はその看板に近寄った。そこには今回の入試試験のトップ十の名前と順位が書いてあった。そこに俺の名前と横に数字の一が書いてあった。それ以外にもシェリーとヒョウカの名前を確認出来た。ヒョウカの受験番号は実技試験の時に確認出来ていたがシェリーの受験番号を知らなかったため合格しているかが分からなかったがこれでシェリーの合否も確認出来た。俺はその看板を見て少しにやにやした顔をしていたらしく父さんから、
「ケンイチ何ニヤニヤしてるんだ。もしかして好きな子でも出来たのか?」
「そんな子いないよ。ただ合格順位を見て一位をとれたのがうれしかっただけだよ」
父さんかがすごくニヤニヤした顔で聞いてきたので、適当に答えてこの話を終わらせた。
その後、俺達は一度馬車で村へ戻った。
村に戻った俺は、両親と一緒に三ヵ月後の入学に備えての準備に取りかかった。
それから、三ヵ月の月日が流れ入学の日を迎えるのだった。
12
あなたにおすすめの小説
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚
熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。
しかし職業は最強!?
自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!?
ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる