最強剣士異世界で無双する

夢見叶

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序章 第2章 総合魔法学院入学

第12話 自己紹介

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 教室に入った俺達は、あらかじめ決められていた一番前の中央の席に座った。俺の右にシェリーと左にヒョウカが座って来た。

 生徒が全員席に座ると同時に教室の前の入り口から、一人の女性教師が入って来た。眼鏡をかけて白衣を着ていた。

「あらためて入学おめでとう。私は、このクラスを受け持つことになった、ミシェル・ド・オリスよ。これから三年間あなたたちの魔法実技を担当するから選考している生徒は実技の授業でもよろしくね」

 先生は、自分の紹介を終えると、

「ではみんなのことも教えてもらおうか。まずは入学試験主席のケンイチ君から順番にお願いします」

 俺は、先生に指名されて、席から立ち自己紹介を始めた。

「ええと、僕は、ケンイチ八歳です。得意なのは剣を使った接近戦です。皆さん仲良くしてくれるとうれしいです」

 俺は自己紹介が終わると、一礼して席に座った。周りの女子からはかわいいとか、抱きしめたいとかの言葉が飛び交っていた。

「ケンイチ君かわいい」

 横に座っていたヒョウカが目をキラキラさせながら言ってきた。男の子としては格好いいとか言って欲しいなと思いつつ横を見てみると、シェリーは今にも俺に抱きたいのを必死で我慢しているようだった。

 俺の次に指名されたのはシェリーだった。

「私は、シュルド伯爵家の長女、シェリー・ド・シュルド十二歳、得意なのは魔法で、使える属性は火と、風に雷よ。私の目標はこの学院を主席で卒業すること。よろしくね」

 シェリーは、赤髪を掻き上げながら自己紹介をした。他のクラスメイトは、どうでもいいみたいな目でシェリーを見てみいた。俺は、いつも通りだなと思っていたが、ヒョウカだけは、姉を尊敬の眼差しで見ていた。

 次に指名されたのヒョウカだった。彼女は手を前で組み少し緊張しているのか顔を赤らめながら自己紹介をした。俺は、ヒョウカの自己紹介をする姿を少しかわいいと思っていた。自分でもなんでそんなことを思ってしまったのかが分からなかった。

 それ以降もつつがなく進み、二十七人の自己紹介が終わった。シェリーのような自己紹介をする人は誰もおらず皆自分の名前と歳と得意なことだけを言い自己紹介を終えていた。


「これで全員の自己紹介も終わりましたね。それでは、これからの授業の予定について説明しますね」

 ミシェル先生は明日以降の授業内容を説明をしてくれた。

 午前中は魔法基礎の授業が行われる。一年生の間は初級からスタートする。二年生に上がると中級、三年生からは上級となっていく。魔法基礎の初級では、魔法とは何なのか、魔力とはなんなのかについての授業で、中級では属性魔法や魔法道具についての授業、そして上級では魔方陣の書き方や使用方法についての授業となっている。

 午後の授業は、近接実技と魔法実技に別れての実習になる。

 近接実技では、主に模擬戦をメインに行う。模擬戦中に気づいたことはその都度担当の先生が指導を行うような形で行われる。

 魔法実技は、演習場に用意されている的に向かって魔法を打ち、命中精度や威力向上を主に行う。それとたまに模擬戦を行い、実践での戦い方を学んでいく。

 それと最初の実習となる明日の授業では、近接実技と魔法実技合同での実習になるそうである。月に一回か二回ほどは合同での実習が行われるそうである。後、一週間後に野外での演習が行われることが告げられた。

 一通りの説明が終わると、

「本日はこれで終了となる。明日は遅刻しないよう来ること」

 ミシェル先生はそれだけを俺らに言うと、教室を出て行った。クラスメイトの皆は、荷物を片付けると、すぐにクラスを出て行く者や、生徒同士で話している者などいろいろだった。

 俺達三人は、急いで荷物を片付けて教室を後にした。長居すると、周りをすぐに囲まれそうな気がしたからである、案の定、教室の方から俺が何処に行ったのかを探す声が聞こえてきた。

 教室を後にした俺達三人は真っ直ぐに寮へと戻った。

 寮の入り口で寮母さんからお帰りと言われたの三人揃って、

「ただいま戻りました」

 それだけ言い、自分達の部屋へと戻っていた。

 俺は、自分の部屋の隣がシェリーの部屋でその横がヒョウカの部屋になっていたことに少し驚いた。

 その後、寮の食堂で少し早めの夕食を三人で食べた後、寮に設置されているお風呂に入り今日は寝ることにした。
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