最強剣士異世界で無双する

夢見叶

文字の大きさ
36 / 162
序章 第4章 妹と学院祭そして卒業

第35話 転入生 

しおりを挟む
 夏休みが終わる2日前に王都へと戻って来た。昨夜の神様の言葉が気にはなっていたが、学院に着けば何か分かるだろうと思っていた。

「久しぶりねケンイチ。あなたも今着いたとこ?」

 学院の寮の入り口でシェリーとヒョウカに出会った。

「久しぶり。そうだけどシェリー達も?」

「そうよ。それよりも何で私達だけ早めに学院に戻るように言われたんでしょうね?」

「分からないけど、何か理由があるんじゃないかな?とりあえず寮の中で待ってたらいいんじゃないかな。」

「そうね。」

 俺達は寮の中へと入っていった。治部の部屋へと入った俺は、とりあえず持っていた荷物を降ろして、ベットの上で横になっていると、

「ケンイチ君、シェリーさん、ヒョウカさんにアレクシス君はいますか?」

 寮の入り口の方からミシェル先生の声が聞こえた。すぐにベットから降りて入り口に向かうと他のメンバーもその声を聞いて一斉に部屋から出てきた。4人いることを確認すると、

「4人ともいますね。それでは、私に付いてきてください。」

 何処かへと向かって歩き始めた。俺達も、遅れないように付いていった。

 先生の向かった先はAクラスの教室であった。教室に入った俺達はいつもの自分の席に座った。

「それではこれより皆さんに集まってもらった理由について説明いたします。」

 教壇に立ったミシェル先生が今回の事について説明を始めた。

 今回俺達が早めに集められたのは2学期よりここにいる4人はSクラスへとクラス替えするためであった。毎年1年生は1学期の学年末試験でトップ5に入った生徒は2学期よりSクラスへと移ることになる。それからは、Aクラス以下と同様に成績順でクラス替えが行われる。

 Sクラスの生徒は、基本的に授業は免除。ただし、必須授業には絶対参加。これに参加しないと、Sクラスから落とされることになる。それとCランク冒険者カードを借り支給される。Sクラスにいる間はこのカードを使いCランク以下の依頼を受けることも可能である。

 説明が終わった後、教室の中に4人しかいないことが気になった。先生の説明では、Sクラスに移るのは、学年順位トップ5までの生徒だという話であった。そのことを聞いてみると、

「先生、すみませんが質問いいですか?」

「何でしょうかケンイチ君?」

「先生は先ほどの説明でSクラスの生徒は5人と言われましたが、ここには4人しかいません。学期末試験で順位5位のセレスミオン君がいませんが、どうしてですか?」

「そのことでしたら今から説明します。その前に君達に紹介しないといけない生徒がいます。ミカ・ド・マルシャさん入ってきてくれますか。」

 先生の呼びかけで教室の中に1人の女子生徒が入ってきた。先生の横までやって来たその子に、

「自己紹介をお願いいたします。」

「はい、分かりました。」

 小声で先生に返事をすると、

「初めまして。私は、マルシャ侯爵家の長女ミカ・ド・マルシャと申します。年齢は15歳でございます。戦闘スタイルに得意苦手はございません。どうぞよろしくお願いいたします。」

 自己紹介が終わり一礼した。俺は、彼女を見て妹とのことを思い出してしまった。顔つきや身長も妹にそっくりだったのである。そんな事を思いながら彼女を見ていると、一瞬目が合った気がした。

「では、ミカさんはお好きな席に座ってください。」

 彼女は、1段目の右奥の席に座った。

「ミカさんも紹介も終わった所で先ほどケンイチ君の質問にお答えしますね。今回のSクラスへのクラス替えで今までには無かったイレギュラーがありました。それは、そこにいるミカさんが転入試験を全て満点で合格しました。そのため、今回学年順位5位だったセレスミオン君の順位が1つ下がり6位になり、ミカさんが学年5位になることになったのです。」

 それを聞いて俺達4人は納得した。

 それから、寮も変わることが伝えられる。今までいた寮と別のSクラスの生徒専用の寮へと移動することになった。

「それと、このクラスの担当の先生を紹介する。」

 先生が言い終わると同時に教室の扉が開くと学院長先生が入ってきた。まさかなと思っていると、

「2学期よりSクラスの担任をしてくださるのは、ゼルネス・ド・オスマン学院長先生です。毎年のことならAクラスの担任がSクラスも掛け持ちすることになるのですが、学院長自らSクラスの担任をしたいとの事でしたのでお願いいたしました。」

 ミシェル先生は凄く緊張した声で説明いてくれた。

「学院長からも一言お願いいたします。」

「分かっておるわい。」

 学院長は1度咳払いをしてから、

「今回このクラスを受け持つことになるゼルネス・ド・オスマンじゃ。基本的にSクラスに授業は殆ど無いため、朝のホームルームをするくらいじゃが、よろしくの。」

 簡単な挨拶で終わった。その後、ミシェル先生より2日後の始業式の予定と、クラスが別の教室になることが告げられて今日は解散となった。





 私はとても緊張していた。転移してきて1ヵ月こんなに早くお兄ちゃんに再会できるとは思っていなかった。神様からこの世界でのお兄ちゃんの特徴について聞いていたため、教室に入ってすぐに見つけることが出来た。

 自己紹介が終わった後、一瞬お兄ちゃんとと目が合った気がした。お兄ちゃんも私と目が合ったと思っていてくれれば嬉しいなと思いながら空いている席に座った。ただ1つ気になったのが、お兄ちゃんの隣に座っていた2人のことがとても気になっていた。自分の正体を明かした後にでも聞いて見ようと思った。

 それから、先生の話が一通り終わり、解散となった。私は教室を出る兄の後を付けていった。なんだかストーカーみたいだったが今はそんな事気にしてはいられなかった。1秒でも早く自分の事を話したかったからである。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】

水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】 【一次選考通過作品】 ---  とある剣と魔法の世界で、  ある男女の間に赤ん坊が生まれた。  名をアスフィ・シーネット。  才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。  だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。  攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。 彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。  --------- もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります! #ヒラ俺 この度ついに完結しました。 1年以上書き続けた作品です。 途中迷走してました……。 今までありがとうございました! --- 追記:2025/09/20 再編、あるいは続編を書くか迷ってます。 もし気になる方は、 コメント頂けるとするかもしれないです。

ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主

雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。 荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。 十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、 ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。 ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、 領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。 魔物被害、経済不安、流通の断絶── 没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。 新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚

熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。 しかし職業は最強!? 自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!? ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する 

namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。  転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。  しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。  凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。  詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。  それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。  「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」  前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。  痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。  そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。 これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。

クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました

髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」 気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。 しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。 「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。 だが……一人きりになったとき、俺は気づく。 唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。 出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。 雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。 これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。 裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか―― 運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。 毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります! 期間限定で10時と17時と21時も投稿予定 ※表紙のイラストはAIによるイメージです

処理中です...