最強剣士異世界で無双する

夢見叶

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テルト王国編 第二章 クラーケン討伐

第103話 出航

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 俺もヒョウカも目の前にある船を見てかなり驚きのあまり声が出なかった。

 俺は、小さな船で乗れるのは数人ほどの物を想像していた。だが今、目の前にあるのはそれこそ、海の旅に数ヶ月単位で出られるような船であった。

「これがリクさんの船ですか?」

「ああ、そうだ! どうだ、立派なもんだろ」

 俺達はコクりと頷くことしか出来なかった。

 凄く笑顔で自分の船を語っているリクさん。

 それから、船の中に案内される。

 中には客室、など数十もの部屋があり、攻撃ようの大砲までも用意されている。

 今回の依頼には最適の船と言える。

 それからも船の中の案内は続き、気がつくと日が暮れ始めている。

 俺はリクさんに明日の予定を伝えて別れた。

「凄い船だった!」

 リクさんと別れて宿へと帰っていた時ヒョウカがぽつりと呟いた。

「そうだな。あの生活ぶりでは想像出来ない位すごかったな!」

「海のでの戦闘では最適!」

「そうだな。あれくらいの大きさならこっちの足場にも十分だろう」

 お互いに今回の作戦がうまくいくと個この時は思っていた。

 日が暮れてしまった頃、宿へと戻ってきた。

 受付で夕食を頼み部屋へと戻ると、先にシェリー達が戻っていた。

「おかえり!」

 部屋に入ってすぐシェリーとミカの声が聞こえてくる。

「ただいま~」

 ヒョウカと声をそろえて返す。

 二人は、買ってきた回復薬の仕分けをしていたようである。今回の頼んでいたのは、体力回復薬五十個と魔力回復薬五十個、これだけあれば問題ないと考えていた。

 セレモニア王国での魔族幹部達との戦いで魔力切れを起こしたこともありしっかり準備をしておっく。

「船の方はどうだったの?」

「何とか確保できたよ。なかなかいい船だったぞ。お前ら明日びっくりするなよ」

「はいはい、そんな事よりも作戦は何か考えてあるの?」

 そっちから聞いてきたくせにそこまで興味がないみたいな反応。

 とりあえず今はいいかと思いながら、俺は明日の討伐作戦を話す。

 その前に、

「ミカ、フライの魔法は使えるか?」

 今回の作戦の肝ともなること、

「使えるよ。四人くらいなら余裕で掛けられるよ」

 それを聞いて安心した。

 俺は、皆に明日の作戦を話す。

 まず初めに全員にミカがフライの魔法を掛ける。その後シェリーは船の上で待機。クラーケンが見え次第魔法での遠距離からの攻撃。ヒョウカはシェリーへの攻撃を防御。俺とミカで近接戦を仕掛けていく。なので、シェリーに雷属性の魔法は俺が指示を出すまで禁止。もしかすると海に潜ることあるかもしれないからである。

 それから、今回買った回復薬の内魔力回復薬は半分はシェリーに、残りを俺達三人で分ける事に、回復薬は俺達三人で分けて、少しをシェリーに。

 など簡単にそれぞれの役割について説明する。

「ケンイチ、クラーケンはどうやって呼び出すの?」

 俺の説明が終るとすぐシェリーが質問をしてきた。

「俺がやるよ。もし向こうから出てこなかったら俺が海に潜って海面まで連れてくる」

「でもそれかなり危険じゃない?」

「大丈夫だよ! それに話によれば船が近くを通りかかると向こうから出てくるみたいだから俺が海に入ることはないと思うしな」

「それならいいんだけど」

 とても不安そうな声。

 だが、今回の依頼は俺達にとってもかなり重要。何故ならこの町に来たもう一つの目的が果たせるかどうかは今回の依頼が成功するかどうかにかかっているのだから。

「シェリー、お兄ちゃんの言葉を信じよう。今までだって大丈夫だったでしょ」

「うん」

 頷くシェリー。

「それに私が付いているんだから安心して」

「そうよね。ケンイチ一人じゃないもんね」

「そうだよ」

 俺をのけ者にして二人で話しをしている。

「私もいざとなったらケンイチ君、助ける」

 そしてそこにヒョウカまでもが加わり、俺が助けられることになっていた。

 それから、明日の予定を確認して寝ることになった。

 翌日。

 朝が早く辺りは少し霧がかかっている。

 俺達が港に着くとすでにリクさんが船の準備をしていた。

「おはようございます!」

「早いな! 予定の時間までまだだろう」

 本当は日が少し昇り仕事に出る人が動き始める頃を目安に集ることになっていた。

 だが、どうしても気持ちが焦ってしまい全員こんなに朝早く朝早く起きてしまったのである。

「どうしても気持ちが焦ってしまって。でもリクさんも早いですね」

「俺の方は、長いこと使ってなかったこいつの手入れをしてやらないといけないと思ってな」

 などと凄く楽しそうに言っている。

「後どれくらいで準備は出来そうですか?」

「そうだな~、この霧が晴れる頃には出来ると思うぜ」

「分かりました」

 俺達は、しばらく待つことにした。

 しばらくして街の中から人の声が聞こえてき始めた頃、船の準備も整い出航することになった。
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