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テルト王国編 第三章 海底遺跡
第111話 海底遺跡 3
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目の前に現れた多くのモンスター。
「かなりの数居るんだけど……」
声を引き釣りながら言っているシェリー。
未だに増え続けるモンスター達、一体どれだけ増えるんだと突っ込みたくなってくる。
百、二百とやっと増えるのが止まった。全部で二百五十体。
「皆! 集中していこう」
強さはどれほどか分からないが気を抜けばやられる。
異空間収納から剛炎剣と氷魔剣を取り出す。
「お兄ちゃん、あの剣出して貰って良いかな?」
旅立つ前にミカから預かっていた剣を取り出しミカへと渡す。
「ありがとう」
神様からいただいた剣だと言うことだけは聞いていたけどどんな能力があるかは聞いていない。
剣を構えるミカ。とても綺麗な剣。俺はミカの剣を見てこ心の中で思ってしまった。
シェリーは杖を、ヒョウカは槍を構える。
「ケンイチどうするの?」
「とりあえずは、各個撃破で良いと思う。俺とミカはそれぞれでモンスターを倒すから、シェリーとミカは二人で倒してくれ」
「分かったわ」
「了解!」
各々モンスターに向かって行く。
俺は右手に持っていた氷魔剣を一振りで目の前にモンスターを全て凍らす。
「こんな物かな」
少し力は抑えめにしたが余裕でいけた。そう思ったのだが、
パリ!
氷にひびが入る音がした。そしてその瞬間氷漬けにしていたモンスター達が氷を割り動き始めた。
「ウソだろう!」
三年前にモンスター達はこれで全て動けなくなった。だが今回のモンスター達はあの時の奴らよりも強いと考えるべきだろう。
左の剛炎剣に全力で魔力を流して一振り。前衛にいモンスターは全て焼け落ちた。だがその後ろにいたモンスターまでは炎は通っていない。
それに後ろにはまだまだモンスター達が居る。ふとシェリー達の方を見てみるとやはり少し苦戦しているようだ。
ミカもやはり苦戦中。
「やはり少し厄介な所だったみたいだな」
などと呟きながら、体全体に強化を掛けて剣に切れ味アップを付与。氷魔剣を異空間収納へとしまい剛炎剣のみにする。
俺は意識をモンスターのみに集中。気を高めていく。
その集めた気を全て足へと集中。
思い切り地面を蹴りモンスターへと近づけていく。その勢いに任せてモンスターに近づくと同時に剣を振り真っ二つ切り裂く。
俺が通り過ぎた所だけモンスターが消えた。
それを何回か繰り返して俺の担当範囲のモンスターを全て倒しきる。
他のメンバーの方はどうかなと見てみると、各々でしっかり全てのモンスターを倒しきっている。
残りは後百体。部屋の隅にいる。
「残り百なら」
先程集めていた気を体全体へと回しさらに集中力を上げていく。
ゾーンへと入る。王都での戦以来二回目の使用。
先程よりも体が軽い。
これならとモンスターへと近づいていく。モンスターもこちらに遠距離から攻撃を仕掛けてくるが、
「ファイアーウォール」
シェリーの魔法で防がれる。
俺はその隙にモンスターへと近づいて全てを切り裂き倒しきる。
二百五十体全て討伐完了。
「お疲れ」
シェリー達がこちらへと近づいてくる。
「お疲れ、全員無事に倒せてよかった」
「本当にね、一時はどうなるかと思ったわよ」
「俺は、何も心配してなかったけどな」
シェリー達は王都での戦い以降より力を付けている。三人とも気づいていないようだがな。
だからこそ今回の戦闘自体余裕で切り抜けられる自信はあった。ただ、今回現れたモンスターが思った以上に強かったのが計算外だったがな。
それでもこれで一安心かなと思ったそのとき、
「ケンイチあれ!?」
シェリーが指さした方を見てみると、そこに大きなモンスターが一体現れた。
大きさにすれば部屋の天井ギリギリの大きさで俺達は見上げないと顔が見えない。手には水かきを持ち皮膚には鱗、尻尾まである。いわゆる半漁人と言われるモンスターだと思う。
「半漁人だなあれは!」
などと言いながら剣を構えて戦闘体勢に入る。
「かなりの数居るんだけど……」
声を引き釣りながら言っているシェリー。
未だに増え続けるモンスター達、一体どれだけ増えるんだと突っ込みたくなってくる。
百、二百とやっと増えるのが止まった。全部で二百五十体。
「皆! 集中していこう」
強さはどれほどか分からないが気を抜けばやられる。
異空間収納から剛炎剣と氷魔剣を取り出す。
「お兄ちゃん、あの剣出して貰って良いかな?」
旅立つ前にミカから預かっていた剣を取り出しミカへと渡す。
「ありがとう」
神様からいただいた剣だと言うことだけは聞いていたけどどんな能力があるかは聞いていない。
剣を構えるミカ。とても綺麗な剣。俺はミカの剣を見てこ心の中で思ってしまった。
シェリーは杖を、ヒョウカは槍を構える。
「ケンイチどうするの?」
「とりあえずは、各個撃破で良いと思う。俺とミカはそれぞれでモンスターを倒すから、シェリーとミカは二人で倒してくれ」
「分かったわ」
「了解!」
各々モンスターに向かって行く。
俺は右手に持っていた氷魔剣を一振りで目の前にモンスターを全て凍らす。
「こんな物かな」
少し力は抑えめにしたが余裕でいけた。そう思ったのだが、
パリ!
氷にひびが入る音がした。そしてその瞬間氷漬けにしていたモンスター達が氷を割り動き始めた。
「ウソだろう!」
三年前にモンスター達はこれで全て動けなくなった。だが今回のモンスター達はあの時の奴らよりも強いと考えるべきだろう。
左の剛炎剣に全力で魔力を流して一振り。前衛にいモンスターは全て焼け落ちた。だがその後ろにいたモンスターまでは炎は通っていない。
それに後ろにはまだまだモンスター達が居る。ふとシェリー達の方を見てみるとやはり少し苦戦しているようだ。
ミカもやはり苦戦中。
「やはり少し厄介な所だったみたいだな」
などと呟きながら、体全体に強化を掛けて剣に切れ味アップを付与。氷魔剣を異空間収納へとしまい剛炎剣のみにする。
俺は意識をモンスターのみに集中。気を高めていく。
その集めた気を全て足へと集中。
思い切り地面を蹴りモンスターへと近づけていく。その勢いに任せてモンスターに近づくと同時に剣を振り真っ二つ切り裂く。
俺が通り過ぎた所だけモンスターが消えた。
それを何回か繰り返して俺の担当範囲のモンスターを全て倒しきる。
他のメンバーの方はどうかなと見てみると、各々でしっかり全てのモンスターを倒しきっている。
残りは後百体。部屋の隅にいる。
「残り百なら」
先程集めていた気を体全体へと回しさらに集中力を上げていく。
ゾーンへと入る。王都での戦以来二回目の使用。
先程よりも体が軽い。
これならとモンスターへと近づいていく。モンスターもこちらに遠距離から攻撃を仕掛けてくるが、
「ファイアーウォール」
シェリーの魔法で防がれる。
俺はその隙にモンスターへと近づいて全てを切り裂き倒しきる。
二百五十体全て討伐完了。
「お疲れ」
シェリー達がこちらへと近づいてくる。
「お疲れ、全員無事に倒せてよかった」
「本当にね、一時はどうなるかと思ったわよ」
「俺は、何も心配してなかったけどな」
シェリー達は王都での戦い以降より力を付けている。三人とも気づいていないようだがな。
だからこそ今回の戦闘自体余裕で切り抜けられる自信はあった。ただ、今回現れたモンスターが思った以上に強かったのが計算外だったがな。
それでもこれで一安心かなと思ったそのとき、
「ケンイチあれ!?」
シェリーが指さした方を見てみると、そこに大きなモンスターが一体現れた。
大きさにすれば部屋の天井ギリギリの大きさで俺達は見上げないと顔が見えない。手には水かきを持ち皮膚には鱗、尻尾まである。いわゆる半漁人と言われるモンスターだと思う。
「半漁人だなあれは!」
などと言いながら剣を構えて戦闘体勢に入る。
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