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Sランクトーナメント戦編 第1章Sランクトーナメント一回戦
第124話 一回戦 4
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俺が相手のリーダーと戦っていた頃、ミカは相手の剣士と戦っていた。
「俺はラッキーだな、こんな可愛い子と戦えるなんて」
ミカを見ながら孫亜子とを呟いている。目は真剣な物ではなく少しエロい目で見ている。
「リーダーには少し悪いがこの子はオレオ物だ」
ぺろりと舌なめずりをしながら剣を構える男。
それに対してミカ悪寒を感じていた。
「なんなのこのきもい男」
小言で呟く。お世辞にもスタイルがいいと言うわけでもなく顔も普通、それに目がきもい。無茶気持ち悪い。それに一つの心配なことがミカにはあった。それは昨夜の事である。
昨夜。
「ミカ少し良いか?」
ケンイチがミカの部屋を訪ねてきた。そのことに嬉しく思っていたミカは、
「いいよ」
快く部屋の中へとケンイチを入れた。近くイスに座るケンイチ。
「ミカには話しておこうと思ってな」
「何を?」
一体何の事なんだろうと思っていた。正直ミカは明日の大会でケンイチが負けるとは思っていなかった。日本でのケンイチの強さにこちらでの強さをよく知っている。それにミカの頭の中にケンイチの負ける姿など一切ないのである。
「明日も大会で俺は魔法反射以外の魔法を一切使わずに戦おうと思っている。それに神道一刀流も第二の型も封印しようと考えている」
「いきなりどうしたのお兄ちゃん」
ミカにはケンイチの思惑が一切分からないでいた。
「この世界に来てから確かに神道一刀流も使って戦ってきた。だが少し付与魔法や強化魔法に頼りすぎていた気がするんだ。だから一度俺の剣技が何処まで通用するかを今回の大会で試してみようと思ってな。たださすがに魔法に関してどうにもならないから魔法反射だけは使うがな」
「それでも、どうして第二の型までも封印するの? 攻撃の型だって神道一刀流の技でお兄ちゃんの剣技の内の一つなのに?」
ミカの言うとおり第二の型も神道一刀流の剣技での一つでそれはケンイチの剣技の内の一つと言うことになる。それなのにどうして封印すると言うのかミカには分からずにいた。
「確かにミカの言うとおりかもしれないな、だけどこれからもっと厳しい戦いが続いていくんだと俺は思っている。例えば魔族の奴らとかな。そのときの為にも今回の戦う相手くらいは第一の型で倒せないくらいじゃないとダメだと思うんだよ」
「そう……だね。だけどもしお兄ちゃんに危険が迫ったら私が絶対に助けに入るからね」
「ああ、その時は任せたぞ」
「うん」
ミカは凄くいい笑顔で頷いた。そして心の中で絶対に自分がお兄ちゃんを守ってみせると誓うのであった。
「どうした。びびったのか?」
ミカが少し考えてごとをしていると相手の男がそんな事を言ってくる。
だがしかしミカはその言葉を完全に無視してケンイチの方を見ていた。
「何処見てるんだよ! お前の相手は俺だぞ!」
話しに対して聞く耳を持たないミカに対して少しずつ怒りだす男。
「はいはい、なら早く始めようよ。時間の無駄でしょ。結果なんて分かってるんだから」
「ほう、そうか負けを覚悟しているよ言うことか」
「そうじゃなよ。あなたの負けはわかりきってるって言ってるの」
「ガキが」
男が真っ正面から向ってきた。だがミカはそれを簡単に避けてしまった。
「この位の相手なら私も本気を出さなくても勝てるかあ」
などとぼそりと呟く。
自分の攻撃を簡単にかわされたことでより一層怒りを強めている。そのためさゆうから連続で攻撃を仕掛けてくるがただ振り回してきているだけで簡単にかわすことができる。そして思う、魔法を撃つってこないのかと。正直剣での戦いはもう十分で飽きてきた。
「まだ続けるの?」
私は攻撃をかわしながら問いかけてみる。
「何を!?」
「こんな勝敗がわかりきっている戦いをまだ続けるのかと聞いているのよ」
正直魔法を使ってこないならもう終らそうかと思っていた。
「俺もなめられたもんだな」
男は攻撃をやめて一度距離を取ってくる。
「っち、ならこちらも本気で倒してやるよ」
魔力が集っていくのを感じ取った。
「俺はラッキーだな、こんな可愛い子と戦えるなんて」
ミカを見ながら孫亜子とを呟いている。目は真剣な物ではなく少しエロい目で見ている。
「リーダーには少し悪いがこの子はオレオ物だ」
ぺろりと舌なめずりをしながら剣を構える男。
それに対してミカ悪寒を感じていた。
「なんなのこのきもい男」
小言で呟く。お世辞にもスタイルがいいと言うわけでもなく顔も普通、それに目がきもい。無茶気持ち悪い。それに一つの心配なことがミカにはあった。それは昨夜の事である。
昨夜。
「ミカ少し良いか?」
ケンイチがミカの部屋を訪ねてきた。そのことに嬉しく思っていたミカは、
「いいよ」
快く部屋の中へとケンイチを入れた。近くイスに座るケンイチ。
「ミカには話しておこうと思ってな」
「何を?」
一体何の事なんだろうと思っていた。正直ミカは明日の大会でケンイチが負けるとは思っていなかった。日本でのケンイチの強さにこちらでの強さをよく知っている。それにミカの頭の中にケンイチの負ける姿など一切ないのである。
「明日も大会で俺は魔法反射以外の魔法を一切使わずに戦おうと思っている。それに神道一刀流も第二の型も封印しようと考えている」
「いきなりどうしたのお兄ちゃん」
ミカにはケンイチの思惑が一切分からないでいた。
「この世界に来てから確かに神道一刀流も使って戦ってきた。だが少し付与魔法や強化魔法に頼りすぎていた気がするんだ。だから一度俺の剣技が何処まで通用するかを今回の大会で試してみようと思ってな。たださすがに魔法に関してどうにもならないから魔法反射だけは使うがな」
「それでも、どうして第二の型までも封印するの? 攻撃の型だって神道一刀流の技でお兄ちゃんの剣技の内の一つなのに?」
ミカの言うとおり第二の型も神道一刀流の剣技での一つでそれはケンイチの剣技の内の一つと言うことになる。それなのにどうして封印すると言うのかミカには分からずにいた。
「確かにミカの言うとおりかもしれないな、だけどこれからもっと厳しい戦いが続いていくんだと俺は思っている。例えば魔族の奴らとかな。そのときの為にも今回の戦う相手くらいは第一の型で倒せないくらいじゃないとダメだと思うんだよ」
「そう……だね。だけどもしお兄ちゃんに危険が迫ったら私が絶対に助けに入るからね」
「ああ、その時は任せたぞ」
「うん」
ミカは凄くいい笑顔で頷いた。そして心の中で絶対に自分がお兄ちゃんを守ってみせると誓うのであった。
「どうした。びびったのか?」
ミカが少し考えてごとをしていると相手の男がそんな事を言ってくる。
だがしかしミカはその言葉を完全に無視してケンイチの方を見ていた。
「何処見てるんだよ! お前の相手は俺だぞ!」
話しに対して聞く耳を持たないミカに対して少しずつ怒りだす男。
「はいはい、なら早く始めようよ。時間の無駄でしょ。結果なんて分かってるんだから」
「ほう、そうか負けを覚悟しているよ言うことか」
「そうじゃなよ。あなたの負けはわかりきってるって言ってるの」
「ガキが」
男が真っ正面から向ってきた。だがミカはそれを簡単に避けてしまった。
「この位の相手なら私も本気を出さなくても勝てるかあ」
などとぼそりと呟く。
自分の攻撃を簡単にかわされたことでより一層怒りを強めている。そのためさゆうから連続で攻撃を仕掛けてくるがただ振り回してきているだけで簡単にかわすことができる。そして思う、魔法を撃つってこないのかと。正直剣での戦いはもう十分で飽きてきた。
「まだ続けるの?」
私は攻撃をかわしながら問いかけてみる。
「何を!?」
「こんな勝敗がわかりきっている戦いをまだ続けるのかと聞いているのよ」
正直魔法を使ってこないならもう終らそうかと思っていた。
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