最強剣士異世界で無双する

夢見叶

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魔族決戦編 第一章 テロット王国戦

第146話 VSアレクシス4

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 ケンイチとアレクシスの戦いは硬直状態が続いていた。

 アレクシスの魔法を全てかわすとケンイチすぐさま反撃していく。ただその攻撃はアレクシスに完全に防がれてしまいお互い決め手に欠ける状態が続く。

「ミカ、一つ聞いていい?」

「何かな?」

「さっきのミカの話だと、ケンイチは相手の気を見ることができるんだよね?」

「そうだよ」

「でも、気の動きを見ることが出来たところでどうしてアレクシスの放つ魔法を全てかわすことが出来るの?」

 もっともなことである。気と魔力は違う物であるとシェリー達は理解していた。

「簡単なことだよ、この世界で魔力と呼ばれる力は人の中に流れている気が変化した物なのよ。だから、魔力を使い魔法を放とうとすれば気が動く。即ちお兄ちゃんの目にはその全ての動きが見えているわけなのよ」

 すごく簡単に説明したミカに対して、シェリー達はとんでもないことを聞いてしまったという顔をしている。

「じゃ、ケンイチが本気を出したら、私たちみたいな魔導士は絶対に勝てないってことになるわね」

「そうなるね。だからこそお兄ちゃんはこの力を使おうとしなかったんだと思うよ。ただ今回は人間達の運命がかかっているからこその力を使っているんだと思うんだ」

 ミカの言っていることは正しかった。ケンイチはこの世界に来てから三年ほどたったころこの世界の魔力と気の関係について気づいていた。ただ、この力を使えば戦いには確実に勝ててしまうそれでは面白くない。だからこどんなにギリギリの戦闘が続いて使わなようにしてきた。だが今回の姫様から託された今回の依頼は人間達の未来がかかっている。だからこそ今回のみこの力を使おうと決めたのである。

「ミカにも同じことできるの?」

「私には出来ないよ」

 寂しそうな声でミカが答えた。





「アレクシスそろそろ降参しないか? お前の力もだいたい読めてきた。その力じゃ俺には勝てないぜ」

「ケンイチ、俺が全力を出している思っているのか?」

「全力ではないと?」

「そらそうだろ、たかが人間相手に俺が本気を出すと思っているのか?」

「そうか、ならそのまま死んでいくんだな」

 俺は、アレクシスから放たれた右からの攻撃を紙一重でかわしてそのまま攻撃へと移る。ただし、先ほどまでのようにあえてタイミングを外すようなことはせず完璧なカウンターとなって攻撃はアレクシスに向かっていく。それに対して、アレクシスは先ほどと同じように片手で持っている剣で攻撃を防ごうとしたが、先ほどとは違い、攻撃を受けた剣は粉々に砕け散ってしまったのである。

「‼」

 一体何が今起こったのかわからないでいる。

「だから言ったろ本気を出せと」

 俺はこの戦闘を終わらそうと剣をアレクシスの頭上から振り下ろした。すると頭に直撃する直前で剣が止まってしまった。

「そうだな。お前は人間の中でも特別のようだ」

 自身の武器が壊されたことでさすがにまずい感じ取ったアレクシスは本気を出すことを余儀なくされたのである。

「もう、お前に勝ち目はないぜ」

 アレクシスの口元がにやりとしたように見えた。勝ちを確信したと言わんばかりの表情。

 俺はやっとかと思いながら剣に魔力を流そうとしても流れることはない。

「ケンイチ、もう君魔力使えないよ」

 魔力を封じてしまえば、身体能力で劣る人間が魔族に勝てるはずがない。いくら才能があり強かろうとそれは人間の中でのこと。そんな実力で魔族に勝てるはずがないのである。そのことを理解しているアレクシスは自分の勝ちを確信したのである。

「そうみたいだな。ただその魔法は相手の魔法を発動させないようにするだけで魔力自体を封じる物ではないだろう」

「それがどうした。お前が魔法を使えないことには変わりないだろう」

「そうだな、確かに魔法は使えない。ただそれだけのことだけだがな」

 その言葉に対して、アレクシスは意味が分からないという顔をしている。魔法を封じられた人間には何もできない。

「ダークフレイム」

 黒い炎が俺に向かって飛んでくる。ただの強がりを言っているだけの人間には対処ができないと考えていた。そして、黒い炎は後数センチのところまで迫っていた。
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